沼津魚市場に、静岡県由比(ゆい)産の1,5トンの鯵(あじ)
今朝の沼津魚市場には
鯵(あじ)が
1,5トンも入荷していましたそれこそ
鯵祭り

3月29日(Vol. 4,342)
いらっしゃいませ
マクロビオティック
(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ
西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼
熱血料理人の
志村弘信が
今日も認(したた)めます

「おはよう、親方
アジを仕入れて来たんだね」
と、ミニふぐちゃん

「おはよう
今日の鯵は
由比のだよ」
由比(ゆい)とは
静岡市清水区にある漁港で
春の漁が始まった
桜海老(さくらえび)で
有名です
「で、どれくらい
仕入れて来たの?」
「2キロなんだけど
今朝は
由比の鯵が
1,5トン入荷していたんだよ
他所から持って来る鯵で
あんな量を見たのは
初めてだよ」
「1,5トンって
どんだけ~」
「どんだけって
1,500キロだから
3キロ入のスチロールなら
500ケースってことだね」
「3キロ入って
時々、仕入れて
来るのでしょ?」
「そうだよ


こんな感じの」
「こういうのが
500ケースかぁ
ヤバ過ぎ!
市場で、どんな感じに
並んでいたの?」
「じゃあ
今から説明するね」
「はぁ~い
ワクワク・・・♬」

ということで
時計の針を
市場時間に戻します
由比の問屋が
持って来ていた
鯵が入ったコンテナです


はじめのうちは
手作業で
台の上に移し

大きさごとに
仕分けていき

最後は
鯵シャワー
仕分け方も
その時の量次第です
ちなみに
この帽子をかぶっているのが
荷主の由比の問屋
(サスジョウ柚木商店)の
ご主人です

年齢も少し上で
付き合いも長いので
友達感覚で話すことが
出来ます
「おはよう、柚木さん
どれくらい持って来たの?」
「1,5トン!」
「もしかして
昨日の浜
全部買ったとか・・・?」
「それはないけど
昨日の水揚げは
3トンくらいあったよ」
そんな会話をしながら
選(よ)ったものを

秤にかけてもらいました

1,5トンもあれば

この程度の仕分けでは
簡単には終わりません
それでも
ある程度まで
仕分けたら

残りは
コンテナごと
売場に並べられました
このように
特定の魚が集中的に
入荷したり
水揚げがあることを
水産業界で
何とか祭りなど呼び
今日の場合は
鯵祭りになります

目方は
285キロで

自分が選った2キロの
140倍ですので
それこそ天文学的数字です

「こうやって見ると
1,5トンなんて
凄過ぎだよ
それこそ
ザ・市場って感じだね」
「そうだね
じゃ、これから
鯵を仕込むよ」
「うん
頑張って~♬」
鯵は
鱗(うろこ)と

ぜいごを取ったら
裏返して

同じように
下処理をします

ぜいごとは
尾の付根にある
硬い鱗のような部分です
その後
頭を落とし

腹わたを抜いたら

水洗いをします

焼いてから
出汁を取るため

えらなどを外し
水洗いしておきました
身を卸し終えると

「ねぇ、親方
右と左で
大きさが違うんじゃね?」

「ふっふっふ・・・」
「不敵な笑いは・・・?」
右側の卸し身は
〆鯵用です


仕込んだ〆鯵は
昆布に挟み
冷蔵庫へ

〆鯵に仕込まなかった鯵は
昼ごはんのフライ用に
打粉をしたのですが

娘ごはん@春休み
ということで
追加のフライも

ランチの営業が終わったら
自分達のランチ
ということで
予定通りのフライ


「さっきの
不敵な笑いは
こういうことだったんだぁ~
案の定だったよ」
「こういうわけよ」
「で、3種類あるけど・・・?」
「これが

鯵フライ

牡蛎フライ

チキンカツ」
「ぅう~んまそう
これだったら
この時間まで
お昼をがまんしておけば
良かったなぁ~」
「今度は
声を掛けてあげるから
それまでの
お・た・の・し・み
「はぁ~い」
どんな魚でも
1トンの水揚げというのは
珍しいことではありません
ただ、魚というものは
今日の水揚げが
1トンだからと言って
明日も1トンあるとは
限りませんし
殆ど無いということも
あれば
その逆で
2トンなんてことも
あります
そのように安定しないことが
自然素材の
特徴です
ただ、その時々によって
水揚げされる魚が
違うので
気を揉むのも確かですが
その時によって
色々と変化があるのは
飽きっぽい性分の自分にとっては
楽しいのは
間違いありません

「明日はバスが来るんだね
頑張って~!
そんじゃ、また」
by ふぐとらちゃん
コメントを残す