沼津魚市場に入荷した、600キロの赤鯖(アカサバ)こと、葉血引(ハチビキ)
今朝の沼津魚市場には
伊豆・下田産の
葉血引(ハチビキ)が
入荷していました
2025年4月14日
Vol.4609

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます

「おはよう、親方
今日は定休日じゃね?」
と、ミニふぐちゃんが
訊いてきました
「おはよう
そうなんだけど
明日は休市日だから
市場へ行って来たんだよ」
と、自分
市場とは
沼津魚市場のことです
「休日出勤、お疲れ様~
で、ハチビキを
仕入れて来たんだね」
「そうだよ
今朝は
葉血引が
かなり沢山あったよ」
「へぇ~
どれくらい?」
「600キロ」
「って言われても
ピンと来ないんだけど・・・」
「これが
2,2キロだから
ざっくり2~300本だね」
「ヤバっ!」
「ただ、魚市場的には
そんなに珍しい話でも
ないんだけどね」
「まぁ、市場だしね
でもさぁ
どんな感じだったの?」
「口で言っていても
分からないだろうから
魚市場時間に
時計の針を戻すよ」
「わぁ~い♬」

ということで
時計の針を
市場時間に戻します
魚市場に着いたら
確認するのが
水揚げ、入荷状況の
掲示板です

入港予定船
(にゅうこうよていせん)と
あるように
沼津で水揚げしたり
漁師が直接
運んで来る魚の入荷状況が
書かれています
ちなみに、沼津魚市場は
全国各地から
送られて来る魚もあり
これらは
ここに書かれていません
なので、鮮度バリバリの魚の
最新情報なのです
底物船(そこものせん)
の所に

長光丸(ちょうこうまる)と
鷹丸(たかまる)の入荷状況が
書かれており

しばらくすると
これらの船の魚を
積んだトラックが
到着しました
次々と魚が
降ろされ

金目鯛(キンメダイ)から
秤にかけられていきました
隣には
目鯛(メダイ)

鯥(ムツ)が入った籠が積まれ
これら以外には

壺鯛(ツボダイ)もありました
もう一つ
山積みされていたのが
葉血引(ハチビキ)の籠です

今朝の入荷では
最も量が多く
沼津をはじめ
伊豆地域では
赤鯖(アカサバ)と
呼ばれており

600キロ
入荷していました
籠の葉血引を
見た感じでは
1本が3~4キロです
これらの魚の水揚げ地は
伊豆・下田ですが
漁場(ぎょば)
つまり、獲れた場所は
伊豆七島の一つの
三宅島(みやけじま)
近辺とのことでした
籠から開け

2本や3本入りの
箱をいくつか作ったら

残りは
ダンベの中へ
ダンベとは
大型のコンテナのことです
様子を見ながら
自分好みのサイズのものを
見つけたら

秤にかけてもらうと

2,2キロでした
最終的に
葉血引は

このように

売場に
並べられ

競りの準備完了です
「まぁ、
こんな感じだったんだよ」
「そうなんだぁ
ハチビキじゃなく
赤サバって
呼ぶのは
どうしてなの?」
「興味はあるけど
ぜ~んぜん知らない
地方名だから
それで
いいんじゃないの?」
「まぁ~ね」
葉血引は
普通の魚と同じように

鱗(うろこ)を取り
頭を落とし
はらわたを抜いたら

水洗いしました
定休日なので
卸すことはしませんが

腹の水分を
しっかりと
拭き取ったら

中骨に残っている
血の塊を
取り除きました
また、尾びれを切り落とし
しばらくすると

中骨から

血が出て来ました
さらに、血を抜くため

中骨に金串を刺したら

魚を立てて
まな板の上で
軽く叩くと

血が出て来ました
魚の鮮度を保つためには
血を抜くことが
一番大切です
というのも
血が生臭さの
原因だからです
その後、葉血引は
タオルに包み
冷蔵庫へ仕舞い

それと同時に
休日出勤が
終わったのでした

「豚テキじゃん
んまそぉ~
もしかして
今夜のおかず・・・!?
そんじゃ、また明日」
by 熱血君
コエタス
【西京漬】をはじめ
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
投稿して下さっています

ご興味
ご関心のある方は
御覧下さい
コメントを残す