東伊豆産の朝獲れの鯵(あじ)で作ったなめろう
鮮度の良さが
料理の味を
大きく左右するものです
そのために
自ら沼津魚市場に
仕入れに行っています
そんな今朝仕入れたのが
伊勢海老と鯵でした

4月24日(Vol. 4,368)
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます
今朝、沼津魚市場から
戻って来ると
ミニふぐちゃんが
やって来ました
「おはよう、親方

イセエビと

アジを仕入れて
来たんだね」
「おはよう
そうだよ
どっちも
今夜の『特別会席』に
使うんだよ」
と、自分
「イセエビを
『特別会席』で
出しているのは
よく見るけど
アジって
あんまり見ないよね」
「酢締めにして
会席料理の刺身とか
お弁当の揚物に
使うことが
殆どだからね」
「で、どんな料理にするの?」
「なめろうだよ」
「なめろうって?」
「簡単に言うと
味噌入りの
たたきのことだよ」
「そんなら
たたきもも
いいんじゃね?」
「まぁね
元々は房総(千葉)の
漁師が
獲れたての魚を
船上で料理したものなんだよ
船の上って
波で揺れて
醤油を使うと
こぼれちゃうから
薬味を入れて
味噌で味付けするように
なったのが
始まりなんだって」
「面白い工夫の
仕方だね
なめろうって
変わった呼び方だけど・・・」
「皿を舐め回したくなるくらいに
美味しいから
なめろうって
言われるように
なったんだって」
「へぇ~
これも面白いね
じゃあ、このアジは
千葉産なの?」
「いや、東伊豆の定置網で
今朝、沼津に入荷していた
朝獲れの鯵だよ」
「ってことは
鮮度バリバリじゃん!」
「そうだよ
でも、この時間だから
死後硬直しちゃっているけど」

「じゃあ、市場に
あった時は
どうだったの?」
「漁師が持って来たのが
5時頃で

その中から

こんだけ
選ったんだけど

まだクニャ~
ってしていたし

触ると
生ぬるかったよ」
「わぁ~
こんなにも
違うんだね」
「こういう鯵を
使っちゃうと
他のを使えない
ってことはないけど
つい比べちゃうね」
「やっぱりね~
早起きした甲斐が
あるでしょ?」
「そうだよ
こういう魚を仕入れる
感動と快感を
魚市場ハイ
って呼んでいるよ」
「ちょっと
ヤバくね?」
「いやぁ
ぜ~んぜん 」
「・・・・・
こりゃ、完全に
逝っちゃっているわ」
鯵の下処理は
の通りです
① 鱗(うろこ)を取る

② ぜいごを取る

ぜいごとは
尾の付根にある
硬い鱗状の部分です
③ 反対の身も
①と②を行う

その後
水洗いを終えたら

三枚に卸します

皮を引き

小さめに包丁したら

みじん切にした
長ねぎを合わせます

最後に味噌を加え

混ぜたら
大葉を敷いた器に
盛付け
天に紅たでをあしらえば

鯵のなめろうが
出来上がり
とりあえず
冷蔵庫へ
冷蔵庫にしまったのは
先程もお話ししたように
今夜の『特別会席』の
先付でお出しするためです

「あとは
お客さんが来るのを
待つだけだね」
「そうだね
言い忘れたけど
なめろうは
作ってから
早めに食べないと
生臭みが出ちゃうから
それがポイントだよ」
「それだから
予約時間のギリギリに
作ったんだね
で、今夜の献立は?」
「明日、話すよ」
「はぁ~い♬」
最後が
焼物用の伊勢海老の
準備です
活きたものなので
焼き上がった時の
プリプリ感が
たまりません

活きた伊勢海老を
水洗いし
半分に割ったら
背わたを取り
バットに乗せておきました

ということで
続きは、また明日
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