すっぽんの活血(いきち)のソーダ割
5月9日
(Vol.4383)
すっぽんの活血は
ジュースや
アルコールで
割ってから
お出しするものです
昨日は
遊び心が生まれ
さらに・・・

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます

「ねぇねぇ、親方
すっぽんの活血(いきち)
を飲むと
元気になるの?」
と、熱血君が
訊いてきました
「ならないよ
っていうか
たかだか50ccで
元気になったら
ヤバいクスリと
変わんないじゃん」
「そうだよね」
「ただ、即効性は
ないけど
栄養価は高いらしいよ」
「へぇ~」
すっぽんの活血は
固まらないようにするため
りんごジュースなどと
割っておきます

りんごジュースの他には
赤ワイン、焼酎などで
割ることもあります
この活血は
昨日卸した
3ハイのもので
昨日のすっぽんについては

1パイのすっぽんは
1キロくらいです
人間の血液が
体重の1/13と
言われており
同じ“四つ足”と
考えると
すっぽんの血液量は
76グラムで
76ccとなります
計ったことは
ないものの
そのぐらいしか
ないような気がします
昨日の場合
3ハイ分なので
約200ccです
それを
180ccの
りんごジュースで
割りました
それをグラスに入れ

炭酸で割り

風味づけに

レモンを絞ったら

すっぽんの活血の
ソーダ割が
出来上がりました

「ノンアルコールの
カクテルみたいじゃん!」
飲み終えると
「美味しかったの?
味は?」
「りんごジュース
の味の方が強いし
炭酸で割ってあるから
アップルタイザー
って感じだね」
アップルタイザーとは
リンゴ果汁100%の
炭酸飲料で

「やっぱ
元気にならないの?」
「だ~か~ら
ならないよ」
「じゃ、なんで
飲んだの?」
「昨日のすっぽんは
鍋用に仕込むから
活血を使う
必要が無いからだよ」
「そうなんだぁ」
活血を使うのは
すっぽんのコースが
入った時だけです
ちなみに、こちらが
すっぽんのコースです

「他には
飲んだ理由があるの?」
「ただの遊び目的」
「え~っ
何それ!
でも、こういうことを
やるのって
親方らしいよね」
「まぁね
こういう遊びが
新しい料理の
ヒントになる場合も
あるからね」
「う~ん、そこは
ノーコメントだねwww」
今回のソーダ割は
味としては
可もなく
不可もありませんでした
遊び心と言うと
ふざけていたり
いい加減な気持ち
のように
思われがちです
が、しかし
英語では
何かに夢中になったり
前向きな気持ちで
溢れていることを
意味しています
どちらが
良いかと言えば
誰もが
英語が意味する方を
求めるでしょう
オーナーシェフである以上
売上というお金のことを
考えなくてはならないのは
当然のことです
時には
そのことで
頭を抱えることも
しばしばです
それでも
料理が好きで
料理人になった以上
料理の面白さを
追い求める姿勢を
失うことなく
日々の仕事に
臨み続けます

「母の日用の
【西京漬】じゃん
そんじゃ、また」
by ふぐとらちゃん
コエタス
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