10,0キロのジャンボちゃんこと、超特大天然とらふぐ
昨日お話ししましたように、三重県熊野灘産のジャンボちゃん(10,0キロ)こと、超特大の天然のとらふぐが届くことになっていたので、今朝は、
高鳴る胸の鼓動というより、萌え燃え・・・の気分で、朝一番に宅配便の営業所に、行って来ました。
勝手知ったる場所ゆえ、奥に待機しているトラックの中を覗くと、
自分宛てと思しき発砲スチロールが目に入ると、ドライバーに声を掛け、
受け取り、【佳肴 季凛】に戻ることにしたのですが、鮮魚であるにも関わらず、クール便でないのは、袋入りの氷詰めにしてもらってあり、この時季だと、氷が溶けることもないからです。
そして、【佳肴 季凛】に戻り、逸る気持ちを抑えながら、
中を開け、
取り出すと、
!!!キタァ~~(∀
)キタァ~~!!!
というより、頭の中では、?α▽★$◎Д・!♬÷◇※∞Σ゜γゆえ、冷静な思考判断は、シャットダウン状態にして、体内には、アドレナリンがグルグルと沸騰しながら駆け巡り、血圧測定すれば、即ICU行きだったはずです。
我に返り、伝票を確認すると、
昨日のメール通りの10,0キロにして、記録更新達成。
これまでの9,8キロに比べれば、0,2キロつまり200グラムですので、僅かな目方でしかありませんが、‟ふぐに魅せられし料理人”の自分にとっては、この0,2キロの壁が至難の業とも言うべきもので、100メートル走で、0,01秒を縮める選手の気持ちそのものだと言っても、過言ではありません。
そして、長く恋焦がれていた10,0キロUPのジャンボちゃんですので、
熱く抱擁・・・といきたいのですが、熱き想いが伝わり、鮮度を落とすわけにはいかないので、ツーショットで我慢することにしました。
ここからは、素材としてのジャンボちゃんとの真剣勝負ですので、
萌えている間はなく、燃え燃え・・・!
卸していくと、
案の定のメスで、中からは猛毒ゆえ、食べることの出来ない真子が出て来たのですが、案の定というのは、天然のとらふぐは、オスとメスで成長の速さが違い、ジャンボちゃんの殆どは、メスだからです。
参考のため、それぞれを秤にかけると、
一方が、
600グラムで、
もう一方は、
850グラムを越え、合計で約1,5キロということになり、全体重の15%が、卵巣ですので、まさに泳ぐ生殖腺です。
また、産卵が近い時季ですので、
一粒一粒が、かなり成熟しており、これだけで、約80万粒くらいあると考えられます。
全て孵化し、その稚魚が成魚になり、しかもジャンボちゃんになったら、考えるだけで、ワクワク、ドキドキ・・・
ただ、天然のとらふぐは、1年で1キロというのが、通説の一つとも言われているので、ジャンボちゃんになるのは、約4年後となり、今日のジャンボちゃんは、10歳ぐらいということになります。
卸し終えたら、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが水洗いしてくれ、
自分が手直しをし、
洗い上げた後、
拭き上げ、
ジャンボちゃんの仕込みが終わりました。
また、ふぐ毒はテトロドトキシンと呼ばれており、4つの歯を持つ魚というフグ科の学名にちなんだもので、
これが4つの歯で、料理人の間では、くちばしと呼んでいます。
ジャンボちゃんは、大きいので、大味と思われがちですが、それどころか、天然のとらふぐの繊細な味を束ねたような味わいで、ジャンボちゃんの味を知ったら、その虜になることは必至で、自分もその一人です。
とりあえず、10キロUPという念願も叶ったのですが、やはりこれ以上のものを仕入れるという新たな夢というか、野望も出来ました。
また、これからの時季は、産卵のため、深場にいたジャンボちゃんが、浅場へやって来るので、記録更新もあり得ますし、とりわけ北陸で水揚げされるものには、大型のものも、よく目にします。
そういう意味でも、天然のとらふぐのシーズンは、梅雨前まで続き、期待するばかりです。
【豆苗の再生栽培は、どうなったか・・・?】
豆苗の再生栽培は、
8日経ち、
順調に成長しており、
頭一つ抜きんでるものも出始めており、明日は、さらなる成長が期待出来そうです。
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