春財布 by 初任給
Vol.4008
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(4月30日)は
長女が初任給で買ってくれた
財布についてお話しします。
それじゃ、始めるよ~
「親方、そろそろ
財布を新しくした方が
いいんじゃね?」
と、ふぐとらちゃん。
「そうなんだよぉ。
色々と探しているんだけど
気に入るのがないから
この状態なんだよ。」
一見すると
使い込んだ財布のように見えますが
ファスナーが壊れ
開いた口ならぬ
開いた財布。
「これじゃ
お金とか
落としちゃうじゃん。」
「そうなんだよ。
だから、持ち歩くのに
かなり神経を使っているんだよ。」
「それどころか
お金が飛んで
行っちゃうんじゃね?」
「だからかなぁ
この間のコールドテーブルといい
今度の温蔵庫といい。」
ちなみに
新しくすることです。
温蔵庫は
来月の半ば頃
やって来ます。
ふぐとらちゃんが
「お金とかを
落としちゃうじゃん。」と言っていたように
自慢じゃありませんが
財布にはじまり
名刺入れ、お金
免許証を落とした回数は
両方の指で
足らぬか、足りるか
と言った感じです。
中でも
免許証を無くした回数
過去3度!
「
これって
やばくね?」
ちなみに、紛失回数は
末尾の数字で分かります。
「ほら。」
「威張ることでも
自慢することでもないの!
もう、親方は~。」
「そう!?」
「どうでもいいけど
ふぐじゃん」
「よく気付いたね。」
「そうだけどさぁ。(笑)」
「でも、上には上がいて
10回無くすと
リセットされて
0になるんだって。」
「なんで、知っているの?」
「免許センターで訊いた。
好奇心旺盛で
何でもかんでも
知りたがる性分だからねぇ。」
「ここまでくると
・・・・・。」
「そんなことより
ほら♬」
「新しくしたのは分かるけど
どうして、化粧箱があるの?」
「新しくしてもらったんだよ。」
「もらったって?」
「買ってもらった。」
「誰に?」
「〇★¥と▼$◎だよ。」
「えっ~、マジで!?
でも、どうして?」
「 〇★¥が初めての給料で
買ってくれて
それを応援する形で
▼$◎ が早めの「父の日」
ってことで・・・♬」
(注)〇★¥が長女、▼$◎ が次女です
「わぁ~
いいじゃん!いいじゃん!」
「給料もらったのは知っていたけど
それこそサプライズだったよ。」
「どんな気分なの?」
「そりゃ、嬉しいさぁ。
自分の使い勝手も
分かっていたみたいだし
買わないでいて
良かったよ。」
「他には?」
「春財布!
ただ、4月も終わりだから
春って言えないかもしれないけど・・・。」
「春財布って
何それ?」
「春=はる=張るで
札で財布が張るっていう
験(げん)を担ぐ意味があるんだよ。」
「へぇ~!」
「その反対に
秋は開きに繋がる
開き財布になるから
縁起が良くないって
言われているよ。」
「それこそ
今の財布じゃん。」
「そうなんだけどねぇ~。(苦笑)」
「あと、まだあるの?」
「 〇★¥も
いよいよ大人になったんだなぁ
って感じだね。
これが一番かな。」
「へぇ~。
親方の初任給って
どうだったの?」
「もらったよ。」
「そりゃ、分かるよ。
そうじゃなくて
どうしたかってこと。」
「一人で東京にいたし
学生時代から勤めていた
鮨屋にそのまま就職したから
そういう区切りが無かったんだよね。
だから、そんなこと
考えなかったよ。」
「どういうこと?」
「中学から親元を離れて
寮生活をしていたから
そういう感覚も
生まれなかったのかもしれないね。」
「そうなんだぁ~。」
「だから、親父が
『あいつは、変に独立心があって
何でも自分で出来ると
思ってやがる。』って
人にこぼしていたみたいだよ。」
「それって
今でも同じじゃね。」
「そうかもね。」
「人の言うことは聞かないし
天上天下唯我独尊の塊の
親方だしね。」
「分かっているだけ
いいんじゃね。
三つ子の魂百まで!」
「まぁね。
それだけ変わらないのか
変われないのか・・・。
恐れ入りました、親方には。」
「話は変わるけど
このキーホルダーが
気になるんだけど・・・。」
「あっ、これね。
これは、君達のお母さん的
PLUSUROSEさんが
作ってくれたんだよ。」
「え゛~っ!?」
「ほら
読んでごらん。」
「やるじゃん
PLUSROSEさん
3つあったけど
2つはどうしちゃったの?」
「使い方が激しいから
落としちゃったのかも。」
「また、今度も付けるの?」
「もちろんだよ。」
「この財布だけは
ぜ~ったいに
無くすわけにはいかないね。」
「そうだよ。」
自分が知らぬうちに
子供というものは
成長していくのかもしれません。
同時に
自分も歳を取っているわけですが
果たして
自分は成長したのか
そうでないのか・・・。
とにもかくにも
我が子の成長というものは
疑い様のない本物の喜びであるのは
間違いありません。
「明日から5月だね。
月が替わって
ツキも変わるといいね」 by 熱血君
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