ランチの刺身は、活〆の梅雨グレこと、眼仁奈(めじな)の薄造り
今日のランチの刺身は
朝〆の薄造りを
お出ししました
その魚とは・・・
6月21日
Vol.4426
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
「おはよう、親方
今日は
何を仕入れて来たの?」
と、ミニふぐちゃん
「おはよう
鯵(あじ)と
梅雨グレだよ」
と言うと
「アジは分かるけど
梅雨グレなんて
初めて聞いたけど・・・」
「実は、この間
自分も初めて
聞いたんだよ」
「え゛~っ
親方も
知らないことあるの?」
「そりゃ、あるさ
この間、三重県熊野の
魚屋さんが
Facebookに
投稿していたのを見て
初めて知ったんだよ
これこれ」
「そう言えばさぁ
この魚屋さんに
色々訊いてるよね?」
「そうだよ
分かんない魚を見た時に
その写真を送ると
百発百中で
名前を教えてくれるよ」
「百発百中って
凄くね?」
「凄いよ
しかも
訊いた魚の殆どは
食べたことがあるし」
「マジでヤバっ!」
「彼の投稿を見ていたから
気になっていたんだよ
で、今日
運良く仕入れることが
出来たんだよ」
「そうなんだぁ
じゃ、いつもみたいに
仕入れるところから
話してくれるんでしょ?」
「もちろん
じゃ、市場時間に
時計の針を戻すよ」
「わぁ~い♬」
グレとは
眼仁奈(メジナ)の
西日本での呼び名で
沼津では
クシロと呼ばれていて
地方名は
かなりの数があり
釣り人の間では
かなり人気がある魚の
一つです
また、メジナには
メジナ
クロメジナ
オキナメジナ
の3種類がいますが
沼津では
特に、区別されていません
ということで
今朝、沼津魚市場に着くと
地元・西浦の
定置網漁で水揚げされた
魚の仕分けを
しているところでした
水揚げしていた漁船は
冨久豊丸
(ふくほうまる)です
また、今朝は
活魚の水揚げもあり
活魚売場では
その仕分けをしており
その中に
眼仁奈がいました
この中から選んだのが
1,7キロのものです
その場で
締めたら
氷入りの海水に浸け
血抜きをし
持ち帰ることに
しました
「こんな感じに
仕入れて来たんだよ」
「そうなんだぁ」
はらわたを抜くと
メタボ状態の
内臓脂肪です
頭を落とし
水洗いをし
卸したら
ランチタイムの刺身に
使うため
皮を引いておきました
折角の活〆(いけじめ)の
魚ですので
薄造り
一択しかありません
「ランチで
薄造りなんて
贅沢じゃん!
んまそう~」
「普段出しているような
三種盛りもいいけど
折角の活〆っていうか
朝〆の魚だから
薄造りも
ありでしょ?」
「当然ありだよね」
「こういう刺身を
食べて欲しいから
市場に行って
気に入った魚を
仕入れているんだしね」
「でもさぁ
さっきの三重の
魚屋さんの投稿じゃないけど
ここまで
話しちゃうと
メジナの美味しさが
広まって
仕入れるのが
大変になるんじゃね?」
「どうだろうねぇ
ただ、魚の美味しさが
広まるのは
良いことだから
それはそれで
アリだよ」
「そういう考えも
ありなんだね」
「そうだよ
美味しい魚を
求める人が増えてくれれば
仕入れ甲斐があるし
市場に行く楽しみが
増えるから
いいんだよ」
「その余裕っていうか
自信って・・・?」
「市場に行っている
からこその強みだね
手を変え、品を変え
魚を選べるわけだし
それでも無い場合は
他所の産地の
魚屋から仕入れる手も
あるわけだしね」
「じゃあ、三重の
魚屋さんからも
仕入れることもあるの?」
「ここ何年かは
無いけど
前には
とらふぐとかのフグ類も
仕入れてたもん」
「今は、仕入れないの?」
「熊野辺りの
とらふぐの水揚げが
少ないから
殆ど無いんだよ」
「そうなんだぁ
でも、魚の知識を
仕入れているじゃん」
「気の利いたこと
言うねぇ!」
「エヘヘ・・・(∀`*ゞ)
その知識の
仕入れ値は?」
「プライスレス!」
より良い魚を求め
日々、沼津魚市場に
通ってはいても
梅雨グレのように
知らないことも
まだまだ沢山あります
食材としての魚だけでなく
その蘊蓄(うんちく)も
仕入れるためにも
市場に通い続け
魚菜食文化でもある
日本料理の魅力を
伝え続けます
「今日の夕飯は
ハンバーグだったんだぁ
んまそ~
そんじゃ、また明日」
by 熱血君
コエタス
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