『ふく(ふぐ)の日』に、WでBIGちゃん
今日(2月9日)は、
【下関ふく連盟】が「ふく」の語呂に合わせて、
制定した『ふくの日』で、下関では、福に通じるということで、ふぐではなく、ふくと呼ばれています。
そんな日ですので、“ふぐに魅せられし料理人”の自分にとっては、ただならぬ想いがあるのは言うまでもなく、さらに嬉しいことに、
三重県熊野灘産の2本のとらふぐ(天然)が届くことになっていたので、沼津魚市場が休市日に行って来ました。
ただ、土曜日は、沼津魚市場が休みですので、荷物が届くのは、売場ではなく、
巨大な冷蔵庫の前で、休市日でも荷物が届くのは、豊洲などの中央市場が開市日だからで、休市日ですので、魚市場に着くのは、
普段よりも1時間遅いだけでなく、他の仕入れも無いので、かなり気楽です。
冷蔵庫の前に、
自分宛の発泡スチロールが2つあり、
中を確認したら、2本とも無事ということもあり、萌え燃え・・・
ただ、奥の方のスチロールの海水が、
エサを吐き出しただけでなく、口付近に傷があったたこともあり、海水が汚れてしまっていたので、
一緒にして、持ち帰ることにしました。
【佳肴 季凛】に戻り、
締めたら、血抜きのため、
海水へ。
ここまでの写真では分かりにくいかもしれませんが、2本とも、独断と偏見にして、天然のとらふぐへの想いを込めて、BIGちゃんと呼んでいる特大サイズのもので、秤にかけると、
1本は、
3,5キロで、
もう1本は、
2,9キロでした。
ちなみに、BIGちゃんは、2,5キロ以上4キロ未満の特大サイズのとらふぐ(天然)のことで、4キロ以上のものをジャンボちゃん、0,5キロ以上2,5キロ未満のものを並とら、0,5キロ未満のものをチビとらと、自分は呼んでいます。
冒頭でお話ししたように、『ふくの日』ですので、
2本のBIGちゃん達とツーショットならぬ、トリプルショット・・・
この後、卸したところ、
2本共、
お腹には猛毒ゆえ不可食部位の真子(卵巣)が入っており、『ふくの日』が、さらに福なるものには、なりませんでした。
卸し終えたら、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが水洗いしてくれ、
自分が手直しをし、
真由美さんが拭き上げ、
BIGちゃんの仕込みが終わり、真由美さんが、
まな板周りを掃除してくれました。
ところで、BIGちゃんのようなサイズのものになると、
皮目の色が鮮やかなのが特徴で、それについては、先日お話ししたので、そちらをお読みください。
また、『ふくの日』らしく、
ふぐ料理の御席もあり、刺身で御用意したのは、
刺身に仕立てるのには、いくらか早かったものの、晒だけでなく、脱水シートを使い、水分を抜いておいたので、100点満点とまではいかなくても、天然のとらふぐの美味しさを引き出すことが出来ました。
先程お話ししたように、2本のBIGちゃんは、どちらもメスで、残念でしたが、
色んな頂き物をし、霊験あらたかな『ふくの日』を実感し、この場を借りて、素敵なものを下さった方々に、お礼を申し上げさせて頂きます。
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