地物の勘八(かんぱち)の写真
今朝、沼津魚市場に着くと、

外に出ていた人達が携帯やスマホで、同じ方向を見ていて、その先には、

虹が出ており、弧の先が気になり、構内を抜け、表に出ると、

扇形の90度分までしか見えませんでしたが、自分の心の中では、その先は、右下がりとなることなく、元の弧の点対称で、上昇していました。
その後、構内に戻り、いつものように、

いの一番に、活魚売場に行くと、

生簀には、

地物の勘八(かんぱち)がいて、勘八は、間八とも書き、頭を間に八の字を書いたように見えるから、かんぱちとも呼ばれており、個人的には、勘八の方が好きです。
これまでに、当ブログをお読みになっている方の中には、お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に、自分は魚の名前を漢字か平仮名で書くようんにしています。
というのも、片仮名で書くと、料理の素材ではなく、魚そのものだからで、美味しさが思い浮かばないからです。
この写真の勘八の目方は、1,0キロで、こういう小さいサイズのものは、勘八ではなく、汐子(しょっこ)などとも呼ばれています。
また、勘八は養殖されている魚の代表の一つで、養殖ものは、コストの関係で、4キロ前後のものが主流ですが、天然ものには、

70キロ近いモンスターとも言うべきものがいて、以前、沼津魚市場で見たことがあり、お話しました。
ところで、今朝の勘八は仕入れなかったのですが、写真を撮ったのは、

過去のブログ(2000年10月2日)に掲載されている勘八の名前の由来である頭の八の字の写真を使いたいとの依頼が、某テレビ局からあったからです。
というのも、 これでは、視聴者の方に見づらいだけでなく、可も無く不可も無いような魚に思われたくなかったからで、さらに言えば、日本料理の柱は、魚食文化ゆえ、ぞんざいにすることが出来ません。
また、放送時間まで日数があるので、このチャンスを伺っていたところ、昨日の今日と、好機を逸(いっ)さずに済み、もしかしたら、虹の加護だと思うと、早起きは三文の得とは、よく言ったものです。
その後、ひととおりの仕入れを終え、

魚市場から帰ることにしたのですが、途中、富士山を見ると、頂上辺りに、雪と見間違えるような雲がかかっていました。
気温や湿度が高い夏場の富士山は、ただの青っぽい三角形というか三角錐(さんかくすい)ですが、早朝の富士山の姿が、その輪郭を目で確認出来るようになります。
今年は、かの疫病ゆえ、季節の移ろいを感じることが難しいのですが、そんな中、知らぬ間に夏から秋に変わりつつあり、どんな時でも、それを愛でる日本人の心持ちを忘れるわけにはいきません。
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当店の『鰯の丸煮』などを召し上がった方々が、

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