法事の御席あるある
Vol.4015
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(5月7日)のお話しは
法事の御予約当日の様子について
お話しします。
それじゃ、始めるよ~
今日でゴールデンウィークも
終わりですね。
遠くにお出掛けになられた方も
多いかと思いますが
当店は2日(月)を除いては
普通に営業しておりました。
今日までの間
ご来店されたお客様だけでなく
オンランショップで
お買い物をされたお客様には
改めて
お礼申し上げます。
そんなゴールデンウィーク最終日の今日は
法事のご予約を頂いておりました。
お席の準備が整うと
「親方
あれは、なぁ~に?」
と、ミニふぐ。
あれとは
です。
「これは陰膳(かげぜん)だよ?」
「かげぜん?」
「簡単に言うと
法事とか仏事の会食の時に
故人の写真を
置くためのスペースのことだよ。」
「もう少し詳しく説明してよ。」
「亡くなった方の食事のことで
ここに写真を置くんだよ。」
「あぁ~、そういうことね。
どうして
向きが反対なの?」
「写真を置く壁側から見ると
この向きが
仏さんにとっては
正面になるでしょ。」
「そういうことね。」
「ただ、全部のお客さんが
写真を持参するとは限らないし
急に言われても
バタバタしないように
あらかじめ用意しおく
んだよ。」
「へぇ~。」
「それ用の料理を
頼まれることもあるけど
そうでないこともあるし
お客さんによって
色々だよ。」
「そうなんだぁ~。」
「料理を用意するとは言っても
刺身と御飯ぐらいだよ。」
「へぇ~。」
「まだ、準備があるから
この辺でね。」
「はぁ~い♬」
ランチの営業時間(11時半)が
近づいていたので
メニュースタンドには
このようなお詫びを掲げておくと
「親方
舌代って?」
「ぜつだいって読むんだけど
舌が話すことを意味するから
話す代わりに
書いたものってことだよ。」
「へぇ~。
どこで、こんな言葉
覚えたの?」
「最初に勤めた
東京の鮨屋。
GW、お盆、正月とかの
長い休みの時のお知らせに
書いてあったんだよ。」
「そうなんだぁ。
気の利いた使い方で
いいじゃん。」
「でしょ。
最初、自分も
そう思ったよ。」
「それはそうと
席が空いているよ。」
「そうなんだけど
法事の時も
少人数の会席料理みたいに
順番に料理を出すから
フリーのお客さんを
どうしても断るようになっちゃうんだよ。」
「そっか~。」
「両方のお客さんに
迷惑を掛けるわけには
いかないからね。」
「あと、法事の席と
重なりそうになる時は
予約の時間をずらしてもらうことも
珍しくないよ。」
「へぇ~。」
「だから
テーブルの席の予約も
遅らせてもらったんだよ。」
「そうなんだぁ。」
「焼物を仕上げるまでは
どうにもならないから
そうなっちゃうんだよ。
ほら
焼台が渋滞しているでしょ?」
「うん。
これじゃ、どうにもならないよね。」
「お客さんが見え始めたよ、親方。」
「バタバタしちゃうから
離れていてね。」
「はぁ~い。」
献杯をされ
料理をお出しし
焼物の鰤(ぶり)の西京焼を
仕上げると
「んまそう~♬
とりあえず、これで
ひと段落だね、親方。」
「そうだよ。そろそろ
テーブルのお客さんが
来る頃だよ。」
「そうだね。
親方、頑張って~!」
この様な状況でしたので
フリーのお客様だけでなく
お電話でお問い合わせを
頂いたお客様をお断りしてしまい
改めて、お詫びさせて頂きます。
また、今日に限らず
御席の都合もあるので
ランチ、夕席に限らず
ご来店の際には
ご予約をおすすめしております。
ご理解のほど
くれぐれも宜しくお願いします。
「明日は定休日だね。
それじゃ、また」 by 熱血君
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