稲取産のジャンボちゃんと網代(あじろ)産のチビとら
今朝も、沼津魚市場に行って来たのですが、 今日で3日連続で、いつものように、活魚売場に一番最初に向かうと、 職員の一人が、「親方、この間みたいなのがいるよ!」と、

ダンベと呼ばれる魚を運搬する容器を指を差すと、ダンベの中には、

ジャンボちゃんこと超特大サイズのとらふぐが泳いでおり、この間みたいなのとは、一昨日仕入れた稲取産のジャンボちゃんのことで、詳しいことは、こちらをお読み下さい。
「実は、山下丸の親父さんから、Facebookのメッセージで、『 今日もジャンボか?ビック?1尾居りました。笑』って送られてきたから、知っていたよ。」と応えると、「いやはや、情報が速いね~。」と言いながら、

秤にかけたら、生簀に入れ、御覧のように、ジャンボちゃんの目方は、4,3キロで、他の生簀を覗くと、

網代産のチビとらが1本いました。
ちなみに、 ジャンボちゃんとは、“ふぐに魅せられし料理人”の自分が、天然のとらふぐへの想いを込めた呼び名で、4キロ以上がジャンボちゃんの規定で、その下のサイズの2,5キロ以上4キロ未満が、BIGちゃんで、0,6キロ以上2,5キロ未満が並とら、0,5キロ以下のものがチビとらで、これらも、自分が勝手に付けたものです。
ジャンボちゃんとチビとらを仕入れるため、仲買人と作戦を立て、活魚売場を離れ、荷造り場と呼ばれ、注文したり、仕入れたものが届けられる場所に行くと、

静岡・由比(ゆい)産のさばふぐが、

ありました。
その後、色々と仕入れ、セリの時間となり、

3密を避け、ソーシャルディスタンスを保ちながら、緊張して眺めていると、一昨日同様、同じ値が付き、ジャンケンとなり、こちらがパー、相手がチョキとなれば、万事休す。
それでも、

ちびトラをGETし、最悪の状況だけは避けることが出来、少しだけ萌え燃え・・・
【佳肴 季凛】に戻ったら、仕込みを始め、さばふぐを卸す前に、

チビとらの目方を量ると、

350グラムで、

さばふぐは頭の付根に包丁を入れ、ひれを切り落としたら、ぐむ剥(む)きと呼ばれる方法で、身だけにするのですが、この役目は、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんで、身だけにしたら、

水洗いしてくれ、自分が手直しをし、

洗い上げたら、

拭き上げ、

チビとらとさばふぐの仕込みが終わり、

まな板周りや、

床の掃除をし、ランチの営業に備え、ランチの営業時間の合間を見ながら、

一昨日のジャンボちゃんと今朝のチビとらの皮の掃除をしたのですが、

5,4キロと0,3キロの違いは、

一目瞭然で、まさに当社比!
その後、

包丁で棘を取ると、

背の黒い方は、

それほど広がらないのに対し、お腹の白い方は、

このように広がり、広がるのは、ふぐには、肋骨がなく、お腹を膨らませることが出来るからで、倍ぐらいになります。
また、尾びれを比べると、

やはり大きな差があり、チビとらの場合、背、腹、胸のひれは小さいので、処分しました。
今思うと、ジャンボちゃんとチビとらの実物を比べられなかったのは残念で、リベンジ出来る日が来ることを期待することにします。
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