明日のWバスと夜の準備
沼津魚市場に行く日であれ、いかない日であれ、出汁を引いたり、その日の御予約の状況に応じたルーチンの準備をするのが、一日の始まりで、今朝も然りでした。
そんな今日ですが、明日のお昼は、Wバスつまり、2組の団体のバスツアーのお客様の御予約を頂いており、一方の夜は、御祝いの御席の御予約を頂いているので、ルーチンの段取りを終えたら、それらの仕込みをすることにしました。
魚市場が休みですので、土曜日は、魚の仕込みというか、下拵えがなく、土曜日の仕込みの殆どは、自ずと野菜が中心をとなります。
ルーチンの段取りを終えたこともあり、女将兼愛妻(!?)の真由美さんは、
小鍋用の野菜(玉葱、榎、人参)の仕込みに取り掛かっており、
自分は、
サラダ素麺の野菜と、
刺身用のつまを仕込んでおきました。
サラダ素麺の野菜は、長葱、茗荷、ピーマン、パプリカ(赤、黄)、人参(赤、黄)、レッドキャベツ、アーリーレッドで、妻のそれは、大根、胡瓜、人参(赤、黄)です。
その頃、真由美さんは洗い物や、ランチの御席のセットなどに追われており、自分は、先程の仕込みの後、
酢の物用の蛇腹胡瓜、
山掛けに使う大和芋も、仕込んでおきました。
その後、
ふぐ刺の前盛用の葱や、
諸々の料理にための葱を包丁しておき、その頃までには、ランチの営業時間が近づいており、仕込みは小休止。
とは言え、自分の仕込みの殆どが、包丁を使うものですので、真由美さんには申し訳ありませんが、ほぼ終わったも同然で、お気楽極楽気分でした。
ランチの営業時間の合間を見ながら、真由美さんは、揚物用の仕込みをしてくれ、
その仕込みも長引くことなく、終えることが出来、この仕込みついでに、賄いの仕込みをし、今日のお昼は、
鯵、海老、牡蠣をフライにし、娘達の夕飯も便乗し、
チキンカツをおかずにし、夜の営業時間前に揚げておきました。
そして、夜の営業が終わり、お客様がお帰りになったら、
真由美さんと、
ホールスタッフは、御座敷とテーブル席に、御席の準備をしてくれ、自分は、
揚物の器を用意しておき、真由美さんは、
バスの乗務員の御席の準備をしていました。
御席のセットも終わったので、
器出しをしたのですが、
バスだけでなく、夜の御席用の器も、
用意しておきました。
南京と書かれていますが、南京とは、南京豆腐つまり、南瓜で作った豆腐のことで、刺身なら刺と書いたり、デザートなどは、デで済ますことあり、暗号や符牒めいたものが羅列するのも、しばしばです。
仕事というものは慣れゆえ、経験値こそが肝要で、繰り返すことによって、精度が高まります。
職人の道を極める一方で、所謂オーナーシェフである以上、職人と対極の商人との漸近線の境地を見る眼力を備えなくてはならず、その難しさたるや、容易ではありません。
だからこそ、挑みがたいがあり、その修練を怠るわけにはいかないのです。
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