4種類の器に盛付けたふぐ刺
Vol.4257
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(1月4日)は

色んな器に盛付けたふぐ刺
についてお話しします。

「今夜っていうか、今夜は
一日早い新年の営業だね。」
と、ふぐとらちゃん。
「暮れに問合せがあって
予約を受けることにしたんだよ。」
「へぇ~。
でも、市場は休みなのに
その辺は大丈夫なの?
特に、刺身が・・・。」
「もちろん。
そのために
アレで冷凍保存してあるからね。」
「そっかぁ~。
アレなら、問題ないもんね。」
アレとは、ここで
お話しすることは出来ませんが
直接なら説明出来るので
興味がある方は
御来店の際にでも
お訊ね下さい。
そんな今夜の刺身は
真ふぐの炙りでした。

「これに似たのが
しょうさいふぐの炙りだよね。」
「そうだよ。

これね。」

「見た目は同じだけど
どっちが美味しいの?」
「殆ど変わんないよ。
ただ、真ふぐの方が
大きいから
いくらか味がはっきりしているかもね。」
「へぇ~。
でも、ふぐって言えば
やっぱ、とらふぐが一番でしょ?」
「そりゃ、そうだよ。」
「ふぐ刺って言えば

元旦の夜に食べていたけど
んまそうだったね」

「そうそう♬」
ふぐちり

鍋野菜

刺身①


刺身②


刺身③


刺身④


「ふぐ刺の器が
お店で出す時と
別ものなんだけど
どうしてなの?」
「理由はないんだけど
こういう息抜きって
楽しいからだよ。」
「どういうことなの?」
「ふぐに限ったことじゃないけど
お店の料理って
ある程度
恰好をつけなきゃなんないけど
賄いとか夕飯のおかずって
或る意味、何でもありだからだよ。」
「だから、遊び半分みたいな感じなの?」
「そうだね。
肩肘(かたひじ)張らずに作れるのが
楽しいんだよね。」
「そんなに料理を作るって
楽しいの?」
「楽しいよ。
食べたいものを
食べたいものを作れるのが
一番の魅力だね。」
「それな~!」
「それはそれとして
日本料理って言うよりも
日本料理店とか和食店って
どうしても堅苦しいような
イメージがあるから
そういうのを
取っ払いたいんだよね。」
「僕達の友達も
そう思っているって言ってたもん。」
「でしょ。
あと、和食とか日本料理って
美味しくないって言う人も
多いんだよ、実は。」

「え゛~っ!
どういうこと?」
「修学旅行で
京都、奈良とかに行って
食事に出て来るものが
大して美味しくないから
そう思うんだって。」
「京都なんて
和食の本場みたいなのに?」
「うちの娘達が
『友達の殆どが
美味しくないから。』って言って
料理を残しちゃうんだって。」
「それって・・・。」
「若い時の経験が
そうだから
和食=美味しくない
っていう図式が出来ちゃうんだよね。
そのまま大人になるから
結果的に食べないまんまなんだよ。」
「そういう流れだったんだぁ。」
「これからの時代は
取っつきやすさも必要だし
特に、日本料理の入口を作らないと
この先、困るしね。」
「それじゃ、日本料理が
なくなっちゃうじゃん。」
「絶滅危惧種にして
本当の意味で
日本料理文化が
遺産になっちゃうからね。
そうなると
和食文化を支えている
漁師や農家も困るじゃん。
だから、声を出し続けるんだよ。」
「だから、ブログとか
SNSで言い続けているんだね。」
「自分の友達のパン屋兼漁師も
そんなこと言っているよ。

これね」
「親方みたいな人がいて
安心したよ。
親方は変わりもんだしね。」
「変わりもんで
悪うござんしたね。
だから、現場の魚市場に行って
漁師の代弁者として
吠え続けるんだよ。」
「そうなんだぁ。
で、話は戻るけど
美味しさは変わらないだろうけど
どの器が
一番楽しかった?」
「どれだと思う?」
「っていうか
答は分かっているような
気がするんだけど・・・。」
「まぁ、答えなよ。」

「これでしょ。」

「ピンポ~ン!」
「オリジナルの器だからでしょ?」
「そうそう。
届いた時から
ふぐ刺を盛付けたかったんだよ。
やっと、叶ったよ。」
「よぉ~かったじゃん、親方
新年早々、願いが叶ってさ。」
「そうだね。
一年の計はふぐにありってことで・・・。」
「」
暮れの31日から
今日(4日)まで
ホームグランドの沼津魚市場は休みでしたが
仕事をした5日間でした。
明日が初市なので
本当の意味での2024年にして
本格始動です。
「初市だけど
明日はお弁当があるんだね。

そんじゃ、また」 by 熱血君
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