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HOME ≫ ブログ ≫ 雌雄同体(両性)のふぐは、三重県産の天然のとらふぐ

雌雄同体(両性)のふぐは、三重県産の天然のとらふぐ

今日、三重県から入荷したとらふぐ(天然)は、

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全部で5本でした。発送直前に量った目方は、3本入りの方が、

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4,3キロで、もう2本が、

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2,0キロでした。そのまま、5本全て卸し、最初に卸した4本が、全てオスでしたので、

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十分に成長した白子が入っていました。最後の1本も、卸していくと、白子らしきものが見えて、5本全てオスかと、思っていました。仮に、5本全てがオスだったとすると、その確率は、2の5乗=32分の1になります。

 

そのつもりで、卸していくと、

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このとらふぐの生殖腺は、このように通常とは違い、精巣である白子が1個と卵巣である真子が2個ついたオスとメスの両性のもの、つまり雌雄同体のものでした。

 

両性のふぐについては、ふぐを取り扱うものにとっては、知識の範疇にあるのですが、このような生殖腺を見るのは、久し振りのことです。また、今回のようなものな生殖腺の異常については、色んなケースがあるようで、以前、富士市の保健所から、こんな通知が来たことがあります。

 

取り出してみると、

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このような形をしていました。

 

白子と真子の区別をする時、見た目でも分かるのですが、真子は切れ目を入れると、

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このように、中が空洞になっています。一方の白子は、

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少し見にくいかもしれませんが、中身が詰まっています。

 

これまでにも、このような両性ふぐとも呼ばれる雌雄同体のふぐは、何度か見たこともありますが、去年の秋からのシーズンでは、初めてのことでした。今シーズンに限って言えば、120本以上の天然のとらふぐを卸しているので、その確率は、120分の1で、0,83%以下ということになります。さらに言うと、昨シーズンも見ていないので、その数字は、0,5%以下なのは、確実です。

 

また、このような生殖腺の場合、毒のある真子と対になっているので、白子は、食用不可とされていますが、メスとみなされるので、食用可能な筋肉(身)、皮については、問題ありません。

 

とらふぐに限らず、色んなふぐを卸していますが、ふぐについて新しい知識や経験が増えると、自称“富士市で一番ふぐが好きな料理人”としては、つい嬉しくなってします。

 

★★★ 期間限定 会席料理 ★★★

2月、3月限定、しかも女性のお客様限定の会席料理(夕席)“春支度”を、御用意致しました。

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先付に始まり、食事、デザート付の全9品(お一人 3,000円)のコースとなっております。
なお、ご予約なしでもお召し上がれますが、土曜日以外のお支度となります。

 

春には、まだ早いですが、吟味した食材で奏でる“身体にやさしい、美味しい日本料理”を、召し上がって、楽しい一時をお過ごし下さいませ。

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