人生50年にして、生まれて初めて見た雛飾り
人生50年超にして
初めて見た
お雛飾りは
圧巻にして
壮観そのものでした
2025年3月17日
Vol.4593

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます

「ねぇ、親方
これ、ヤバくね!?」
と、ミニふぐちゃん

「見ての通り
お雛さん
っていうか
雛飾りだね」
と、返すと
「そんなの分かっているよ
そうじゃなくて
ここがどこで
どうして
こんなに沢山の
お雛さんがあるか
ってことだよ」
と、訊いてきました
「内船の内船寺(ないせんじ)に
飾ってあったんだよ」
内船とは
山梨県南巨摩郡
南部町の地名です
また、内船寺については

「お彼岸にお寺
ってことは
お墓参りに
行って来たの?」
「そうだよ
真由美さんちの
お墓だよ」
真由美さんとは
女将兼愛妻(!?)のことで
彼女の父方の
ご先祖様のお墓参りに
今日、行って来たのです
「お雛さんを飾るのって
3月3日までじゃね?」
「普通はね
ただ、お盆みたいに
旧暦で祝う
地域もあるんだよ」
「そうなんだぁ」
「4月にやるのは
農作業が盛んな地域が
多いんだって」
「さすが、親方
よく知っているね~」
「いや、訊かれても
平気なように
調べたんだよ」
「やっぱ、さすがだわ」
「あざ~っす!
季凛のある富士市も
旧暦だし
実家のある富士宮市も
旧暦なんだけど
男の子のお祝の
端午の節句は
新暦の5月5日だよ」
「そうなんだぁ
お墓参りって
言ってたけど
先週は、親方の方に
行ったんだよね」
「そうだよ
ご先祖さんがいてこそ
今の自分がいるわけだから
タイミングが合えば
行くようにしているよ
だから、お彼岸とか
何だとかは
ぜ~んぜん
関係ないし
行きたくなったら
行ける時に
行くだけだよ
人生はタイミングが
肝心だからね」
「
でも、このお寺で
お雛さんを
飾っているのは
知っていたの?」
「今日初めて
知ったんだよ」
「真由美さんも?」
「そうだよ」
「それなら
詳しく説明してよ」
「休みなんだから
ゆるめの軽~いネタで
済ませたかったのに・・・」
「たまには
料理以外の話題も
いいんじゃね?」
「そうだね
じゃあ、雛レポ
始めるよ~」
「わぁ~い」

お墓参りを終え
帰ろうとすると

ひな飾り展
と書かれたPOPが
目に留まりました

中を覗くと
昔ながらの土間があり
なんちゃってカフェが
ありました
何度か来たことが
あるので
入ったことはありませんが
何となくは知っています
/ /
ごめんください~
\ \
と、声を掛け
中に進むと
こちらの奥さんが
出て来て下さり
奥に通されると

15畳ほどの部屋に
雛、ひな、ヒナ、HINA!
改めて見ても
圧巻のONLYお雛様
靴を脱ぎ
畳に上がろうとすると
なかなかの高さで

通常の階段の
三段以上のはずです
色んな種類の
雛飾りがあり

こちらは
御殿雛(ごてんひな)とか
御殿飾りなる
雛飾りと
奥さんが教えてくれ
元々の持ち主は
奥さんです
その他にも
色々とありましたが

それぞれの名前を
教えてもらったのですが

如何せん
雛飾りは
どれも同じものと
思っていたので

名前を聞いたものの
記憶にございません・・・

奥さんによれば
ここ以外にも
お雛様があり
それらは
地元の小学校に
飾っているとのことでした
また、これらの
ひな人形は
檀家さんや知人から
譲り受けたもので
修繕し、丹精していくと
その人達が
その姿を改めて見ると
愛(いと)おしくなり
持ち帰ることも
珍しくないとのことでした
霊的、スピリチュアルな
意味ではなく
どんなものでも
大切にしなくては
なりません
お雛様ではありませんが
掛け時計も
かなりの年季ものです

残念ながら
動いていません
壮観なまでの
お雛様を楽しんだ後
奥さんが
色んなお話しを
して下さいました
その中で
印象的だったのが
次のことです
お寺と言うと
どうしても
お葬式やお墓とか
死をイメージするものですが
本来は、生つまり
生きるための場所
ということでした
実はこのことは
真言宗の開祖である
弘法大師こと
空海も言っているだけでなく
宗旨を問わない
普遍的は教えなのです
おめでたい時に
菩提寺に参拝し
お墓参りをすることを
伝えると
非常に喜んで下さいました
実際、自分達の結婚式は
菩提寺で挙げていますし
娘達の七五三
長女の成人式も
お世話になっています
折角なので
色々と写真を
撮って来たので
御覧下さい
◆山門

◆本堂

急遽、お墓参りに
行ったことで
色々尊いお話しを
聞くことが出来ました
これも、ご先祖様の
ご加護かもしれません
そのご加護に感謝しながら
自分のすべき道を
邁進することを
再確認した
お彼岸の入りの一日でした

「明日、明後日
魚市場は連休じゃん!
そんじゃ、また」
by ふぐとらちゃん
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