鱧(はも)フライ
普段、【佳肴 季凛】でお出ししている鱧(はも)使った揚物は、
鱧の天ぷらですが、先日facebookdで、所謂“お友達”の何人かが、鱧のフライを作ったり、食べたりしているのを見て、気になったので、自分も作ってみることにしました。
卸した鱧を、
いつものように、
骨切りしてから、
一口サイズに包丁した鱧の身に、塩と、
胡椒をして、打粉をしてから、パン粉を付けます。使うのは、
生のパン粉です。鱧フライと言っても、その仕込み方は、至ってごく普通です。
そのまま揚げてから、
このような感じで、盛り付けました。一緒に添えたのは、
ウスターソースをベースにした餡です。ソースだけですと、鱧の淡白な身が味わえないので、このようにしました。ただ、フライにしても、鱧の味は変わることなく、美味しいのは、間違いないのですが、揚げたパン粉の食感の方が、強く感じられ、お料理というより、お惣菜という印象を受けました。
また、骨切りをした鱧の身を感じることも出来ないのも、興ざめで、やはりお料理からは、遠ざかってしまったのも、否定出来ませんでした。
ただ、フライは、天ぷらと違って、多少冷めても、美味しく食べることが出来ますし、お気軽感も出てくるので、
その日の晩酌の肴にしました。もっとも、お気軽感はあっても、原価は変わりませんが・・・。
フライと天ぷらは、揚げるという同じ仕事をするとはいえ、ここまで明らかに、その違いを感じたのは、久しぶりのことでした。料理の道は、分かっているようでも、まだまだ深そうです。
★★★ 期間限定 会席料理【秋ごよみ】 ★★★
(全9品 お一人:3,000円)
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