鍋用のすっぽんは、全てメス
5月8日
(Vol.4382)
すっぽん料理の
コースでは
活血をお出しするので
オスのすっぽんを
使うのですが
今日は
ONLYメスでした

いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます

「ねぇ、親方
今日のすっぽんは
3ハイ全部
メスじゃね?」
と、熱血君が
訊いてきました
「そうだよ
よく気付いたじゃん」
と、答ると
「だって前に
メスは尻尾が
出てないって
教えてくれたじゃん」
「そうだったね」

熱血君が
言うように
メスのすっぱんは
尻尾が出ていません
いわゆる“ナニ”が
無いからです

すっぽんを卸す時は
仰向けにして
まな板に乗せます
仰向けになった
すっぽんは
首を使って
起き上がる習性があり
その時に
首を掴んで
締めるためです

「それにしても
すっぽんの
この動きは
体操をしているみたいだね」
「まぁね
でも、あんまり近くに行くと
噛み付かれるから
やめなよ」
「うん
噛み付かれたら
雷が鳴るまで
離れないって
マジな話なの?」
「どうなんだろうwww」
「どっちなの?」
「そんなわけないじゃん
ただ、それだけ
噛む力が
強いってことだよ」
「へぇ~」
「今から締めるから
離れていてね」
「はぁ~い」
この後の様子は
かなりグロテスクなので
想像にお任せします
卸し終えたら
湯通しして

薄皮を剥きます
最初に
女将兼愛妻(!?)の
真由美さんが
剥いたら

自分が手直しをしました

こちらが
下処理を終えた
すっぽんです

「こうやって見ると
グロさは
殆ど感じないね」

「そうだね」
「そう言えば
今日は
活血(いきち)とか内臓を
仕分けていないけど・・・」
「すっぽん鍋用だから
血は使わないし
それに
メスはオスに比べて
血の量が少ないんだよ」
「そうなんだぁ
鍋用の時は
メスなの?」
「メスは
卵が入るっている
場合があるから
鍋に入れた時に
アクセントになるからだよ」
「へぇ~」
「でも、今日は
卵は入っていなかったよ」
「そう聞くと
ちょっと残念だね」
「そうだね
ただ、知り合いで
すっぽんをよく使う人に
オスとメスの使い分けを
訊いてみたら
メスの身の方が
柔らかいって
教えてくれたよ」
「で、どうなの?」
鍋に仕込まないと
分かんないから
その答えは明日まで
待っててよ」
「はぁ~い

さっき
血は使わないって
言ってたのに
取ってあるけど・・・」

「ちょっと
遊んでみようと
思ってね」
「ホイッパー(泡立て器)が
入っているけど・・・」
「そのまま取っておくと
固まっちゃうから
りんごジュースと
合わせたからだよ」
「そうなんだぁ~」
ということで
明日のお話しは
今日の続きで
すっぽんの活血のお遊びと
鍋にした
メスの身についてです
【コエタス】
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