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もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ

あえて遅れて、沼津魚市場へ


今日の仕入れは

遅れて着いたものの

普段通りの仕入れでした

その訳とは・・・


2026年10月28日

Vol.4996




「ねぇ、親方🐡

ハモ、増えたんじゃね?」



と、ふぐとらちゃんが

訊いてきました


「そうだよ


日曜日の時点で

在庫1本だったけど


今朝、市場で

仕入れて来たんだよ

このところの

雨の影響で

もしかすると

鱧の水揚げがあるかも

って、思っていたからね」


「予感的中じゃん!」 


市場とは

沼津魚市場のことです


「実はさぁ

今朝は、普段より

遅めに行ったんだよ」



「遅めって

どれくらいなの?」


「普段は、3時過ぎに起きて

行くから

1時間半くらい

遅かったんだよ」


「それでも早ッ!

5時ってことじゃん

でも、どうして

遅く行ったの?」

「水槽用の海水だけ

必要だったからだよ」



「海水って

仕入れるもんなの?」



「いや、ただだから

取りに行くものだよ

ただとは言っても

水槽がある以上

必要なものだから

しょうがないんだよねぇ」


「へぇ〜」



「1時間以上も遅いから

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sIMGP2659.jpg


日の出前ってことで

ほら」


「THE 夜明けじゃん」


「そんでもって

着いたら


売場に行くと


網代の魚の仕分けをしていたから


鱪(しいら)

宗田鰹(そうだがつお)

水魳(みずかます)を選んで


秤に掛けたら


えらを抜いてから

一気に冷やし込んだんだよ」


「いつも、通りじゃん」




ちなみに、

宗田鰹のくくりでも

今朝のは

平宗田(ひらそうだ)で


水魳の標準和名は

大和魳(やまとかます)です



「で、活魚売場に行ったら


籠があったから

覗いいたら


鱧がいて


競り落としてもらって


GET!」

「これも、普段どおりじゃん!」

「結果的に

今日の仕入れは

普段通りだったんだよ」


「遅れても

同じなんだぁ」


「まぁ、網代の魚の入荷は

その日で変わるから

偶然なんだけどね


ただ、今日みたいに

どうしても必要な魚が無い時は

あえて、遅めに行くのも

ありってことが分かったのが

一番の仕入れかもね」


「そうだよ

その方が、身体も楽じゃね?」


「1時間半くらい

遅く起きれば

行きはともかく

帰りは眠くならならないから

それも都合が良いってことが

分かったよ」


「早起きの二段活用じゃん!

で、結果的に

これらも仕入れたんだね」

「そうだね」



鱪は揚物用で



水魳は


明日、酢締めにし


平宗田は賄い用(!?)で


叩きにしました



「超んまそぉ~🤤」 


「平(ヒラ)でも丸(マル)でも

どっちの宗田鰹(ソウダガツオ)は

コスパ最高だから

おかずには

願ったり叶ったりの魚なんだよ」


「へぇ~🤤」

明日の仕入れも

今日のように

遅めの予定ですが

明後日は

いつも通り

3時過ぎに起きる予定です


この二日間のダラダラだけは

引きずらないように

注意しなくてはなりません 

ランチの西京焼用の鯔(ボラ)




昨日は、今日が休市日ということもあり

沼津魚市場に仕入れに

行って来ました

2026年10月27日



Vol.4996



いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を 

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認(したた)めます



「おはよう、親方🐡

ハチビキの隣の魚は

ボラでしょ?」

と、ふぐのぽり君が

訊いてきたので

「おはよう、そうだよ

どこで、鯔(ぼら)なんて

覚えたの?」

と、訊き返しました



「親方がブログに

書いているかと思って

探したら

あったんだよ


これこれ👆

他にも

いくつかあったよ」


「BINGO!

よく見つけたねぇ」


「AIに訊いたら

教えてくれたんだよ

で、この鯔も

刺身にするの?」



「いや、ランチの西京焼だよ」


「ランチの西京焼に

ボラなんて

無いけど・・・」



「4種類の魚の

鯖(さば)、鰤(ぶり)

サーモン、銀鱈(ぎんだら)とは違って


切落としの西京焼で

出すんだけど

最近、赤丸急上昇中で

魚好きなお客さんが

狙い撃ちしてくるんだよ」


「確かに、ここ最近

鯖じゃなくて

切落しを選ぶお客さん

多いもんね」



そんな当店の

ランチメニューについては

こちらを👇




今日の時点では

仕込まず


三枚に卸しておき

このまま、冷蔵庫へ


赤い身をしているのは

葉血引(はちびき)です




「切り落としってことは

半端な部分じゃないの?」


「50グラムぐらいの切身にして

他の魚と

組むんだよ

ちゃんとした切身じゃないから

定番の魚よりも

目方があるんだよ」


「マジで、ヤバっ!

それなら、切り落としを選ぶのは

当然じゃね?」


「魚好きな人にしてみれば

願ったり、叶ったりだね」


「で、親方が選んだったってことは

普通のボラとは

違うんだよね?」


「市場に並んでいる時は

既に、落ちて(タヒんで)いたんだけど


死後硬直前だったから


競りが終わったら


血抜きするから


えらを抜き

冷やし込んだから

ほぼほぼ活〆状態だよ」

「やっぱり

違ってたね」


落ちていても

死後硬直前の魚を選び

血抜きをすることで

美味しさを保つことが

出来るのです




切落とし用の切身を見ると


「赤いのはハチビキのカマで

ボラと組むんだぁ」


その後、有機JAS認証済みの

西京味噌をベースにした

お手製の西京味噌と共に

漬け込みました


「さっきの切身の状態よりも

少なくね?」


「あんまりにも

身が良かったから

刺身と塩焼にして

クオリティチェックしたんだけど

安定の美味さだったよ」



「ズルっ・・・🤤」 


定番の4種の美味しさは

今更、語るまでもありませんが

鯔のような地魚の美味しさは

その時々の美味しさで

地方の日本料理ならではの味わいです


単なる土着の料理ではなく

伝統ある日本料理を

地元の食材で仕立てるのが

自分のスタイルにして

それは、魚菜食文化の

日本料理を支えてくれる

漁師の代弁者として

声を出し続ける自分の使命に

他なりません

すっからかんのつもりが、1本残っていた鱧(はも)


昨日、ガッチリ

卸したので

在庫なしと思いきや

実は、隠れていた鱧が

いたのでした 

2026年10月26日

Vol.4996




いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を 

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認(したた)めます


「あれって

ハモじゃね?」

と、水槽を除いたふぐゑびすさんが

言ってきました



「そうなんだよ

昨日、全部

卸したつもりだったんだけど


こんなところにいたのに

気付いたのが

夜の営業が

終わった後で

しかも、包丁を

砥(と)いじゃったし

落ちることもなさそうな感じ

だったから

活かしておいたんだよ」



そんな昨日の様子については

こちらを👆

「そうなんだぁ

それにしても

ハモって

隅っこが好きなんだね」



夏がトップシーズンの鱧ですが

熱海・網代(あじろ)の定置網漁では

まとまった数ではなくても

しばらくは

水揚げがあるのが

例年のことです


特に、雨が降ったりすると

水揚げがあるので

明日の休市日明けには

少し期待しています

スクランブル体制で、天然とらふぐ&鱧(はも)の仕込み


今日の仕込みは

予想外の仕込みとなり

その仕込みを

引き起こした魚とは・・・


2026年10月25日

Vol.4995


いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を 

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認(したた)めます


今朝、沼津魚市場から戻ると

ふぐゑびすさんが

やってきました


「おはよう、親方🐡

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sIMGP2448.jpg


トラフグじゃん

どこ産なの?」

「福島ので


2本とも


1,5キロだよ」

「活かして持って来た

ってことは

水槽に入れておくの?」

「とりあえず


水槽に入れておくけど


このままにするのか

卸すのか

予定は未定だよ」


水槽には

鱧(はも)もいるので

毎日、魚の様子と

海水の状態を

確認しなくてはなりません


水槽を確認すると



3Lサイズのジャンボ鱧が

虫の息状態にして

表面も白く変色していたので


速攻で締めて

神経を抜き

ヌメリを取ったのち



卸してから


骨抜きをするため

包丁しておきました 




鱧に限らず

魚は弱い魚がいると

流行り病(やまい)の如く

弱って、落ちて(タヒんで)しまうことは

珍しくありません 



そうなると

マメに水槽を確認せざるを得ず

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sIMGP2473.jpg


このSサイズの鱧も

締めることにし


同じ流れで

卸したのですが



これらは

鱧しんじょう蒸しに仕込むので

骨切りをしてから

それ用に包丁しておきました



「この1本は?」

「これは、とらふぐを

水槽に入れた時点で

落ちていた鱧だったから


すぐに卸しておいたんだよ」



「ってことは

全部で5本ダメに

なったんだぁ」



「ダメっていうか

Sサイズの鱧は

大きさ的に

鱧しんじょう蒸しで

どこかのタイミングで

卸す必要があるから

結果的に、仕込みが

重なったようなもんだよ」


「ジャンボサイズのハモは

何にするの?」

「土瓶蒸しとか

鱧松の小鍋用だから

骨抜きをするんだけど

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sIMGP2497-1.jpg


その前に

とらふぐをやっつけないとね」



ということで

水槽から

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sIMGP2480.jpg


2本共

取り出すと


「おぉ~

真打ち登場ってことで

親方、萌え燃え・・・💖じゃん」



卸し終えたとらふぐの

水洗いをしてくれたのは

いつものように

女将兼愛妻(!?)の真由美さんで



その後、自分が手直しをし


洗い上げました


そうこうすると

ランチの営業の合間を見ながら


ジャンボ鱧の骨抜きも終わると


「お疲れ様~♬

今日は、スクランブル体制で

トラフグとハモの仕込みだったね」


「そうだよ

順番っていうか

段取りがあっての

仕込みじゃないかったから

かなりハードだったけど

うちの2枚看板の魚だけに

充実していたのは

確かだね」 


「前々から

どっちの下処理も

手間がかかるのは

分かってはいたけど

今日みたいな状態だと

尚更(なおさら)だね」 



日本料理においては

ふぐ、鱧、すっぽんは

仕込み、仕立て方において

特異な食材で

これらを習得すれば

和食の料理人としては

一端(いっぱし)

ということになります 


さらに、それらの味わいは

他の食材には代え難いものにして

日本料理の美食の極みなのです


幸いにも

自分は、これらを

会得(えとく)することが

出来たのですが

やはり、特異ゆえに

その奥深さに魅了され

止むことはありませんし

これらだけでなく

日本料理の伝統を紡ぐのが

自分の使命に他なりません 

ナンバーは、ふぐ(29)にサンキュー(39)


昨日と今日は

バスツアーのお客様が

来店され

しかも、二日間とも

同じバス会社でした


2026年10月24日


いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を 

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認(したた)めます


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sIMGP2367.jpg


「これが、今日の

バスツアーの予約の献立?」



と、ミニふぐちゃん




「そうだよ」


と、返しました


「セットも完了だね


あと、どれくらいで

到着するの?」

「最後の連絡が入ったから

そろそろだから

厨房に行くよ」



「はぁ~い♬」



そして、程なくすると



/ /

バス来たよ~

\ \

と、ここからは

一気にバタバタモードが

MAX


デザート以外の料理を全て

出し終えると



ミニふぐちゃんと共に

外へ


「昨日と同じバス会社だけど

今日のナンバーは


39だね」



「そうだよ

同じバス会社で

昨日のドライバーさんが

『39が来る』

って言ってたけど

その通りだったね」



「そうなんだぁ



で、昨日は

29だったから


昨日の今日で


ふぐ(29)に

サンキュー(39)


ってことは

ふぐ命の親方には

ピッタリのバスツアーじゃん!」



「あはは・・・」 


そんなやり取りを終え

店内に戻り

デザートをお出ししました

しばらくすると

出発時間となり



雨降りのだったので


玄関前で

お見送り👋

/ /

ありがとうございました~


じゃなくて

ふぐにサンキュー🐡

\ \




こうして

二日連続のバスツアーの御席が

終わったのでした 

ランチの切落しの西京焼は、銀鱈(ぎんだら)


当店のランチメニューは

5つの西京焼を選ぶ

コース仕立ての

会席料理です


2026年10月17日

Vol.4994


いらっしゃいませ


マクロビオティック 

(玄米菜食)を 

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認(したた)めます




「今日のランチの切落しの西京焼は

銀鱈じゃん

マジで、んまそぉ」


と、ふぐゑびすさん 





「そうだよ

この照りと

西京味噌の甘い香りが

たまんないでしょ?」


と訊くと


「白ご飯が進みまくりは

決まりだよ

ここ最近

選べるランチの西京焼の切落し

人気あるんじゃね?」


「それこそ

赤丸急上昇だね

鯖(さば)と同じ金額で

色んな魚が食べられるから

魚好きな人にしてみれば

嬉しいんだって」



そんな当店のランチについては

こちらを👆


「今日なんて

銀鱈だよ、銀鱈!

でも、切り落としは

魚の種類を選べないんだよね?」




「その時の仕入れと

仕込み次第だし

鰤(ぶり)、サーモン、銀鱈は

単品でもあるからね

いくら切落しでも

魚を選べたら

切身を食べたお客さんが

怒っちゃうよ」



「そうだよねぇ」



「そうならないように

こう書いてあるじゃん👇


偶然にも

ホームページの写真も

これも銀鱈だったね」



「おぉ〜

完璧な事前接客

さすが、親方!」



「フリーで来店されて

注文した時は

何が出るか

言えるけど

予約の時点だと

どんな魚なのか

言えないこともあるよ

たださぁ

魚好きの人にしてみれば

カマとか端っこの方を

喜ぶんだよね

しかも、切身よりも

目方的には多いし」




「そっかぁ

でも、どんな魚切り落としを

西京焼にしているの?」



「それこそ、色々だよ

パッと思い浮かぶのが

目鯛(めだい)、葉血引(はちびき)

胡椒鯛(こしょうだい)

ってとこかな」


「それって、普段

刺身で使っている魚じゃね?」


「BINGO!

脂こそ薄いけど

天然の魚だから

旨みは豊富だよ」


「ヤバっ!

刺身にする魚を

西京焼にしちゃうなんて

チョー贅沢じゃん

でも、んまそぉ🤤」




刺身に仕立てる魚ですので

必ずしも

脂が乗っているとは

限りませんが

殆どが、いわゆる

地物です


沼津魚市場で

選り抜いた自分好みの地魚ゆえ

その想いは

別次元になるのは

言うまでもありません


というのも

魚菜食文化の日本料理を

支えてくれる漁師の代弁者

という自負に

他ならないからです


また、切落しの西京焼は

魚という素材を全て使い切るという

マクロビオティックにおける

一物全体(いちぶつぜんたい)の

考えそのものでもあるのです


その時の目利きと想いを

有機JAS認証済みの

西京味噌をベースにした

お手製の味噌に漬け込んでおり

いわば、スペシャルアイテム

と言っても

間違いありません


“季(き)を尊(たっと)び

凛(りん)とす”


という季凛を具現化したのが

切落しの西京焼で


それを感じて頂けるのが

自分にとっては

最大級の報酬なのです

水槽の鱧(はも)の夜警


沼津魚市場で仕入れた鱧は

【佳肴 季凛】の水槽に入れてから

2、3日の間

目を離すことが出来ません


2026年10月16日

Vol.4993




いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を 

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認(したた)めます




昨日は、熱海・網代(あじろ)産の

鱧(はも)を仕入れてきたのですが

仕入れた日だけでなく

明くる日は

水槽の鱧が落ちることは

珍しくなく

頻繁に

水槽の様子を

確認しなくてはなりません


ちなみに、水産業界では

死んでしまうことを

落ちるとか

上がると呼んでいます



夕べ、水槽を見に行くと

怪しげな動きの鱧がいたので


取り出し

締めることにしました


「折角、活きたまま仕入れたのに

落ちちゃうのは

なんか損した気になるのは

僕だけ?」



と、熱血君


「熱血君だけじゃなく

自分も同じだよ」


と、返しました 



活〆にしたら

神経を抜き


ぬめりを取り

腹を裂くと


胃袋から

未消化のえさが

出て来ました


得てして

こういう状態の鱧は

落ちやすいもので

この状態で落ちたままだと

この臭いが回ってしまい

使い物にならなくなってしまうのです



虫の息状態とは言え

まだ活きていたので

身も透き通っていますが

一部に血が滲んでいるのも

弱い鱧の特徴とも言えます 



「これなら

全然、問題ないじゃん」




「そうだよ

だから、落ちそうになったら

速攻で締めた方が

いんだよ」


「へぇ~」


懐中電灯を点けてはいても

暗闇で確認するので

百発百中とは限らず

再び、水槽を見ると


落ちた直後の鱧がいたので


卸したところ

いくらか、血が滲み

身がイマイチなのは

一目瞭然で


尾の方は

血痕もありました 


そして、明くる日の今日

朝一番に、水槽に行くと

これまた、虫の息状態の

鱧がいたので


取り出しました


活〆にし

水洗を終えると


「おはよう、親方🐡

もう一本いたんだね」


「そうなんだよ

昨日もだけど

持って来て

2、3日のうちは

落ちやすいから

こればかりは

どうにもならないんだよ」



「そうなんだぁ」


「虫の息だったけど


今日のも


昨日のも

活〆だから

身は綺麗でしょ?」


「そうだね


で、このハモは

何に使うの?」

「落とし(湯引き)以外なら

なんでも出来るけど

鱧しんじょう蒸しにするよ」


「あのふんわり感が

いいよねぇ」 


鱧料理のコース自体は

9月半ばを目途に

終了しましたが

鱧の手持ちも十分あるので

御用意が可能です


夏が旬のイメージの鱧ですが

実を言うと

これから冬場にかけて

脂が乗ってきます 


そもそも、旬というものは

誰彼となく

勝手に名付けたようなものです


特に、沼津魚市場には

伊豆方面や地元の漁師が

水揚げした魚が入荷します


それを見ている自分としては

獲れた時が旬

なのです


いわゆる旬という枠に

囚(とら)われることなく

自分の目を他よりに

“一番旨い瞬間”を

逃(の)がさないために

魚市場へ通い続け

それは

魚菜食文化の日本料理を支えてくれる

多くの漁師達の代弁者として

声を出し続けるための

使命に他なりません

二枚看板の天然とらふぐと鱧(はも)の揃い踏み


天然とらふぐと鱧

と言えば

日本料理においては

最高峰の魚にして

『佳肴季凛』の看板でもあります

2026年10月15日

Vol.4992




いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を 

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認(したた)めます


今朝、沼津魚市場で仕入れた

熱海・網代産の鱧(はも)を見ると

熱血君が

声を掛けてきました




「おはよう、親方🐡

うじゃうじゃのハモじゃん!」



「そうだよ



全部で


3つの山のうち


2つの山を


競り落としてもらい


スチロールに入れて


活かして

持って帰って来たんだよ」

「3勝2敗じゃん!」

そんなやり取りをしながら


全ての鱧を


水槽に入れたら

厨房へ行くと


「ハモだけじゃなく

トラフグも仕入れたの?」

「そうだよ


遠州灘産で

浜松の舞阪の問屋から


直接、沼津の市場に

届けてもらったのを


活〆にしてから


持って帰って


来たんだよ」

「直接、季凛宛てに

届くの?」


「水産業界には

市場便って言って

直接、荷物を取ることが出来る

システムがあるんだよ」

「そんなシステムもあるんだぁ」



卸したとらふぐを

水洗いしてくれるのは

いつものように

女将兼愛妻(!?)の真由美さんです




普段なら、その場で

自分が手直しをするのですが

ランチの営業時間も迫っていたので

一時中断し


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sIMGP1958.jpg


終わったのは

ランチの営業後で


「お疲れ様~♬

ハモとトラフグの

佳肴季凛の二枚看板なんて

今日の仕入れは

かなり濃厚じゃん」

「まぁね

秋から冬にかけての

この時季だからこその

仕入れだね」

「こういうグルメ食材を

一つの料理で

味わうことって出来るの?」

「そりゃ、出来るさぁ

天然のすっぽん鍋をベースにして

とらふぐと鱧のしゃぶしゃぶ

の一択だよ

しかも、この時季だから

松茸も合わせて

日本料理の食材四天王のコラボ


にしちゃうのも

いいかもね」


「え゛~っ

ナニそれ~!?」

「何っていうか

良い意味で

ふざけた料理がいいんだよ」


「親方らしいねぇ

しっかし、んまそう・・・🤤」

とらふぐ、鱧

すっぽん、松茸と

どれもこれも天然ものです


日本料理は

天然ものに

大きな価値を置いており

それは、本物を堪能するという

日本料理の真髄でもあります

その一方で

高級食材ではなく

ごく普通の食材を使って

本格的な味わいに仕立てるのも

和食の料理人の真骨頂なのです


天然のとらふぐと鱧の

二枚看板のように

高級食材と一般的な食材

という二本立ても

地方の日本料理店には不可欠で

その姿勢を

忘れるわけにはいきません

保護鱧(ほごはも)


今朝、沼津魚市場で

仕入れた鱧(はも)を見て

その生命力を

改めて知った次第です


2026年10月14日

Vol.4991






いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を 

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認(したた)めます



今朝、沼津魚市場から

戻って来ると

ふぐのぼり君が

やって来ました



「おはよう、親方🐡

おっ、ハモじゃん!

これも、網代(あじろ)産?」


網代とは

静岡県熱海市の漁港で

定置網漁の鱧(はも)の産地で

自分が頻繁に

仕入れる産地です 



「おはよう🐡


いや、沼津の旋網船(まきあみせん)が

水揚げした鱧なんだけど

実は、保護鱧なんだよ

と、返すと



「保護鱧!?

保護猫とか保護犬は

よく聞くけど

保護鱧なんて

初めてだよ

どういうこと?」

「自分も初めてだから

聞いてよ」


「わぁ~い♬」

今朝、沼津魚市場の

外港(がいこう)に行くと


水揚げ後の仕分けを

終えたところでした


このコンテナの中に、キズ物や

半端ものがあり

鱧もいたので

触ると動いたので


水槽に入れると

泳ぎ始めたのです



ちなみに、コンテナから


丸宗田(マルソウダ)

赤鯵(アカアジ)を選んだら


死後硬直前後ですので

えらを抜き

氷入の海水で

冷やし込みました


「で、今朝の仕入れは?」


「地物の葉血引(ハチビキ)と


沼津・西浦の丸鯵(マルアジ)で


丸鯵は、沼津じゃ

青鯵(アオアジ)

って言うんだよ


結果的に

今朝の魚は

オール沼津ってとこだね」 



「おぉ~

素晴らしい!」



保護鱧は

水槽に入れたところ

普通に泳ぎ始めたのですが

この保護鱧を見て

思い出したのは

海のない京都で

鱧料理という独自の食文化が

発達した理由でした


鱧は皮膚呼吸も出来

多少なら、陸上でも

生きていることが可能な

生命力の強い魚で

冷蔵技術、交通網が

未発達だった時代に

内陸の京都に届けられたことです


さらに、沢山の小骨を断ち切る

骨切りという職人技で

美食にまで発展させたのが

鱧料理なのです

かつて、鱧料理は

高級料理とは言え

京都のローカル料理

とも言うべきものでしたが

流通、冷蔵技術の発展に伴い

全国区にして、夏の美食にまで

昇り詰めました 


そういう日本料理の伝統を

受け継ぐだけでなく

魚菜食文化の日本料理を

支えてくれる漁師の代弁者として

声を出し続けのが

自分の使命に他ならず

そのために

魚菜食文化の原点の

沼津魚市場に通い続けるのです

朝一で、接骨院へ


今朝は、沼津魚市場にも行かず

接骨院へ行ってきました

その理由とは・・・?

2026年10月13日

Vol.4990




いらっしゃいませ

マクロビオティック 

(玄米菜食)を 

基本に据えた 

“身体に優しい

美味しい日本料理”を信条とし

魚菜食文化でもある

和食文化を

支えてくれる漁師の

代弁者として

静岡県富士市の

日本料理店【佳肴 季凛】の 

店主兼熱血料理人の

志村弘信が認(したた)めます





「え゛〜っ

親方、どうしたの?」


と、ミニふぐちゃん

「左の肩から

首にかけて

痛かったから

朝一で、接骨院に

行って来たんだよ」

と、返すと



「首が痛いってことは

寝違えたの

それとも、もしかして

借金で、首が

周らなくなったの?(笑)」



「借金の方は

ギリギリ、スレスレで

それこそ、首の皮一枚で

繋がっているけどさぁ(笑)


マジな話

昨日、市場で滑って

尻もちをついたら

その衝撃で

ムチウチ状態で

痛くなったんだよ」


「あちゃ~

尻もちで済んで

むち打ち程度で

良かったじゃん

もし、手をついて

怪我をしたりしたら

超ヤバいじゃん」



「それこそ

不幸中の幸い

ってやつだよ」


「でも、どうして

滑ったの?」



「滑りまくりの人生だから

そこは十八番(おはこ)なんだけど

そもそも、市場の床は

水で濡れているからね

たださぁ、長靴の底が

すり減っていたから

結果的に

滑っちゃったんだよ」



「ヤバっ!」



「で、新しいのを

買って来たんだよ


古いのがあると

つい履いちゃうから

買う前に捨てちゃったよ」


「その方が、いいよ

どんなものでも、あると

つい使っちゃうし

断捨離ついでに

転んだ悪運も

処分出来たんじゃね?」


「そうだね」

「ともかく

怪我だけには

気を付けてね」


「はいよ~」


何はともあれ

この程度で済んだのが

何よりでした

若いとは思っていても

目に見えないところで

経年劣化は進んでいるはずです


一事が万事

滑ることなく

まだ見ぬ景色に

到達出来るよう

着実に、確かな仕事を

重ね続けます

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