バージョンアップしたすっぽん鍋入りの【特別会席】
Vol.3956
いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(3月9日)も

逸品の数々を味わって下さい。
今朝は、ホームグランドの
沼津魚市場には行きませんでした。
というか、行けませんでした。
はい、起きたけど
眠かったので、予定変更。
「仕入れには
問題ないの?」と
思われるかもしれませんが
平気です。
でないと、サボりません。(笑)
そんなこともあり
仕込みも少なかったので
女将兼愛妻(!?)の真由美さんは

駐車場の草むしりをしてくれました。
「おはよう、親方&真由美さん」と

熱血君。
「おはよう♬」と返すと
「一応、親方もやるんだね。」
「当たり前じゃん。
真由美さんに訊いてみなよ。」
「そうなの。真由美さん?」
「仕込みが無い時は
親方もやるよ。」
「安心した。じゃあ
仲良し子吉で
頑張ってね~♬」
「はいよ~。」
疲れていたのかどうか
分かりませんが

タイムスリップしてしまい

時計の針は、昨日の夕方に。
その時間、個室にいたのは

熱血君でした。
「今日の予約の料理は?」
「【特別会席】だよ。」
「ガスコンロがセットしてあるってことは
ふぐちり用なの?」
「いや、すっぽん鍋だよ。」
「へぇ~。離れて見ているね。」
「はいよ~。」
これまでにもお話ししているように
【特別会席】は

献立を決めさせて頂いています。
12,100円~となっていますが

【夕席】のページの冒頭にもあるように
ご予算などに応じて
ご用意が可能です。
ここからは
順を追って
料理の流れを
お話ししていきます。
・先付(さきづけ)
グリンピース豆腐

・蒸し物
鰯つみれ錦糸蒸し

・刺身
ふぐ刺

※遠州灘産とらふぐ(天然)
・揚物
ふぐの唐揚

※三重県産とらふぐ(天然)
・焼物①
焼白子

※下関産とらふぐ(天然)
・鍋
すっぽん鍋

・焼物②
伊勢海老の具足(ぐそく)焼

※具足(ぐそく)とは
甲冑(かっちゅう)=よろいのこと。
見た目がよろいのように見えるので
具足焼と呼んでいます。
・食事
すっぽん雑炊

※すっぽん鍋を下げ
その出汁で仕立ててあります。
雑炊を仕立てている間に

お新香と

茶碗を御席に。
・デザート
マスクメロンのアイス

すると

「今日のコースって
初めての?」と、熱血君。
「そうだよ。」
「伊勢海老を出す時に
仕上げに掛けた醤油の香りが

たまんなく、良かったよぉ~」
「あの香りは
食欲がそそられるよね。」
「うんうん」
焼物にした伊勢海老は

沼津魚市場で仕入れたもので

御覧のように活きています。
これを

半分に割った時も

熱血君は見ていました。
「ねぇ、熱血君。
伊勢海老のオスとメスの
区別って知ってる?」
「え~っ、そんなの知らないよ。」
「じゃあ、教えてあげるよ。」
「わぁ~い。」
この伊勢海老は

オスです。
オスの爪の先は

このように尖っています。
ここには、メスがいないので
ネットから拝借すると

メスの爪は分かれています。
このような違いがあるのは
メスは卵を大量に抱えるからです。
お腹のひれの部分の大きさや
身の色でも
区別がつきます。
あと、伊勢海老の値段が高いのは
養殖が出来ないからです。
「こんなところで
伊勢海老の説明は
いいかな?」
「うん、有難う。
また教えてね~。」
タイトルにもあるように
今日のメインは
すっぽん鍋で
そこに伊勢海老
ふぐの白子と
豪華そのものでした。
キワモノのような
イメージのすっぽんですが
その姿からは想像できない
美味しさがあります。
日本料理の中でも
すっぽん、ふぐ、鱧(はも)は
他の食材には無い
唯一無二の味わいです。
日本料理の道に転がり
それらを扱うことが出来ることに
感謝しながら
精進続けます。
そして、日本料理の魅力と
伝統を紡(つむ)ぐ姿勢を
忘れるわけにはいきません。
そうこうしていると

再びタイムスリップし

一日が終わったのでした。
「お疲れ様、親方。

明日は、ちゃんと起きないとね」 by ミニふぐ
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