新年の豪華バスツアーの西京焼用の銀鱈(ぎんだら)
Vol.4241
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(12月19日)は

お正月のバスツアーの
銀鱈の西京焼について
お話しします。
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが
『西京漬』用の銀鱈の鱗を取っていると

ふぐとらちゃんがやって来ました。

「おはよう、真由美さん
魚の仕込みをする時
この手袋をしているよね?」
「おはよう♬ そうだよ。
親方が市場で
買ってきてくれたんだよ。
この時季はあったかいから
いいんだけど
夏場は手だけ熱くなっちゃうから
たいへんなんだよね~。」
「そうだよね~。」
その後の流れは
以下の通りです。
①包丁で手直し

②水洗いしたのち
3枚に卸す

③試し焼き

試し焼きするのは
加熱すると
溶けちゃう身の銀鱈がいるためで
このような身のことを
ジェリーミートと呼んでいます。
④切身にする

その際、脱水シートに
3時間程度、挟んでおきます。
と、ここまでは
いつもの流れです。

切身を見た
ふぐとらちゃんが
「この10枚くらい
形はいいけど
小さくね?」
と、訊いてきました。
「おぉ、鋭いねぇ。」
「そりゃ、『西京漬』の仕込みを
こんだけ見ていたら
嫌でも気付くでしょ。」
「そうだよねぇ
これで気付かなかったら
節穴だよ。」
「あと、向きを変えて
置いてあるしね。」
「この切身は
正月の2日のバス用の
西京焼なんだよ。」
「へぇ~。
ってことは
豪華なツアーってこと?」
「そうだよ。

これこれ」
「国内最上級って
書いてあるけど・・・。」
「そうそう
今年、去年の正月の
3年連続のクラブツーリズムの企画で
っていうんだよ。」
「すんげぇじゃん!」


「で、今度の西京焼は
銀鱈なんだね。」
「参加するお客さんは
同じじゃないだろうけど
企画としては
3年連続だから
献立を変えるため
銀鱈にするんだよ。」
「他の料理も替えるんでしょ?」
「もちろん。
今回は揚物を入れるよ。」
「かなり無理していような・・・。」
「料理の流れとしては
少しハードだけど
出来る限り良いものを出せるように
市場に通っているわけだからね。」
「そっか~
少し心配しちゃったよ。」
「さっきみたいな切身って
1本の銀鱈から取れるのは
限りがあるから
御歳暮のピークが過ぎて
やっと仕込めるタイミングに
なったんだよ。」
「そうなんだぁ。
僕達は当日の献立が
楽しみだし
お客さんになりたくなっちゃった。」
「有難いんだけど
今回の企画は満席だし
もっと言うと
前回、前々回も満席御礼。」
「何それ、ヤバ過ぎる!」
「富士山の初日の出を
クルーズ船から眺めるプランが
人気らしいんだよ。
西日本の人にしてみれば
富士山はかなりの人気スポットなんだって。」
「へぇ~。
富士山が毎日見える所に
住んでいると
当たり前の風景なんだけど・・・。」
「まぁ、一富士二鷹三茄子に
四季凛がくっつくように
本気モードMAXだよ。」
「四季の華に
四季凛が掛かっているのも
いいじゃん!」
「気の利いたこと
言うじゃん!」
「えへへ・・・♬
じゃあ、正月の営業は
どうなるの?」
「1日(元旦)は休み
2日はバスのみ
3日、4日は休んで
5日から、通常営業なんだけど
仕入れと仕込みの都合もあるけど
ふぐ料理のコースなら
3日、4日でも
予約してもらえれば
営業するつもりだけどね。」
「休みがないじゃん。」
「そうなんだけど
基本的に真由美さんと
二人でやっているから
上手く間引きするから
平気だよ。」
「そんなら、いいけどね。」
※真由美さんとは
女将兼愛妻(!?)のことです。
3~4時間、冷蔵庫にしまったのち

有機JAS認証済の西京味噌を
べースにしたお手製の西京味噌と共に
真空パックしておきました。
「銀鱈は分かったけど
揚物が気になるなぁ。

そんじゃ、また明日。」 by 熱血君
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