バスツアーの日に、明日のお弁当の仕込み
生涯、一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3636回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
土曜日は、沼津魚市場が休みなので、仕入れに行くことはありませんが、今朝は、娘達のお弁当作りを手伝いました。
また、バスツアーのお客様が見えるだけでなく、明日のお弁当の仕込みもしなくてはならなかったので、

5時過ぎからのスタートです。
先ずは、

お弁当用のチキンカツを揚げると、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんが仕上げ、今日のように、魚市場に行かず、仕事に追われることが確実な時は、揚物をお弁当のおかずにし、結果として、自分が揚げることになります。
とは言え、こういうことが為せるのは、店舗兼住宅の最大のメリットであるのは言うまでもありません。
その後、出汁を引くなど、普段の仕込みをしながら、

バスツアーのお客様用の料理の盛付けをし、

全て終わったら、

お弁当の煮物の仕込みから始めました。
真由美さんに、

人参と牛蒡(ごぼう)の皮を剥いてもらい、包丁したら、

下茹でを始めると、

ジャンボちゃんとふぐ子ちゃんが、厨房に。
「親方、おはようございます。」
「おはよう♬」
「どうして、水から茹で始めているの?」
「人参や牛蒡のような根菜は、火が入るのに時間がかかるから、水が茹でるんだよ。」
「へぇ~。」
「葉物(はもの)のように、青いものは、熱湯で茹でてから、氷水に落とすなどして、色が飛ばないようにするんだよ。根菜と違って、すぐに火が入るからだよ。」
「ふぅ~ん。」
「ちなみに、明日の煮物の彩りに使うのが、

隠元(いんげん)なんだけど、隠元もそういう風にするんだよ。」
「あと、牛蒡と白滝だけ、

ざるに入れてあるの?」
「これらは、火の通る時間が違うからだよ。」
「なるほどね~。」
「バスのお客さんも見えるまでに、出来るだけ仕込みをしたいから、今日はこの辺にしとこう。あと、バスのお客さんのお見送りもお願いね。」
「はぁ~い♬」
下茹でを終えたら、

つくねを加え、

下のざるには、牛蒡と白滝が入っています。
鍋にこれらを入れたら、

出汁、日本酒、てん菜糖、薄口醤油、塩で味を調え、頃合いを見て、火を止めたら、

朝と夕方用に分け、

冷蔵庫へ。
3つあるのは、明後日の月曜日の娘達のお弁当用で、明後日の月曜日も、お弁当作りを手伝うことになったのですが、頂き物の筍で、筍御飯を炊くので、実は想定内のことです。
とりあえず、煮物の仕込みが終わったので、

早お昼を食べることにし、バスのお客様が見える時は、ほぼカレーで、今日はチキンカツカレーにしました。
ランチの営業時間となり、しばらくすると、

予定どおり、バスが到着したのですが、バスツアーのお客様が見える時は、フリーのお客様をお断りすることも多く、今日も然りで、この場を借りて、改めてお詫びさせて頂きます。
デザート以外の料理を出し終えると、外から、

「♬ で~んでん虫虫 かたつむり ♬」の歌声がしたので、外に行くと、「
親方、今日のバスは、かたつむりのイラストが描いてあるよ。 」
「そうだね。天気がいいから、このまま外にいてね。」
「はぁ~い。」
店内に戻り、デザートをお出しし、程なくすると、出発時間となり、

お見送りをすると、「親方、僕たちもバス旅行に連れてって~。」の声。
当然、聞こえぬふりをして、店内に戻り、

葉血引(はちびき)の南蛮漬、沢庵(たくあん)などを用意したり、

西京焼用のサーモンに串を打ち、お弁当の仕込みや準備をしている頃、

真由美さんは洗い物をしており、仕込みを終えた自分も参戦し、終わったら休憩を取りました。
そして、夜の営業が終わったら、

玉子焼用の鍋をはじめ、道具類を準備し、一日が終わった次第です。
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