4,7キロの”ジャンボちゃん”こと特大の天然とらふぐ
昨日の昼、天然のとらふぐの仕入れ先である三重県の魚屋さんから、facebookを通じて、
「定置網、4,7 野〆」のメッセージ付きで、こんな写真が送られて来ました。
一般の方には分からいかもしれませんが、メッセージの意味するところは、「定置網で水揚げされた4,7キロの天然の野〆のとらふぐ」ということで、野締めとは、氷によって一気に締める方法ですが、今回は、血抜きのため、頭の付根に。包丁を入れてありました。
このメッセージを確認するや否や、電話をし、送ってもらうことにしたのですが、このとらふぐの周りにあるのは、同じ定置網で水揚げされたさばふぐです。
その後、
このような順序で荷造りされ、
発送してくれました。
明くる日の今日、宅配便で、
届いたのですが、
嬉々としながら、中を開けると、
♬キタァ~━(♡∀♡)━キタァ~♬
納品書には、
4,7キロと書かれていたのですが、“ふぐに魅せられし料理人”の自分は、天然のとらふぐへの想いを込めて、4キロ以上のものを、“ジャンボちゃん”と呼んでいます。
久々の“ジャンボちゃん”ということで、
萌え燃え・・・
いつまでも抱きしめているわけにはいかないので、
卸すことにしたのですが、
案の定、メスでしたので、猛毒ゆえ食べると痺れる真子(卵巣)が・・・。
案の定とあるのは、“ジャンボちゃん”は、メスが殆どで、その理由は、オスとメスの成長のスピードの差によるもので、“ジャンボちゃん”でも、少ないながらもオスもいます。
卸し終えたら、
いつものように、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが水洗いしてくれ、
自分が手直しをし、
拭き上げ、
“ジャンボちゃん”の下拵えが終わりました。
“ジャンボちゃん”は大味のように思われるかもしれませんが、これまでに何度もお話ししているように、天然のとらふぐの繊細な味わいを束ねたしか言い様がなく、その深い味わいを知ると、その美味しさの虜になり、自分もその一人です。
自分が抱きしめている姿から、大体の大きさはお分かり頂けると思いますが、卸した身でも、
一升瓶と同じサイズで、この一升瓶の日本酒は、『佳肴 季凛』でお出ししている『妙の華』という銘柄ですが、“ジャンボちゃん”同様、
三重県のもので、『妙の華』をお出ししている理由については、こちらをお読み下さい。
ところで、今回のお話しは、三重県の天然とらふぐと日本酒を取り上げましたが、自分は、三重県の“回し者”でもありませんし、静岡県出身にして在住です。
本物の良さや素晴らしさ、とりわけ、料理について言えば、美味しさは、産地がどこであれ、語るまでもありません。
また、地元のことを、とかくクローズアップしたがる昨今ですが、狭い国土の日本ゆえ、地域の範疇を超え、料理だけでなく、本物の本物たる日本文化を愛でたいものです。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
2月は、2月1日(木)の予定です。
放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
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