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生じらす

 朝6時半頃の沼津の魚市場の様子です。
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 漁船が入港して来ました。船を岸壁につけると、青いザルを降ろし始めました。この中に、魚が入っています。
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 これだけでは、分かりにくいので、もう少し近づいてみます。
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 中に入っているのは、”生じらす”です。今年のしらす漁は、3月20日か21日に解禁になったのですが、水温や潮の関係で、殆ど獲れませんでしたが、ここ最近、ようやく入荷し始めました。
 船が入ってくると、セリの開始がアナウンスされます。そうすると、仲買人が集まってきます。
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 そうこうしていると、セリが始まりました。赤い服を着ているのが、市場のセリ人です。
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 入荷量は、その船によってまちまちで、大きさも同様です。当然、セリ値もまちまちで、高値と安値ではかなりに開きがあることもしばしばです。そうなると、仲買人同士が、なかなか値段をつけず、牽制しあいます。
 また、中には砂や泥が混じっているものもあるので、注意が必要です。
 しらす漁が解禁になって、自分は仕入れていなかったのですが、今朝のしらすは、なかなかのものだったので、定休日だったのですが、試しに仕入れることにしました。
 ただ、”生じらす”は魚へんに弱いと書く、”片口鰯(かたくちいわし)”の稚魚なので、傷みが早いのが特徴です。
 ”佳肴 季凛”では、生姜、葱、紅たでをあしらい、ポン酢をかけてお出ししています。
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 先程、お話ししたように入荷は、それこそまちまちですが、この時季ならでは、”生じらす”を是非ご賞味下さい。
  志村

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