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糠床の嫁入り

休みの日でも欠かせないのが、

糠床の手入れです。

手入れと言っても、かき回すだけのことですが、それこそが、美味しい糠床にする秘訣というか、必須で、何ら難しいことではありません。

ただ、糠床の良し悪しが糠漬の味を決め、美味しい糠漬を作る糠床は、一朝一夕に出来るものではないので、お客様に糠漬の美味しさを評価されると、どんなに良い素材で作った料理よりも、嬉しく思っています。

ところで、先日、Facebookをきっかけに、友達付き合いをすることになった女性に、

糠床をあげることにしました。

糠床は、元々同じものでも、場所が変わるだけで、味が異なってしまうくらいデリケートなもので、同じ家の中でも、そうなることもしばしばで、糠床が慣れ親しんだところから、他所に移るというのは、言うなれば、嫁入りのようなものです。

そして、嫁入りした糠床は、

早速、嫁ぎ先のお姑さんの元で、新生活をすることになりました。

お姑さんは、自分より4つ下の女性で、女将兼愛妻(!?)の真由美さんも知っていることもあり、何ら後ろめたいことがないのは言うまでもなく、真由美さんのメッセージ付きで、嫁いだ次第です。

嫁いだ糠床は、

料理好きなお姑さんの下、

茹で玉子やカマンベールチーズの糠漬を漬けたりと、

新生活をスタートさせており、親としては、嬉しいこと、この上ありませんでした。

糠漬は、日本古来の伝統的な発酵食品ですが、最近では、好まれない傾向にあり、日本料理を生業とする自分としては、嘆かわしい限りです。

発酵食品と言うと、最近では、工場由来で作られたものが、幅を利かせており、工場由来の発酵食品の表示を見ると、化学の授業と思しきものだらけのことも多く、決して身体に良いものとは思えません。

また、古来から、野菜を美味しく食べるための手法の一つが糠漬で、糠は、日本の主食である米を精米した時の産物で、言わばゴミのようなものですが、全てを食べるという考えの一物全体そのもので、自らの料理観の基本のマクロビオティック(玄米菜食)そのものです。

そこまでして、日本人は、米を大切にしてきた民族ですが、食生活の多様化により、変貌しつつあり、先程お話ししたこと同様、嘆かわしいことですが、和食の世界に身を置く以上、日本料理文化を次世代に繋ぐ労を惜しむわけにはいきません。

今回のような糠床の嫁入りは、これまでに何度もありますが、ご希望があれば、いつでも、嫁入りさせて頂きますので、嫁探しをされている方は、いつでもお声をお掛け下さい。

★☆★ 日本料理の匠 ★☆★

【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、

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このように紹介されております。ご興味、ご関心のある方は、上の写真をクリックして、ご覧下さい。


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