鳴き声の源
”佳肴 季凛”の3月の旬の素材は、”ほうぼう”です。
”ほうぼう”は、あまり大きくならない魚ですが、刺身にするには、0,5キロ以上のものが、理想的です。言うまでもありませんが、美味しいからです。
ですから、自分が仕入れる”ほうぼう”は、それ以上のものです。
この”ほうぼう”は、2本で1,4キロですから、1本0,7キロのもです。
小さいものですと、こんな感じの大きさです。
1本が0,2キロなります。こんなに小さいと刺身にとれるのは、ほんの少しで、一人前が精一杯といった感じです。
ところで、”ほうぼう”は、自身の浮き袋をつかって、”ボウボウ”と、鳴くのです。これが転訛して、”ほうぼう”と言う説もあります。
”ほうぼう”を水槽から出したところです。
これが、締めたばかりの”ほうぼう”の姿です。
卸すと、お腹の中にこんな感じの浮き袋が入っています。
最初の写真のように、市場の生簀にいる時は、なかなかその鳴き声を聞くことができませんが、水槽にいれておくと、はっきりとその鳴き声を聞くことが出来ます。
ちなみに、こちらが”ほうぼう”の身です。
2種類並んでいますが、上が”ほうぼう”で、下が”ひらめ”です。一般の方で、これを見ただけで、その魚が分かったら、かなりの白身通です。
一口に白身といっても、色々ありますが、自分が一番好きなのは、この”ほうぼう”です。
だから、こんなふうに、お話ししたくなるし、写真に収めたくなるのです。
今が旬の”ほうぼう”を、是非召し上がってみて下さい。ただ、自分の気に入ったものが無い時は、仕入れてこないので、お許しを。
志村
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