しまふぐのひれ
以前お話しした“しまふぐ”のひれは、“とらふぐ”のそれと同じように、無毒なので、ひれ酒にすることが出来ます。
卸してから、2,3日水につけ、血抜きをしてから、
板に張り付け、天日で乾かします。“しまふぐ”はこの鮮やかな黄色が特徴です。
板に張り付けたのが、
こちらで、一番左側の列が、“しまふぐ”のひれです。
このまま、2、3日して、乾かしたのが、
こちらです。干すと、鮮やかな黄色でなくなってしまいました。これを、板からはがします。
ちなみに、“とらふぐ”のひれの色は、さほど変化がありません。
ひれ酒にするには、ひれをこんがりと炙らなくてはなりません。
左側が“しまふぐ”のひれで、右側が“とらふぐ”のものです。これを、器に入れ、直火で温めた日本酒を注ぎます。
さて、その味ですが、香りは“とらふぐ”のひれ酒と、さほど変わりありません。肝心なのは、その味です。
はっきり言って、美味しくありません。というより、ひれ酒の味がしません。何となくは予想はしていたのですが、ここまで美味しくないとは思いませんでした。
以前、どこかの酒屋さんの店頭で、しまふぐのひれ酒のセットが売られていたのを見たことがあります。値段からいって、その時も美味しくないと思っていました。その予想が的中したようなものでした。
“佳肴 季凛”でお出ししているひれ酒は、自分が自ら卸した天然の“とらふぐ”のひれを使ったものだけです。味、香り共に、秀逸なもので、ふぐ料理に舌鼓を打ちながら、ひれ酒を傾けるのは、これからの時季ならでは、味わいです。
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店主 志村
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