バスツアーの日の『西京漬』は、銀鱈
Vol.3842
生涯、一料理人を貫くためが想いを
『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の
志村弘信が認めます。
『西京漬』に仕込むため
昨日から解凍しておいた
4本の銀鱈です。
いつものように
女将兼愛妻(!?)の真由美さんに
鱗を取ってもらったら
自分が手直しをしたのち
水洗いしておきました。
今日は、バスツアーのお客様が見えるので
このままにしておきましたが
水が切れるように
番重(ばんじゅう)が
斜めになるようにしてあります。
刺身替りの山掛け
南京豆腐(南瓜の豆腐)
お新香など
ひと通りの料理を盛付けたら
銀鱈を卸すことにしました。
銀鱈の尾の身、中骨
尾の部分を焼いていると
熱血君がやって来て
「おはようございます、親方♬」
「おはよう。」
「どうして
焼いているの?」
「銀鱈には、加熱すると
身が溶けちゃうものが
あるからだよ。」
「え゛っ!?
溶けちゃうって?」
「溶けて無くなっちゃうの。
その時のブログだよ。」
「あちゃ~。
これはひどいね。」
「こういうのが
お客さんのところに行ったら
まずいでしょ。
だから、必ず
試し焼きをしているんだよ。」
「ただ切身にして
漬け込んでいるんじゃないんだね。」
「そうだよ。作る以上
手抜きは出来ないからね。」
「恐れ入りました・・・。」
「バスが来るから
急がなくちゃならないから
離れていてね。」
「はぁ~い。」
4本全て
問題なく、ひと安心。
切身にし
脱水シートに挟んだら
冷蔵庫へ。
その後
真由美さんに、まな板周りと
カウンター内を
掃除してもらい、仕込み終了。
カウンターが
乗務員
個室が
お客様の御席で
全て整い、程なくすると
バスが到着しました。
ここからは
一気にバタバタモードが
MAXに。
デザートをお出しするまでの間に
熱血君にせがまれ、外へ。
「親方、Daitetsuって
書いてあるけど?」
「大鉄って会社で
大井川鐵道の略だよ。」
「SLの?」
「そうだよ。SLだけじゃなく
走っているよ。」
「トーマスも
そうなんだぁ~。」
「でも、9月の台風で
不通なんだよ。」
「そりゃ、大変だよね。」
「12月には
一部区間で再開らしいけど
出来るだけ早く
運転出来るようになって欲しいよ。」
「そうだね。
親方は、SLに乗ったことあるの?」
「あるよ。大井川鐵道のだよ。
小学校5年ぐらいの時かな。」
「へぇ~。どうだった?」
「窓から顔を出したら
鼻の中に、すすが入ったのを
覚えているよ。」
「あはは。
SLに乗ってみたいな~。
どうせなら、バスで出掛けて
SLに乗るっていうのは?」
「・・・・・。」
「こりゃ、聞いていないな。(笑)」
そんなやり取りをし
中に戻り
デザートをお出ししました。
そして、お食事を終えたら
お見送り・・・
片付け、掃除をしながら
銀鱈を真空パックし
せわしない半日が終わったのでした。
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が、
投稿して下さっています。
ご興味、ご関心がある方は、
御覧下さい。
コメントを残す