仕入れはせずとも、鱧(はも)の仕込み
Vol.4136
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(9月5日)は

についてお話しします。

「おはよう、親方

この出汁
ジェルみたいな感じだけど・・・。」
と、ミニふぐちゃん。
「冷蔵庫にしまっておいたからね。

ほら。」
と、お玉で掬(すく)うと
ジェル状。
「この出汁は
どんな魚で取ったの?」

「鱧だよ」
「鱧だけで

こんな風になるの?」
「鱧ONLYじゃないけど
その度に色んな魚を使うから
そのゼラチン質で
こうなるんだよ。」
「へぇ~。」
「鱧のあらを焼くと
ゼラチン質が豊富なのが分かるから
ちょっと待ってて。」
「はぁ~い♬」
「

「親方、焼けたね。
こんがりしていて
これだけでも
十分美味しそうなんだけど・・・。」
「まぁね。

これを見てごらん。」
「あっ、浮いてる!」
「腹骨の部分なんだけど
焼くとゼラチン質が溶けだして
くっついちゃって
こうなるんだよ。」
「へぇ~。
天然の接着剤じゃん。」
「うまいこと言うねぇ~。」
「どうもどうも・・・♬」
「とりあえず
今日は焼くだけ焼いて
出汁を取るのに使うのは
明日だよ。」
「これだけでも
トゥルントゥルンのジェル状になるの?」
「継ぎ足し継ぎ足しだから
何とも言えないけどね。」
「ゼラチン質が豊富ってことは
お肌にもいいの?」
「良いよ。
特に、女性にはね。」
「いいじゃん、いいじゃん♬」
「ゼラチン質って言えば
ふぐも
すっぽんも豊富なんだよ。」
「そうなの!?」
「美味しくて
身体にも良いのは
魅力的でしょ。」
「そうだねぇ。
美味しい食べ物って
カロリーとか
コレステロールが高いとか
よく言うもんね。」
「とらふぐ、鱧、すっぽんみたいな
美味しい高級食材で
ヘルシーっていうのは
日本料理らしい魅力だね。」
「罪悪感が無いのは
マジ魅力的!」

「今度は
何を仕込むの?」
「鱧しんじょう蒸しだよ。

鱧を包丁したら
打粉(うちこ)をして

蒸し上げると

ほら。」
「わぁ~。

フワフワして
甘い香りがするんだけど・・・。」
「生クリームが入っているからだよ。」
「オシャレじゃん!」
「生クリームを使っていても
少しだから
罪悪感は、かなり少なめだよ」
「あはは・・・。
で、ハモは
いつぐらいまで食べられるの?」
「入荷がある限り。」
「出た、得意のぶっきら棒トーク!
マジで、どうなの?」
「コースで用意するのは
お彼岸くらいが目安かな。
その後は
松茸の土瓶蒸しで
使ったりするとかかな。」
「土瓶蒸しかぁ・・・。
秋って感じだね。」
「そうだよ、蝉(せみ)の鳴き声も
最近聞かなくなったしね。」
“暑さ寒さも彼岸まで”とは
よく言ったもので
秋近き今日この頃です。
「今日は、敬老の日用の
【西京漬】を仕込んだんだね。

そんじゃ、また明日」 by 熱血君
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