法事用のお弁当の後に、バスツアーの準備
Vol.3763
“身体に優しい、美味しい日本料理”を、
信条とする『佳肴 季凛』店主兼
熱血料理人の志村弘信です。
お盆過ぎから、
沼津魚市場に行く日が、
殆どとなっていましたが、
今日は行きませんでした。
行かなかったというか、
行けなかったのは、

法事用のお弁当のご注文を、
頂いていたからです。
ただ、始動時間は、

4時前でしたので、
魚市場に行く時よりも、
30分近く、早く起きました。
起きたら、すぐに仕事が出来るのは、
店舗兼住宅の最大のメリットで、
それを活かすのは、当然です。
こんな時間ですので、

熱血君と3匹のミニふぐ達は、
ZZZ・・・。
スチコン( スチームコンベクションオーブン)と、

食器洗浄機の電源を入れたら、

仕事開始です。
スチコンの隣のガス台だけでなく、

厨房のガス台でも、

煮物を火に掛け、
離れた場所でのスクランブル体制ですので、
注意が必要です。
煮物が煮上がるまでに、

隠元(いんげん)を下茹でしたら、

海老の酒煮(さかに)の煮汁を温めた鍋で、
ひと煮立ちさせたら、

鍋ごと、氷水にあてて、
冷やしておきました。
こうすることで、
隠元の色が飛ばずに、
味を含ませながら、
冷ますことが出来ます。
煮物の鍋を気にしながら、

サーモンの西京焼を、
焼き始めようとすると、

ミニふぐ達も、目が覚め始め、

焼き上がると、

みんな揃って、
「親方、おはようございます♬」
「おはよう。やっと起きたね。」
「やっとって言われても、
十分早いよ~。」
「そうだったね。
のんびりしていられないから、
下がっていてね。」
「はぁ~い。」
焼物を仕上げたら、

さばふぐの唐揚げと、

鯵のしんびき揚げが仕上りました。
また、今日は数も多かったので、

盛付けをしてくれるのは、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんだけでなく、
二人の娘達も。
こういうことが為せるのも、
店舗兼住宅のメリットでもあります。
その後、

玉子焼を焼いたら、

鶏肉の照焼も仕上りました。
普段の盛付は、
真由美さんだけですが、
娘達の助っ人のおかげで、
料理を作る方の自分が追われてしまい、
志村家の縮図のように、
四面楚歌ならぬ三面楚歌そのもの!?
鶏肉の照焼は、

包丁しながら、
盛付け、

このように、

仕上がり、
おしぼりと箸を挟み、

個別の袋に入れ、

お渡しするばかりとなりました。
普段なら、後片付けをして、
ランチの営業の準備をするのですが、
今日は、ランチ、夕席共に
お休みさせて頂きました。
というのも、明日のバスツアーの
仕込みや準備もあるだけでなく、
まる二週間近く、
休日出勤もあり、休み無しだったからで、
「完全オフでなくても、
半日くらい、休ませて~。」
という心の叫びを、
お許し下さい。
洗い物をはじめ、

フライヤーの掃除をしたり、

個室では、

バスツアーの御席の準備と、
なかなかの強者(つわもの)揃いでした。
これらが終わったら、
仕込みを始め、
総仕込み状態で、
仕込まなかったものは、
ほぼ無し。
仕込みが終わり、

器出しをしていると、
熱血君とミニふぐがやって来て、

「親方、お疲れ様♬」
「やっと終わったよ。
お弁当って言えば、
今日みたいに沢山あると、
東京での修業時代を思い出すよ。」
「どんな思い出なの?」
「そこの店は、土日以外、
ほぼ毎日、お弁当の注文があって、
多い時は、
400人前なんてこともあったよ。」
「え゛~っ!」
「そういう時は、泊まり込みだったよ。
季節外れのおせち料理みたいで、
休みの人以外が出勤するのは、
いいんだけど、
結局、みんなで遅くまで、飲んじゃって、
お祭り気分なんてこともあったよ。」
「何、それ~。(笑)」
「今じゃ、
考えられないことだけどね。」
「他にも、面白い話はあるの?」
「あるよ。厨房だけでも、
20人くらいたからね~。」
「ひゃ~!」
「何かの機会に、
話してあげるから、
もう終わろうよ。」
「はぁ~い。お疲れ様でした。」
明日はバスツアーのお客様が見えるのですが、
通常の営業は致しませんので、
宜しくお願い致します。
また、今日お断りしてしまったお客様には、
この場を借りて、
お詫びさせて頂きます。
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