翡翠茄子(ひすいなす)
写真の茄子は、ごく普通の茄子です。それこそ、その辺のスーパーで売られているものと、何ら変わりありません。
茄子の特徴といえば、黒くて、変色しやすいことが挙げられますが、そんな茄子が、こんな風に変わるのです。
この料理は”翡翠茄子(ひすいなす)”という名前です。翡翠とは、半透明の深緑色をした宝石のことです。詳しい説明は、こちらを。
写真の関係で、見にくいかもしれませんので、盛り付ける前の”翡翠茄子”をご覧下さい。
こんな感じです。
「どうやったら、こんな風に出来るの?」と聞かれたり、「今度、作り方をブログで、書いてよ。」と、言われるので、”翡翠茄子”の作り方をお話しします。
先ず、茄子に包丁で切れ目を入れます。
今度は、それを油で揚げます。小麦粉などの粉はつけないで、そのまま揚げます。これを”素揚げ(すあげ)”と言います。
火が通り過ぎないように注意します。目安としては、指でつかんで、やわらかく感じられたら、OKです。
そうしたら、油から上げ、氷水に落として、一気に冷まします。
冷めたら、茄子の皮をむきます。
ご覧のように、きれいな緑色をしています。皮がついている部分と比べると、一目瞭然です。
これを、薄く味をつけた出汁の中に、しばらく漬けます。その後、もう一度、ちゃんと味を調えた出汁に漬けます。
半日くらい冷蔵庫で冷やしたら、出来上がりです。”翡翠茄子”は見た目もさることながら、その味も、涼しげな感じがします。
これから、夏にかけて、茄子が美味しくなります。ごく普通の茄子が、一手間を加えるだけで、ここまで変身します。
日本料理店ならではの料理の”翡翠茄子”を、是非一度、作ってみて、ご家庭で”佳肴 季凛”ごっこを楽しんでみては。
志村
2009.4.10|野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
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