南伊豆・妻良(めら)産の活かしの勘八(カンパチ)
料理が好きで、料理人になって、3分の1世紀にして、誰が名付けたのか、熱血料理人。
そんな料理への想いや日々の様子を、 熱血料理人の店主・志村弘信が3695回目の今日も認(したた)めます。
沼津魚市場に行くと、仕入れるものがあろうとなかろうと、立ち寄るのが、

活魚売場です。
そんな今朝、生簀を覗くと、

南伊豆・妻良産の勘八が入荷していました。
仕分けたばかりだったので、

1,6キロのものを、

仕入れることが出来、その他の仕入れを終えたら、魚市場から帰ることにしました。
『佳肴 季凛』に戻ると、

29匹ふぐちゃん達がやって来て、「おはようございます、親方♬」
「おはよう。」
「親方、活きているね。この魚は、カンパチなんだよね?」
「そうだよ。よく知っているね~。」
「えへへ。」
「じゃあ、ここで問題。カンパチの名前の由来は?」
「・・・・・。」
「分からないってことね。」
「う~ん。」
「これを見てごらん。

頭の間に、八の字があるように見えない?」
「あるある、八じゃん!」
「間に八があるから、カンパチなんだ。」
「へぇ~。単純明快だね。」
「間八の字をあてることもあれば、勘八とあてることもあるよ。個人的には、勘の方が好きだから、タイトルのように、勘八にしているよ。」
「ほぉ~。」
「締めるから、離れていてね。」
「はぁ~い。」
取り出したら、動かないようにするため、

目を隠したら、

首と、

尾の付根に包丁を入れます。
そして、脊髄に針金を通し、

神経を抜き、血抜きのため、

海水に戻します。
「親方、神経を抜くのは、何のためなの?」と、29匹ふぐちゃん達。
「神経を抜くことで、死後硬直が遅くなり、鮮度が保たれるからだよ。」
「へぇ~。」
海水から取り出したら、

包丁を使うすき引きという方法で、鱗を取り除き、頭を落とし、はらわたを抜いたら、水洗いします。
その後、

三枚に卸したら、

すぐに皮を引くことも可能ですが、明日、刺身に使うので、冷蔵庫へしまっておきました。
そんなこんなで、休み明けの火曜日にして、一週間の始まりです。
今週も、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
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