2022年最終週
Vol.3882
マクロビオティック(玄米菜食)
をベースにした
“身体に優しい、美味しい日本料理”を
信条とする『佳肴 季凛』店主兼
熱血料理人の志村弘信です。
今朝の沼津魚市場は

ガラ~ン。
クリスマス寒波による
悪天候の影響がもろに・・・。
そんな今朝の仕入れは

『西京漬』用の鯖(さば)などでした。
【佳肴 季凛】に戻ると

熱血君がやって来て
「おはようございます、親方♬
寒かったでしょ?」
「寒くて、途中で
戻って来ようかと思ったよ。」
「そんなのあり?」
「あるわけないじゃん。
でも、あまりの眠さで
サボることもあるよ。」
「え゛っ!?」
「あと、天気が悪過ぎる時も。」
「それで平気なの?」
「平気だから、サボるじゃん。」
「そりゃそうだけど・・・。」
「たまには、そういうズルもさせてよ。」
「そうだね。(笑)」
仕入れて来た鯖は
冷凍庫へ。
その後

『西京漬』に仕込むため

銀鱈(ぎんだら)の仕込み開始です。
先ず

女将兼愛妻(!?)の真由美さんに

鱗取りと

金だわしで鱗を取ってもらったら
包丁を使って

自分が手直しをします。
銀鱈に限らず
魚は、鱗とぬめりが
生臭さの原因ですので
手抜きは出来ません。
腹を裂き

水洗いしたら
三枚に卸し

尾の部分と

中骨を試し焼きをしてから

切身にします。
その後、3時間程度
脱水シートに挟み、冷蔵庫へ。
試し焼きをするのは
加熱すると
身が溶ける“ジェリーミート”と
呼ばれる身質のものがあるからです。
また、切身の大きさは

真ん中の部分で

90~100グラム。
尾に近い形の悪い部分の場合

110グラムを超えるぐらいに

包丁しています。
表示では約90グラムですが
冷凍ものゆえ、水が出るので
1割程度、大きくしています。
また、当店と変わらないものを
食べて頂きたいのも
その理由の一つです。
また、試し焼きした部分や

あらの部分は

大まかにほぐし
ほぐし身は

おまけアイテムのフレークになります。
そして

有機JAS認証済の
西京味噌をベースにした
お手製の西京味噌と共に
真空パックし終えると

再び熱血君。
「お疲れ様~♬」
「座っているだけで
目が閉じるくらいだよ。
・・・・・
ZZZ・・・(-_-)」
「ねぇ、親方
寝ちゃったの?」
「はっ!あっ・・・。」
「早く休みなよ。」
「明日も、市場へ行くしね。」
「明日(26日)は

休みじゃないの?」
「営業はね。
でも、『西京漬』のサーモンを
仕込まなくちゃならないから
仕事だよ。」
「ってことは
10月からの休日出勤は
何連荘(なんれんちゃん)?」
「11のはず。」
「ひゃぁ~。」
「年明けの2日も月曜日で
バスが来るから
12連荘が決定。」
「大丈夫?」
「適当に間引きしているからね。
3日は完全にオフっていうか
仕込みが無いと思うから・・・。」
「思うって?」
「仕込みっていうか
包丁を使わなければ
休みっていう考えだからね。」
「それならいいけど・・・。」
「本当に手がなくなったら
熱血君にも頼むから
そのつもりでいてよ。」
「はぁ~い。」
そんなこんなで
2022年の最終週の始まりです。
お付き合いのほど
宜しくお願いします。
コメントを残す