沼津水揚げの黄肌鮪(きはだまぐろ)
昨日に引き続き、今日のお話しのねたも、沼津魚市場で仕入れました。
今朝は、沼津魚市場で、

鱧を仕入れたのですが、

活かしの3本も、

落ち鱧と呼ばれ、輸送中に死んでしまった鱧の5本も、

大分県産でした。
鱧を仕入れた後、別の売場に向かうため、

一度屋外に出ると、

和歌山県の漁船が2艘(そう)並んで、

停泊しており、

2艘に向かい合わせで、もう1艘停泊していました。
3艘のうち2艘は、水揚げを終えており、最後の1艘から、

黄肌鮪(きはだまぐろ)が水揚げされ、黄肌鮪という名のとおり、

黄色い肌というか皮で、活きている時は、

鮮やかな黄色をしており、この写真は、ネットで見つけたものです。
船から水揚げされ、

秤にかけられたら、

次々と、

売場に並べられていきました。
この1ヵ月半から2ヵ月の間、このような光景を目にする機会が多く、自分が見た中で一番多かった時は、全て並べられる前でしたが、

結果的に、恐らく100本以上水揚げされていたはずです。
また、今朝は、かますさわら(魳鰆)も同じ船から水揚げされており、

かますさわらは、

おきさわら(沖鰆) とも呼ばれています。
ところで、和歌山の漁船が沼津で水揚げしているのは、今朝の黄肌鮪は、三宅島など伊豆七島周辺で獲られたもので、 一番近く、大きな漁港が沼津だったことからです。
また、別の理由の一つで、沼津は、比較的著名な漁港で、高値で取引されることもあり、それを狙って水揚げすることは、水産業界では珍しいことではありません。
産地の偽装などがマスコミの報道で取り上げられることもありますが、海は仕切りがないので、厳密な意味では、産地とか漁場は、必要以上に、重要視することに、疑問符を付けたくなることもあります。
個体差こそが全てで、あくまでも産地は、目安でしかないのですが、食品表示法の規定で、原料原産地の表記が義務付けられている以上、仕方がありません。
表示は表示でしかなく、魚市場に通うだけでなく、マグロ類の仕入れ先の豊洲、川崎北部市場、天然とらふぐのそれの熊野、安乗(共に三重)、氷見(富山)、敦賀(福井)など、全国各地の仲買人や魚屋と繋がることで、より多くの知識と情報を得ることが出来ます。
日々勉強にして、日々精進こそが、料理の道で、まだまだ未熟ゆえ、努力の余地は多いにありです。
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