2本入りの鰆(さわら)を、1本ずつシェア
ケース売りが
基本の魚市場ですが
今日のように
シャアすることが出来ると
お互いにとって
好都合です
2025年3月7日
Vol.4585

いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい
美味しい日本料理”
を信条とし
魚菜食文化でもある
和食文化を
支えてくれる漁師の
代弁者として
静岡県富士市の
日本料理店【佳肴 季凛】の
店主兼熱血料理人の志村弘信が
今日も認(したた)めます

今朝、沼津魚市場に行くと
三重県産の鰆(さわら)が
入荷していました

刺身用にする場合は
1,5キロ~2キロ程度のサイズが
使い勝手が良いのですが
全て2本入りでした
その時の入荷次第で
2本入りのものを
分けてくれることも
あるのですが
そうでないこともあり
そのためには
要交渉です
ただ、ケース売りが基本の
魚市場ですので
時には
交渉が難航することも
珍しくありません
問屋も商売ですので
それこそ
「そうは問屋が卸さない」
のです
今日の場合
1本だけ仕入れたかったのですが
他の魚の入荷が
少なかったこともあり
懇意にしている
沼津市の居酒屋『きえい』の
ご主人に声を掛けると
即OKの返事でした

ということで
交渉することなく
3,4キロ入のものをGET

ほぼ同じサイズですが

秤にかけた1本を
『きえい』さんに渡しました

ということで
こちらが
自分の鰆です

「こういうわけで
2本って書いてあったけど
1本しか
入っていなかったんだね」

「そうなんだよ
これまでにも
『きえい』さんとは
色んな魚を分けたことがあるよ」
「例えば?」
「最近だと
真鰯(まいわし)を
よく分けるよ
真鰯は1ケースが
4とか5キロ入だから
うちみたいに
『鰯の丸煮』をやっていると
いくらあっても
困らないし
時には刺身用に
酢で締めて使ったりするから
使い勝手がいいんだよ」
「4キロって
それなりの数でしょ?」
「1本が100グラム程度だから
40本とか
入っているよ」
「その数だと
普通のお店で使うのには
不都合じゃね?」
「殆どの場合
そうだろうね
でも、『きえい』さんとは
付き合って10年くらいになるし
色んな話も出来るから
お互い頼まれれば
良い意味で
NOとは言えない関係だからね」
「へぇ~
でも、かなりの歳の差が
あるんだよね」
「20近いから
それこそ、親子並みだね」
「へぇ~
そんなに離れていても
友達感覚なのは
いいよね」
「お互いオーナーシェフだから
悩む所は
ほぼほぼ同じだし
同じ和食なのも
都合がいいんだよね」
「そういうのって
いいよね」
「共通点はあっても
違う場所で
商売しているから
変な妬みとか
やっかみも無いのも
いいんだよね」
「いいじゃん、いいじゃん!」
「自分で言うのも
なんだけど
同じ人と
10年も付き合えるのは
お互いが
悪いことをしないからだからだよ」
「良いことじゃなくて?」
「良いことは
無理する可能性があるけど
悪いことをしない
っていうのは
普通にしていることだからこそ
かえって難しいと思うよ」
「確かに
そうかもね」
「そういうのも
年上の『きえい』さんが
一枚も二枚も上だから
感謝だよ」
「親方も『きえい』さんも
素晴らしい」

鰆は三枚に卸し

キッチンペーパーに挟み
冷蔵庫にしまっておきました

刺身に仕立てる場合は
皮目をバーナーで炙って
切り付けます

「サワラの炙りかぁ
んまそぉ」
今朝みたいな仕入れが
出来る関係は
非常に有難いものです
ということで
/ /
改めてだけど
『きえい』さん
これからも宜しくお願いします
\ \

「おまけアイテムの
フレークじゃん
オンザライスが
たまんないんだよねぇ~
そんじゃ、また」
by 熱血君
コエタス
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