活かしのしょうさいふぐ(静岡県由比産)
生涯一料理人を貫くためが想いを、『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の志村弘信が、3564回目の今日も認めますので、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
今朝も、沼津魚市場に着いたら、いつものように、いの一番に活魚売場に向かいました。
生簀を見ていくと、桜海老(さくらえび)で有名な静岡県由比産のしょうさいふぐが、

入荷していました。
小さいだけでなく、数も多かったので、本数は書かれておらず、上の写真同様、

2,0キロのものが2つあり、もう1つは、

1,8キロでした。
大きさはバラバラですが、見た感じとしては、40~50本ぐらいの感じです。
“ふぐに魅せられし料理人”の自分にとってのふぐは、天然のとらふぐですが、しょうさいふぐも、れっきとしたふぐですので、素通りは出来ず、仲買人と作戦を立てて、セリの臨むことにしました。
密を避け、

様子を眺めていると、

3マス全て、

セリ落としてもらうことが出来たのですが、

天然のとらふぐではないので、お決まりの“萌え燃え・・・ ”はありません。
1つの籠に移し、

生簀から出し、


その場で、

締め、

血抜きのため、海水の入ったスチロールに。
しょうさいふぐに限らず、フグ類は血にも毒があると思われるかもしれませんが、血には毒はありません。
ただ、以前、魚市場でとらふぐを締めていたら、重鎮とも言うべき魚屋さんに、「こんなところで、締める奴がいるかよ。」と怒鳴られたことがありました。
「フグ類の血には毒がないので、全く問題ありませんけど、どうかしましたか?免許が無いなら、四の五の言わないで欲しいんですけど・・・。」と、言いたかったのですが、そこは大人の対応をして、「すみません。」と、見えない所で、締めた経験があります。
他の仕入れを終え、『佳肴 季凛』に戻ったら、しょうさいふぐの下処理をすることにし、

しょうさいふぐのような小さいふぐには、交雑種やハイブリッドなどとも呼ばれ、他のフグ類とのあいの子もいるだけでなく、判別不能のフグ類の場合もあるので、

棘(とげ)の有無、

ひれの色などの特徴を確認してから、卸す必要があります。
しょうさいふぐの外見の特徴として、挙げられるのが、棘が無いことと、尻びれと尾びれの下部が白いことです。
全てを確認したところ、今朝のしょうさいふぐには、ハイブリッドふぐと思しきフグ類や、判別不能のそれも、いませんでした。
しょうさいふぐのような小さいフグ類を卸す時は、

尻びれと、

背びれを切り落としたら、

頭の付け根に包丁を入れます。
その後、

頭を掴んだまま、

皮ごと、

剥(む)き身にし、この方法をぐる剥きと呼んでおり、この仕事をしてくれるのは、専ら、女将兼愛妻(!?)の真由美さんの役目です。
剥き身にしたら、

水洗いをしたら、

拭き上げたら、

しょうさいふぐの下拵えが終わり、全部で42本で、魚市場で予想した通りでした。
そして、

まな板周りと、

カウンター内を掃除し、ランチの営業に備えました。
下処理をしたしょうさいふぐは、

真空パックして、冷凍庫へ。
お出しする時は、皮目を炙って、たたきにしており、しょうさいふぐの刺身については、こちらをお読み下さい。
ひととおりの魚の手持ちがあるので、刺身用の仕込みはしなかっただけでなく、時化(しけ)などで魚の入荷や水揚げが少ない時や、急なご予約に備えての仕入れでもありました。
由比辺りでは、 例年、立春を過ぎる頃から、 しょうさいふぐの水揚げが増え、梅雨前まで続きます。
まだまだ、冬の寒さそのものですが、少しずつでも、季節は移ろぎつつあります。
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