地物のジャンボちゃんこと、超特大の天然とらふぐ
沼津魚市場に行く時、殆どの場合、一番最初に向かうのが、
生簀のある活魚売場で、今朝も然りでした。
生簀を覗いていくと、
4,4キロの天然のとらふぐが・・・。
しかも、“ふぐに魅せられし料理人”の自分が、その想いを込めて、ジャンボちゃんと呼んでいる超特大サイズのものでしたので、居ても立っても居られません。
ちなみに、ジャンボちゃんとは、4キロ以上のものです。
その隣には、志下(しげ)、¬(カネ)、三(さん)と書かれた札があり、このとらふぐを水揚げした漁船の名前が書かれていました。
志下とは、魚市場からさほど離れていないところで、先週仕入れた天然のとらふぐも、
志下の漁船の水揚げのもので、それについては、こちらをお読みください。
この時季、地元の漁船が水揚げするとらふぐ(天然)は、鯵(あじ)や魳(かます)などの旋網漁にかかるもので、
構内を歩いていると、
¬(カネ)、三(さん)の札と共に、本魳(ほんかます)、
水魳(みずかます)、
鯵(あじ)、
太刀魚(たちうお)、むろ鯵などが、売場に並べられていました。
そんな様子を尻目に、他の売場に行き、仕入れをし、売場に戻り、仲買人と作戦を立て、セリに臨んだところ、
GET!となれば、セリ前のドキドキ感は、萌え燃え・・・に変わり、魚市場から帰ることにしたのですが、一部始終を眺めていた知人に、
「フグ職人のジャンボちゃんの仕入れ とっても嬉しそう!」と、Facebookに投稿されていました。(笑)
【佳肴 季凛】に戻ると、
まな板周りを養生し終えたら、
締め、
放血。
その後、
久々のジャンボちゃんということもあり、ツーショット・・・
本当は素手で、ジャンボちゃんを触れていたかったのですが、活締めしたばかりで、噛み付かれると大事に至るので、手袋で我慢したのでした。
ひととおりの段取りを終えてから、佐賀産の新子に塩を当てている間に、
卸すことにし、
卸すと、産卵期を終え、痩せ細った卵巣(真子)が出て来ました。
ちなみに、卵巣は、
中が空洞になっており、猛毒ゆえ食べることは出来ませんし、食べると痺れてしまいますが、精巣(白子)は、無毒である以上に、美食中の美食でもあります。
卸し終えたら、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんに水洗いしてもらい、
手直ししてから、
拭き上げ、ジャンボちゃんの仕込みが終わりました。
ちなみに、今朝は、
まだまだ真っ盛りの鱧を仕入れましたが、“ふぐに魅せられし料理人の自分”にとっては、どこまでいっても、天然のとらふぐに敵うものはなく、時季を問わず、一番なのは紛れもない事実です。
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毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語っています。
次回は9月7日(木)の予定です。
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