日曜日の『西京漬』は、サーモンと鯖
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3623回目の今日も認(したた)めます。
定休日前の日曜日の仕入れは自ずと少なめだったり、というよりも、沼津魚市場に仕入れに来る機会は少なくなるのですが、

『西京漬』用のサーモン(ノルウェー産)を仕込まなくてはならないので、

今朝は、仕入れに行って来ました。
日曜日は、多くの魚市場が休みということもあり、入荷が少なく、サーモンの入荷が無い場合もあることを心配していましたが、

この4本が残っており、反対側を見ると、

“頭隠して、尻ならぬ尾隠さず”状態。
このようになるのは、サーモンは大きな発泡スチロールに5本前後入って入荷し、それを売場で仕分けるので、箱のサイズもバラバラだからです。
えらを確認すると、

5,4キロのものが、

一番鮮やかな色をしていたので、これを仕入れることにしました。
【佳肴 季凛】に戻ると、オンラインショップを通じて、

『西京漬』の御注文を頂いていたので、急遽、鯖(ノルウェー産)の仕込みをすることにし、

冷凍庫から鯖を出したら、

扇風機の風をあてること20分で、包丁が入るようになったら、

腹骨の一部を欠き、

上(かみ)と下(しも)に包丁したら、脱水シートに挟み、冷蔵庫へ。
鯖の次に、サーモンの下処理に取り掛かると、

チビふぐ三羽烏がやって来て、

「おはようございます、親方。サーモンって、こんな風にして、鱗を取るの?」
「イエ~ス!サーモンは鱗が細かいから、包丁を使うすき引きという方法で、鱗を取るんだよ。サーモンの他には、鰤(ぶり)、平目(ひらめ)も、この方法だね。」
「少しでも、角度がずれたら、包丁が身にも入っちゃうでしょ?」
「BINGO!だから、すき引きをする時は、注意が必要だよ。」
「ミスすることもあるんでしょ?」
「勿(もち)の論(ろん)。身に入りそうになると、何となく分かるから、その時点で手を止めて、確認するから、ひどいことにはならないんだけど、そうなると、ブルーな気分になるよ。」
「そうだよね。早起きして、気に入った魚しか仕入れない親方だもん、よ~く分かる。」
「そういうことだから、下がっていて。」
「ホイホ~イ♬」の声と共に下がっていたと思ったら、

厨房で、

フライヤーの掃除をしている女将兼愛妻(!?)の真由美さんに気付き、

「フライヤーって、こんなになっているんだね~。」と言いながら、黙々と仕事している真由美さんにも、感心していました。
一方の自分は、

三枚に卸し、

切身にしたら、

有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に、冷蔵庫へ。
そして、

フライヤーの掃除を終えた真由美さんと共に、

カウンター内と、

側溝の掃除をしました。
また、日曜日ということもあり、二人の娘の昼ごはんを作らなくてはならず、サーモンの切り落としで、

サーモン丼を作る頃には、ランチの営業時間が近づいていました。
ランチの営業後、鯖もサーモンと同じようにしておき、夜の営業の合間を見ながら、

それぞれ、

真空パックし、日曜日の『西京漬』の仕込みと共に、一週間が終わったのでした。
法事用のお弁当も、娘弁当も、鶏の唐揚げ入り
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3622回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日は、法事用のお弁当の御注文を頂いていたこともあり、娘の弁当用の鶏の唐揚げも、

先ずは、

娘のお弁当が仕上りました。
仕上げたのは、自分ではなく、女将兼愛妻(!?)の真由美さんで、普段も真由美さんが作っています。
ただ、揚物を入れる時は、今日のように、自分が魚市場に行かない時が殆どです。
その後、出汁を引くなどの普段の段取りをしながら、

もう一つの揚物の鯵の新挽(しんびき)揚げや、

葉血引(はちびき)の西京焼、つくね、玉子焼を仕上げたり、煮物も煮上げておき、お弁当用の料理は、全て用意しておきました。
そうこうすると、真由美さんも仕事を始めてくれ、

このように、

お弁当が仕上りました。
すると、

2匹のミニふぐがやって来て、「親方、おはようございます。美味しそう♬」
「知っていると思うけど、全部手作りだよ。」
「まだ、桜も咲いているし、陽気もいいから、お出掛けする時に、作ってくれる?」
「いい子にしていたらね。これから、法事のお客様の料理も盛付けなきゃならないから、戻ってね。」
「はぁ~い♬」
法事用のお弁当ですので、

天紙(てんし)も、緑でふち取られたものであるだけでなく、

紐も、白と紫のものです。
今日のお弁当は、御食事をされるお客様がお持ち帰りになるものでしたので、1個の御用意でした。
基本的に、お弁当の御注文は、最低3個からお願いしていますが、その時の状況に応じて、可能な限り、対応させて頂いておりますので、詳細については、お問い合せ下さい。
5,6キロのジャンボちゃんこと、超特大の天然とらふぐ(富山県氷見産)
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3621回目の今日も認(したた)めます。
今朝は、

沼津魚市場の帰りに、

宅配便の営業所に立ち寄りました。
届いたのは、

富山県氷見(ひみ)産のジャンボちゃんこと、超特大の天然とらふぐです。
ジャンボちゃんとは、“ふぐに魅せられし料理人”の自分が、天然のとらふぐへの想い込め、名付けてもので、4,0キロ以上のものを言います。
すると、『佳肴 季凛』のゆるキャラ達がやって来て、

「わぁ~。リアルジャンボちゃんだ!まじで、大きいね。」と、いつも以上の大騒ぎ。
「あっ、親方、挨拶するの忘れてた。おはようございます。」
「おはよう!ところで、氷見と言えば、

亡くなった漫画家の藤子不二雄 Ⓐ さんも、

氷見出身なんだって。知ってた?」
「知らなぁ~い。初耳学!そういう親方は?」
「知らなかったよ。魚市場の喫茶店で新聞を読んでいたら、そう書いてあった。子供の頃、いっぱい楽しませてもらったよ。残念だね。気分を入れ替えて、今日も始めよう!」
そんなやり取りを終え、仕事を始める前に、久々のジャンボちゃんということで、

抱きしめながら、萌え燃え・・・
この様子を見て、「うちらも抱っこして~♬」
「駄目、駄目。皆は、自分達が抱っこしてあげて、

季凛のホームページ(店舗案内)にも載っているでしょ。だから、今日は無しね。」
「まぁ、いいか。でも、卸す前に、リアルジャンボちゃんと比べていい?」
「はいはい、どうぞ。」
ということで、

当社比ならぬ当店比。
「じゃあ、今日はここまでで、おしまい。」
「親方、あと一つ、いいかな?リアルジャンボちゃんが、オスかメスなのか、離れて見ているから、教えてね。」
「はいよぉ。」
ここからは、萌えモードから燃えモードにシフトチェンジし、

頭の付根に切り込みがあるのは、活締めにされたものだからです。
卸すと、

「残念ながら、メスだったよ。」と言うと、
「ありゃりゃ・・・。こんだけ大きいと、どんな白子が入っているかと思って、楽しみにしていたんだけどね。」
「実はね、ジャンボちゃんは、メスが殆どなんだよ。」
「えっ、なんで?」
「天然のとらふぐは、オスとメスで成長のスピードが違うから、大きさと性別は必ずしも一致しないんだよ。だから、ジャンボちゃんのオスは、5~6本に1本か、それ以上かもしれないね。」
「へぇ~。」
メスの生殖腺(卵巣)は、真子(まこ)と呼ばれ、猛毒ゆえ、食べると痺れてしまうので、不可食部位となっており、一方のオスの生殖腺である精巣は、白子と呼ばれており、美食中の美食でもあります。
また、白いダイヤとも呼ばれており、美食家垂涎の的の一つです。
その後、 女将兼愛妻(!?)の真由美さんが 水洗いしてくれ、

自分が手直しをし、

洗い上げ、ジャンボちゃんの下拵えが終わりました。
当店比は先程済ましたので、

一升瓶比。
最後に、

まな板周りと、

カウンター内を掃除し、ランチの営業に備えたのでした。
週末用の梅のアイス
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3620回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日は、デザートの梅のアイスを仕込むことにし、冷蔵庫から、昨日仕込んだアイスの素を出すと、ふぐお、ふぐりん、ふぐPがやって来て、

「おはようございます♬親方のSNSを見ていると、『この中に飛び込んでみたい!』というコメントをする人が時々いるけど、僕たちもやってみた~い!」
「駄目だよ。このままで、味見させてあげるから、どう?」
「美味しいね。飛び込みたくなる人の気持ちが、よく分かる。」
「仕込みをするから、下がっていてね。」
「はぁ~い♬」
その後、アイスクリームマシンに素を入れると、

第一弾が、

出来上がりました。
一昨日仕込んだ時は、

別の子達がやって来たので、食べさせてあげると、ニッコリ。
色が微妙に違うのは、光の加減と使う砂糖を変えたからです。
アイスを仕込む時は、他の仕込みをしていたり、営業時間中で、今日の場合、冷凍庫に在庫はあったものの、

仕上ったものをお出ししました。
というのも、一昨日仕込んだとは言え、週末用の分を仕込まなくてはならず、ある程度固まった時点で、

ディッシャーで抜き、冷凍庫へ。
最終的には、

これだけ出来、アイスに仕込まなかった素は、

真空パックしておき、これだけでも20~30個のアイスが出来ます。
また、昨年仕込んだ梅のペーストも、

2パックあるので、もうしばらくの間、梅のアイスをお出しすることになります。
週末用のアイスの仕込みも済み、夜の営業が終わると、

ジャンボちゃんとふぐ子ちゃんがやって来て、
「あの子たちばっかり、ずるいよ。うちらは、大人だから、この間のブログに出ていたクリームソーダを飲ませて、親方。」というリクエスト。
「はいよ、どう?」
「美味しい!でも、これは飲み過ぎちゃいそうだから、注意が必要だね。親方も気を付けてよ。」
「明日は、市場に行かなきゃならないから、控えめにしておくよ。」
そんなこんなで、ゆるキャラ達と、朝から夜まで、梅のアイスで盛り上がったのでした。
5,0キロの特大の葉血引(ハチビキ)
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3619回目の今日も認(したた)めます。
今朝、沼津魚市場に着くと、

伊豆七島( 伊豆大島、利島、新島、神津島、御蔵島、八丈島、三宅島)を漁場(ぎょば)とする魚の仕分けをしており、沼津魚市場では、これらの漁場を島周りと呼んでいます。
その中に、

葉血引(ハチビキ)がいたので、良さげなものを選(よ)り、

秤にかけると、

5,0キロで、葉血引としては、かなり大きいサイズです。
その後、売場には、

葉血引をはじめ、

目鯛(メダイ)、

勘八(カンパチ)、

縞青鯛(シマアオダイ)などが並んでいました。
仕入れを終え、【佳肴 季凛】に戻り、仕込みを始めると、ジャンボちゃんとふぐ子ちゃんが、

やって来てました。
「親方、おはようございます♬葉血引じゃん。」
「おはよう!そうだよ、よく知っているね。」
「 時々、仕入れているのを、ブログやSNSで見ているもん。 刺身にしたのを見ているけど、美味しそうだよね。」
「美味しいよ。個人的には、色んな意味で好きな魚だね。面白いことに、沼津では、葉血引ではなくて、赤鯖(アカサバ)って呼ばれているんだよ。」
「え゛っ~!?」
「自分も知らなくて、セリ人に、『葉血引って、どれくらいの値段なの?』って訊いたら、『・・・!?』って顔をされて、『あそこの金目鯛(キンメダイ)を細長くしたような赤い魚だよ。』って、指を差したら、『あっ、赤鯖ね。』って、言われたことを、覚えているよ。」
「ふぅ~ん。でも、何で赤鯖?」
「色々と調べたけど、分らず仕舞い。葉血引のことは、また教えてあげるから、撤収、撤収。」
「はぁ~い♬」
一般的な魚のように、葉血引も鱗を引くのが、

最初の下処理で、これぐらいのサイズとなると、

コンタクトレンズぐらいのサイズです。
鱗を取り除いたら、頭を落とし、はらわたを抜き、水洗いしたら、

水洗いしたら、

三枚に卸しました。
これぐらいのサイズとなると、尾の部分などは筋が強くなり、刺身には不向きですので、

あえて切り落とし、卸し身の方も同様です。
骨付の身は、

針金を入れ、鮮度落ちを防ぐため、血抜きをしてから、

キッチンペーパーに包んで、軽めの真空パックをして、氷詰めにしておきました。
普段使うような2~3キロぐらいのものなら、皮目をバーナーで炙るのですが、今日のようなサイズの葉血引だと、皮も硬くなるので、皮を引いて使うため、

そのまま、冷蔵庫へ。
頭や骨などは、焼いてから出汁を取るため、

下処理をし、

かまの部分(賄い&おまけアイテム用)と、

尾(お弁当用)の部分は、

有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に、

真空パックしておき、冷蔵庫へ。
今日入荷があった葉血引の中で、自分が仕入れたものが一番大きいもので、どんな魚であれ、大きいものはワイルド感があるだけでなく、旨味も豊富ゆえ、惹かれしまいます。
手に取った葉血引が一番だったのは、その想いが通じたのかもしれません。
#春休みごはん(前編)
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3618回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
春休みも終わり、学校が始まった方もいらっしゃるかと思いますが、うちの二人の娘も明日から新年度です。
春休みの間、自分が昼ごはんを作っており、#春休みごはんとして、

自分のInstagramに投稿していました。
明日から学校が始まるので、最終回(16日目)の今日の#春休みごはんは、

うなとろ丼で、見た如く、鰻の蒲焼ととろろ芋を乗せた丼です。
毎日、#春休みごはんを眺めていた当店のマスコットのふぐお、ふぐりん、ふぐPの3匹は、最終回ということもあり、

そばに寄ってきました。
「ねぇねぇ、親方、毎日、色々と作っていたけど、どれもこれも、美味しそうだったよね~。」
「#春休みごはんに限ったわけじゃないけど、賄いを作るのは、色んな意味で、楽しいんだよ。」
「へぇ~。でも、何で?」
「色々と作ることで、新しい料理を作るヒントにもなるし、料理人の勘が磨かれとも思うんだよね。それに、商売抜きで作るから、気分転換にもなるしね。」
「ふぅ~ん。作っている親方を見ていて、楽しそうだったのは、気のせい?」
「料理を作るのが好きで、料理人になったから、間違いなく、楽しいよ。そんなことより、今日のお話しを始めるから、この辺にしとこうね。」
「はぁ~い♬」
前置が長くなってしまいましたが、最終回の今日まで16日間作り、初日からお話しさせて頂きます。
初日は、

天重のご注文を頂いたついでに、作った天重で、天種は、海老、南瓜、玉ねぎ、じゃが芋、パプリカ、大葉で、海老と南瓜は2個で、他は1個です。
2日目は、

カレーうどんでした。
次女のお気に入りの食べ物の一つで、次女はうどん派で、同じ小麦粉が原料のそうめんは、何故か好まず、長女は、その反対です。
麺類に限らず、二人の好みは正反対なので、普段の食事を作るにあたっては、自分だけでなく、女将兼愛妻(!?)の真由美さんも同じく、悩んでいます。
3日目は、

鍋焼うどんで、カレーうどんに次ぐ、次女のお気に入りの食べ物の一つです。
4日目は、

搾菜炒飯(ザーサイチャーハン)でした。
搾菜と言えば、白髪葱(しらがねぎ)と和えて、味を調えると、ちょっとした一品になります。
5日目は、

牛丼、6日目は、

お弁当のご注文を頂いた日だったので、鶏肉の照焼丼にしました。
ところで、ここまでお話ししてきましたが、基本的に器一つということに、お気付きになられる方もいらっしゃるかもしれません。
器一つにしているのは、必ずしも、娘達が器を洗うことがないからで、仮に、洗ったとしても、汚れが落ちていないこともあるのも、さらなる理由です。
恐らく、このことは、どこの御家庭でも同じかもしれません。
ここまでで、16日間のうちの半分の8日をお話ししたので、残りの半分は、日を改めてお話しさせて頂くことにします。
残りも、お楽しみに・・・。
真空パックしたすっぽん鍋とすっぽんの出汁(だし)
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3617回目の今日も認(したた)めます。
一昨日、『休市日のすっぽん』というお話しをしましたが、昨日は、そのすっぽんを、すっぽん鍋用に仕込みました。
仕上ったものは、昨日の時点で、専用の袋に入れておき、明くる日の今日、

真空パックしました。
昨日ではなく、今日なのは、冷蔵庫に入れておくことで、すっぽんのゼラチン質が固まり、真空パックしやすくなるからです。
すっぽん鍋は、

一人前ずつにしてあり、一人前の分量は、脚一つに、えんぺらや内臓などが入っています。
2はい仕込んだので、8人前取れるのですが、

そのうちの3人前は、御予約を頂いている分なので、別にしておきました。
また、すっぽん鍋に欠かせない出汁も、

真空パックしておいたのですが、召し上がっているすっぽん鍋に追加する分ためです。
さらに、濃厚な出汁を取るため、すっぽん鍋を仕込む時に加えており、結果として、2ハイしか仕込まなくても、5ハイ以上仕込んだ時と同じ様な出汁を取ることが出来、その仕込みの様子については、こちらをお読み下さい。
今日真空パックしたものは、冷凍庫にしまっておくので、急なご注文を頂いた時でも御用意が可能です。
中でも、すっぽん鍋をメインにした【特別会席】を召し上がる方も多いので、そのために使うことが一番多いかもしれません。
真空パックし終えると、ふぐお、ふぐP、ふぐりんの3匹がやって来て、

「この間のすっぽんは、こんな風になったんだね~。親方、すっぽん鍋って美味しいの?」と、訊かれました。
「美味しいよ。すっぽんは、他の食材にはない味わいがあるし、コラーゲンが豊富だから、美容にもいいしね。」
「美味しくて、美容や健康にもいいなんて、凄いじゃん!」
「そうだよ。若い頃に勤めていた店に、ある女優が来ていたんだけど、来る度にすっぽん鍋やすっぽん雑炊を食べていたよ。実物を見たけど、お人形さんみたいに、綺麗で可愛かったなぁ~。」
「へぇ~!」
「効果はあるだろうし、歌舞伎の女形の人も、『すっぽんを食べた次の日は、化粧の乗りが違う』って言っていたのを観たことがあるよ。」
「効果ありってこと!?」
「そうかもよ。だから、すっぽんのことを、食べるコスメとも呼んでいるよ。」
「ほぉ~。それよりも、さっきの女優って、誰なの?教えてよ~。」
「お客さんのプライバシーに関わることだから、文字化けさせるけど、▽!※◎◆÷$の主人公だよ。」
「納得!それなら、間違いないはずだよね。」
というやり取りをしながら、休日出勤が終わったのでした。
葉血引(ハチビキ)や浜鯛(ハマダイ)等のかまの西京漬
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3616回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今日は沼津魚市場に、

仕入れに行って来たのですが、定休日前ということもあり、鮮魚つまり、生の魚介類の仕入れは皆無で、鮮魚の仕入れ無しは想定内のことでした。
というのもの、仕入れるべき魚は、

【西京漬】用の銀鱈(アラスカ産)と鯖(ノルウェー産)だけだからです。
一昨日の金曜日の時点で発注しておき、売場のバックヤードに行くと、

自分用の銀鱈(ぎんだら)と鯖(さば)を、

積んだら、

雨で濡れないように、

養生して、魚市場から帰ることにしました。
【佳肴 季凛】に戻ったら、

銀鱈を冷凍庫にしまおうとすると、ジャンボちゃんとふぐ子ちゃんがやって来て、

「銀鱈って、こんな風になっているんだ~。親方、いくつ入っているの?」と訊くので、「1ケースに11~12本入っていて、1本が2キロくらいかな。比べてみる?」と言うと、

「並べて、並べて~。」と、当社比ならぬジャンボちゃん比。
そんなやり取りを終え、

銀鱈だけでなく、鯖も、

冷凍庫にしまいました。
ところで、昨日は、鯖の【西京漬】の仕込みをしたのですが、今日のお話しの本題はここからです。
冷凍庫から出した鯖を、盆ざるに乗せ、

扇風機の風をあてること20分で包丁が入るようになり、

腹骨の一部を欠いたら、

上(かみ)と下(しも)に分けておき、腹骨を一部を取り除くのは、苦玉とも呼ばれる胆のうの跡が残っていると、食べた時に、食味を著しく損ねるからです。
また、冷凍庫か出しておいた葉血引(はちびき)、浜鯛(はまだい)、頭鰤(つむぶり)のあらの部分のうち、

かまだけを西京漬にするため、

鯖と一緒に脱水シートに挟んでおき、冷蔵庫へしまっておきました。
頭というか、目玉の部分は、

出汁を取るため、

焼いておいたものの、つまみ食いをしてしまい、特に目の周りをしゃぶりついてしまいます。
3時間ほど冷蔵庫にしまったのち、

有機JAS認証済の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に、

真空パックしておきました。
鯖は、ランチメニューやギフト用で、かまの西京漬は、おまけアイテムだったり、自分達の賄い用です。
切身には切身の良さがありますが、先ほどの目玉の周りの部分は、切身にはない味わいがあり、かまの場合、骨から出る旨味が何とも言えません。
こういうことをお話ししていると、近いうちの賄いが、西京焼になるのは、ほぼ間違いないでしょう。
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや通販の商品などを召し上がった方々が、

【コエタス】というサイトで、投稿して下さっています。ご興味、ご関心がある方は、御覧下さい。
休市日のすっぽん(佐賀産)
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3615回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
“ホームグランド”の沼津魚市場は、土曜日が休みですが、豊洲などの卸売市場が開市日ですので、問屋の中には営業しているところもあります。
さらに、配達をしてくれることもあり、そんな今日は、

すっぽん(佐賀産)を2はい(2,05キロ)、

届けてもらいました。
すると、 ゆるキャラ達が雁首(がんくび)を並べて、

シンクをのぞき込み、「初めて見た!」、「噛み付かれたら、離れないんでしょ?」、「動いているよ。」などと、大騒ぎ。
「親方、卸すのを見せてくれる?」と言われたので、

まな板に乗せると、

「首が出てきた!親方、何で?」と訊かれたので、「すっぱんは、お腹を上にしておくと、首を使って、起き上がる習性があるんだよ。」
一同、「へぇ~、初耳学!」
「出て来たら、首を掴んで、締めるんだよ。ここからは、グロいから、写真は撮らないから、おとなしく見ていてね。」
「はぁ~い♬」
そんなやり取りを見ながら、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、

まな板周りを養生してくれ、卸すことにしました。
グロいのは、四つ脚ゆえ、お腹の構造は、人間とそっくりだからで、卸すというより、解剖と言ってもいいかもしれません。
卸し終えたら、70度くらいのお湯で霜降りをし、薄皮を剥きます。
真由美さんが剥いたものを、

自分が手直しをし、

下拵えが終わると、

「親方、見せて~。」と。
今日のすっぽんは、すっぽん鍋用ですので、そのまま冷蔵庫にしまったら、

♬ お片付け~ お片付け~

さぁさ 二人でお片付け ♬
こうして、休市日のすっぽんの下拵えが終わったのでした。
12本のチビとらの皮とひれの仕込み
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3614回目の今日も認(したた)めます。
昨日の『愛知県知多半島産のチビとら』というお話しをしましたが、今日はその続きです。
チビとらという呼び方は、“ふぐに魅せられし料理人”の自分が天然のとらふぐへの想いを込めて名付けたもので、500グラム以下のとらふぐを指します。
とらふぐを卸した後の仕込みが、皮の掃除で、和食業界では、下処理の手前のような仕事を、掃除と呼ぶことがしばしばあり、例えば、絹さやのすじを取り除くことも、掃除です。
皮の掃除の最初が、粘膜を取り除くことで、

粘膜は、なめたれとも呼ばれており、女将兼愛妻(!?)の真由美さんの後に、

自分が手直しをし、

黒い部分(背)と白い部分(腹)に分け、ここまでの一連の流れについて、以前お話ししたことがあるので、こちらをお読み下さい。
とりあえず、第1捨ステージをクリアしたら、皮写真の右上と右下の棘(とげ)を取らなくてはならず、ふぐ皮の仕込みの中でも、ボスキャラとも言うべき仕込みです。
包丁を使い、

棘を取り除いていきます。
全て終わったら、

部位ごとに仕分け、

水につけておき、ひれは、

半分に裂いてから、

ひれ同様、水に晒して、冷蔵庫へ。
皮は湯引きしてから包丁し、ふぐ刺しなどに使い、ひれは、干してから、こんがり炙ったのち、ひれ酒や、

当店オリジナルの『ぽん酢』に使います。
ここまでの下処理が済めば、終わったも同然ですので、お気楽、極楽。
最後は、今日のおまけ写真ですが、

お子様向けのフライ定食を眺めるゆるキャラ達(ふぐお、ふぐP、ふぐりん)です。
揚物は、

揚物は、海老フライ、鯵フライ、鶏の唐揚げで、こういうものを見ると、必ず、「親方、僕たちにも作って~♬」の声。
「そのうち、そのうちね・・・。」の返答で受け流したのはいつものことです。ということで、ご笑納のほど、宜しくお願いします。
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