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無花果(いちじく)のドレッシング

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今回のお話しは、前回の『海月(くらげ)と金糸瓜(きんしうり)の無花果(いちじく)掛け』の続編です。この料理は、無花果で作ったドレッシングで味わうものです。
そのドレッシングの作り方ですが、その名の通り、無花果は欠かせません。
itijiku.jpg
普段、自分が使うのは、地元の静岡県富士市産の無花果です。
先ず、無花果の皮を剥いてから、バットに入れ、赤ワインを注ぎますが、
itijikutowine.jpg
この時使う赤ワインは、鍋で沸かし、アルコールを分をとばしてあります。このまま、バットごと、蒸し器に入れ、15~20分ほど、蒸し煮にしたのが、こちらです。
itijikuhiire.jpg
その後冷めたら、赤ワインで煮た無花果を、煮汁と一緒に、
itikuiji.jpg
フードプロセッサーに掛けます。
itikuijiato.jpg
このように、完全にペースト状になったら、りんご酢、エキストラバージンのオリーブオイル、上白糖、味醂、塩、レモン汁で味を調えたら、出来上がりです。
itidore.jpg
生の無花果は独特の青臭いような香りがして、果物なのか、野菜なのか分からない風味と味がしますが、このように一度火を入れると、そのクセも無くなり、果物らしくなります。実を言うと、自分も生の無花果は、あまり得意ではありません。
また、無花果は、30代以下の人達には馴染みの無い食材かもしれません。一方、50代以上になると、無花果が好きな人も多いような気がします。ちなみに、自分は今年の12月で、42歳です。
このように、世代によって、好まれる食材もあれば、その反対もあります。だからと言って、時代の移り変わりと共に、食材本来の美味しさが、知られることなくなってしまうのは、料理人としては、心苦しいものがあります。
料理人は、料理を作るのが、仕事ではありません。美味しい料理を作って、本当の美味しさを伝えるのが、料理人だと自分は、思っています。そうは思っても、道は険しい以外の何物でもありません。
ですが、「この道こそ、我が行く道」と、自ら諭し、誑(たぶら)かし、騙しそして、煽(おだ)てながら、明日も行くのです。
★★★期間限定 会席料理【秋ごよみ】 ★★★
akigoyiomi.jpg
        (全9品  お一人:3,000円)
お陰様で、9月18日をもちまして、当店は四周年を迎えることが出来ました。そんな感謝の想いを込めた夜の会席コースを御用意致しました。
なお、お召し上がり頂ける期間は、10月7日(日)までとなっております。本物の素材が奏でる逸品の数々を、是非ご堪能下さい。
最後までお読みいただきまして誠に有り難うございました。
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“無花果(いちじく)のドレッシング” への2件のフィードバック

  1. こんにちは!
    和食に無花果だなんておしゃれですね!!ドレッシングは色も綺麗でテーブルも華やかになりますね^^

  2. 志村 より:

    ガンガン速様
    はじめまして。コメント、有難うございます。
    味も気に入っていますが、この赤紫もいいですよね。

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