バージョンアップした鱧メインの【特別会席】
Vol.4124
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(8月24日)は
昨日の『特別会席』の献立について
お話しします。
「ねぇ、親方
こういう熨斗ってことは
敬老の日用の【西京漬】ってこと?」
「少し早いけど
そうだよ。」
※こちらが、【西京漬】
「どうして、そんなことが分かるの?」
「オンラインショップのページに
こういう欄があるんだよ。」
「へぇ~。
便利じゃん。
それはそうと
今日は昨日の【特別会席】のことを
話してくれるんでしょ?」
「そうそう。
昨日話したように
伊勢海老と鱧(はも)が
献立に入っているよ。」
「そばで色々と見ていたけど
おぉ~って感じだったよ。
ねぇ、早く話して~。」
「はいはい。
先付(さきづけ)から
順を追って話していくね。」
「はぁ~い♬」
その前に
◆先付(さきづけ)
もろこし豆腐
◆刺身(その1)
ふぐ刺
※遠州灘産のとらふぐ(天然)
◆揚物
鱧とズッキーニの天ぷら
◆小鍋
鱧しゃぶ
小鍋に入っているのは
玉ねぎ、えのき、人参
くずきり、豆腐です。
お出しする時は
出汁をはって、お出しします。
出汁は、鱧のあらを焼いてから
長時間かけて煮出したものです。
日本酒、薄口醤油、塩、みりんで
味を調えてあります。
◆刺身(その2)
鱧の落とし
梅肉醤油を
添えてあります。
鱧を落としに仕立てる場合
鱧は、直前に卸したものです。
それを
お客様がお見えになったら
落としに
仕立てます。
このままにしておくのは
冷やし過ぎてしまうと
皮のゼラチン質が固まってしまい
ガムを食べているように
なってしまうからです。
また、時間が経つと
パサパサした食感になってしまうのも
直前に仕立てる理由でもあります。
こうするのは
味を落とさないためであるだけでなく
自分が魚市場に出向いて
仕入れた素材である以上
ぞんざいには出来ないからです。
さらにさらに
鱧の美味しさは
誰もが認めるところですが
意外にも
美味しい鱧を食べたことがない方も多くいて
鱧ファンの自分としては
納得がいきません。
なので、出来る限りのことを
尽くしたいのです。
◆焼物
伊勢海老の具足焼
具足とは
簡単な鎧兜(よろいかぶと)とのことで
甲殻類の殻を
具足に例えているので
このように呼んでいます。
◆蒸し物
鱧しんじょう蒸し
生クリームが入っているので
ふんわりとした食感が
持ち味です。
◆食事
鱧茶漬
出汁は、鱧しゃぶ同様のものですが
薄めの味にしてあります。
照焼にした鱧のお茶漬で
また、器は
当店オリジナルのもので
イラストは
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが
描いたものです。
◆デザート
チョコミントのアイスか
苺のアイスを
選んで頂きました。
「改めて見ると
この献立はかなり豪華だよね。」
「豪華だよ。
伊勢海老が入ると
かなりグレードアップするしね。」
「うんうん♬」
鱧が主役で
天然のとらふぐ、伊勢海老が脇役となるのは
夏だからこそです。
時季により
主役が交替するのは
日本料理ならではの魅力で
さらに言うと
自分が名付けたとは言え
季凛の語源の
『季(き)を尊(たっと)び 凛とす』
※意味 時季の食材の良さを重んじ
気を引き締めて
料理を仕立てる
に恥じることのないような料理を
仕立てるべく努力を
怠るわけにはいきません。
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
投稿して下さっています。
ご興味、ご関心がある方は
是非、御覧下さい。
『特別会席』用の鱧(はも)と伊勢海老(いせえび)
Vol.4123
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(8月23日)は
『特別会席』用の
鱧(はも)と伊勢海老について
お話しします。
仕入れるものが
あろうと無かろうと
沼津魚市場で必ず寄るのが
活魚売場で
しかも、ほぼ最初にして
もちろん、今日もでした。
既に
生簀には
山口県産の鱧が2本(1,15キロ)
用意されており
昨日の時点で
確保しておいたものです。
確保していたのは
豊洲などの中央市場が休みで
他所の産地からの便がないからで
そのような荷物のことを
“送り”と呼んでいます。
また、昨日入荷していた伊勢海老は
秤にかけられる前で
これらは
茨城県日立鹿島沖産です。
サイズは様々で
の場合
5,1キロで7本=700グラムUPなので
かなり大きいものになります。
自分が仕入れたのは
0,2キロのものでした。
ブクブクをセットした発泡スチロールに
鱧も伊勢海老を入れ
持ち帰ることに。
『佳肴 季凛』に戻ると
ふぐとらちゃんが、やって来ました。
「親方、おはよう
おっ、ハモと伊勢エビじゃん!」
「おはよう
夕方まで水槽に入れておくから
離れていてね。」
「はぁ~い♬」
どちらも
ざるに入れたまま
水槽へ。
の鱧は“連れ”を噛んでいるように
食(は)むが転じて
はもになったと言われており
魚の名前は
単純なものです。
夕方になり
先ずは鱧を締めることに。
頭の付根を掴んでいるのは
この辺りに心臓があり
心臓を掴むと
動かなくなるからです。
獰猛な性格なので
注意しなくてはなりません。
付根に包丁を入れたら
口の先端を切り落とし
血抜きのため、氷入りの海水へ。
先端を切り落とすのは
噛み付かれても
大事に至らないようにするためで
大事とは
縫うほどの大けがなのです。
その後、脊髄に細い針金を通し
神経を抜きます。
神経を抜くのは
一般的には、鮮度を保つためですが
鱧の場合
卸す時に動かないようにするためです。
鱧を締めたら
伊勢海老は、再び水槽へ。
水洗いを終え
まな板に乗せた鱧を見ると
「この顔を見ると
ハモっぽさゼロだし
全然怖くないねぇ。」
「確かに・・・。」
卸したら
鱧の下処理で欠かせない骨切りを
しなくてはなりません。
骨切包丁を見ると
「おぉ~
仕事人! 」
骨切りを終えたら
揚物用
落とし用
鱧しゃぶ用
鱧茶漬の照焼用に
準備しておきました。
「おっ、今度は
伊勢海老じゃん」
半分に包丁したら
焼物用に準備しておきました。
「伊勢海老の焼物って言えば
こんなのもあったよね~
んまそうだったなぁ・・・。」
こんな焼物とは
とりあえず
鱧と伊勢海老の準備まで出来たので
今日のお話しは
ここまでにしておき
『特別会席』の献立については
明日、お話しします。
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
投稿して下さっています。
ご興味、ご関心がある方は
是非、御覧下さい。
焼物、揚物が2種類の『特別会席』のメインは、すっぽん鍋
Vol.4021
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(5月13日)は
先日の『特別会席』の献立について
お話しします。
それじゃ、始めるよ~
「親方、今日の法事の焼物の
ぶりの西京焼も
美味しそうだけど
この間の『特別会席』のも
美味しそうだったよね~。」
「そうだね。
この間のは
鮪で言えば
大とろの部分だから
間違いなく美味しいよ。」
「ふぅ~ん。
そう言えば
この間の『特別会席』のことを
書いていなみたいだけど・・・。」
「そう言えば
そうだったね。
じゃあ、今日のブログは
それにするかな。」
「その言い方だと、
ネタ切れとか!?」
「そういうんでもないけどね。
今回の『特別会席』は
これまでとは
違う感じだよ。」
「わぁ~、楽しみ。」
「とりあえず
写真付の献立を話すから
気になったら
最後に訊いてくれるかな?」
「はぁ~い♬」
◆先付(さきづけ)
フルーツトマトのお浸し
◆揚物①
アスパラの天ぷら
◆焼物①
焼牡蠣
※宮崎産・岩牡蠣(天然)
◆刺身①
ふぐ刺
※愛知産・とらふぐ(天然)
◆揚物②
ふぐの唐揚
※愛知県産・とらふぐ(天然)
◆刺身②
ローストビーフ
※静岡産・和牛(サーロイン)
◆鍋
すっぽん鍋
※広島産
◆焼物②
鰤(ぶり)の西京焼
※島根県産(天然)
◆食事
すっぽん雑炊
※すっぽん鍋の出汁で
仕立ててあります
◆デザート
桃のアイス
「ここまでだけど
質問、あるかな?」
と訊くと
「もちろん、あるよ。」の返事。
「一つずつ
言ってくれる?」
「うん。」
ここからは
一問一答形式で。
Q1 太いアスパラが
気になるんだけど・・・。
A1 栃木産のだけど
これからの時季
北海道今金産のものが出て来るけど
これは美味しいよ。
Q2 牡蠣って
生と焼いたのと
どっちが美味しいの?
Q2 加熱すると
水分が抜けて
牡蠣の味が濃縮されるから
断然、焼!
Q3 ローストビーフのつけだれは?
A3 これだけど
オリジナルの
『野菜感溢れるドレッシング』だよ。
Q4 すっぽんって
身体にいいの?
A4 いいよ。
元気になるかは分からないけど
コラーゲン豊富だから
美肌効果はあるね。
自分が勤めていた店で
某女優がよく食べていたよ。
ここでは名前を書けないけど
まぁ綺麗なこと!
あと、歌舞伎の女形曰く
「化粧の乗りが違う!」
そんなわけで
食べるコスメって
自分は呼んでいるよ。
「気になるのは
これぐらいかな?」
「うん、ありがとう♬
あっ、訊き忘れてことがある?」
「何?」
「すっぽんの美味しい時季は?」
「元々、冬眠する生き物だから
初夏から晩秋までかな。
特に、天然は
この時季にしか獲れないよ。」
「へぇ~。
親方も使うことあるの?」
「タイミングがあえば、使うよ。
今日のは養殖だけど
天然の味は
段違いだよ。」
「そうなんだぁ。」
「チャンスがあれば
是非、お試し下さいませ m(__)m」
決まった献立がなく
御予算に応じて
お客様のご要望を伺った上で
献立を立てています。
ですが、の画像をクリックか
タップして頂くと
ブログの『特別会席』のカテゴリーに
移動するので
ご参考にして下さい。
「明日、頑張れば、休みだね。
それじゃ、また」 by 熱血君
“昼特”こと、昼間の『特別会席』の日の仕入れは、『西京漬』用の鯖(さば)のみ
Vol.3994
いらっしゃいませ
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(4月16日)のお話しは
“昼特”こと
昼間の特別会席』の献立について
お話しします。
それでは、始めるよ~
「おはよう、親方
今朝の仕入れは
サバだけ?」
「おはよう
そうだけど、どうして?」
この鯖(さば)は
『西京漬』に仕込む鯖です。
「昼特の予約があるから
生の魚の仕入れは無しだよ。」
「で、昼特って?」
「昼間の特別会席。」
「じゃあ、今日のブログは
その献立だね?」
「イエ~ス。
よくお分かりで・・・。」
「どんな料理が出るんだろう?」
「まぁまぁ、御覧(ごろう)じろ。」
「はぁ~い♬」
献立はお出しした順に
書いていきます
◆先付(さきづけ)
フルーツトマトのお浸し
※作り方はこちらです。
◆揚物(その1)
アスパラガスの天ぷら
※国産のアスパラは
春になると入荷し始め
いわゆる旬の野菜です。
◆刺身(その1)
ふぐ刺
※遠州灘産のとらふぐ(天然)
◆揚物(その2)
とらふぐ(天然)の唐揚
※愛知県産
◆刺身(その2)
三種盛
※三重産の鰆(さわら)
富山産の蛍烏賊(ほたるいか)
湯葉
◆小鍋
国産牛のしゃぶしゃしゃぶ
熱々の出汁を注いでから
お出ししました。
小鍋に入っているのは
玉ねぎ、しめじ、えのき、人参
くずきり、豆腐です。
薬味は
ぽん酢、もみじ卸し、葱です。
しゃぶしゃぶ用の牛肉を見ると
「親方って
しゃぶしゃぶは
ぽん酢派、胡麻だれ派のどっち?」
「胡麻だれ!」
「じゃあ、どうして
胡麻だれにしないの?」
「ぽん酢の方が
無難だからかな。」
「どういこと?」
「胡麻だれって
好き嫌いがはっきりしているからだよ。」
「へぇ~。」
「でも、自分が言っている胡麻だれって
この『胡麻だれ』じゃないよ。」
「えっ?」
「この『胡麻だれ』は
しゃぶしゃぶ用じゃなく
オリジナル料理のサラダ素麺用だしね。」
「ふ~ん。」
「しゃぶしゃぶ用にする場合
これに中華食材の
腐乳(フールー)を入れるんだよ。」
「腐乳なんて初耳学!」
「クセがあるんだけど
これを入れた胡麻だれが
何とも言えないんだよ。」
「どこで、そんなのを覚えたの?」
「自分が勤めたしゃぶしゃぶ屋。
しゃぶしゃぶ屋って言っても
しゃぶしゃぶメインの
日本料理店っていうのが
正確なところかな。」
「へぇ~。」
「最初食べた時
好きになれなかったんだけど
食べ慣れたら
ハマっちゃったんだよ。」
「じゃあ、その店の
胡麻だれを再現出来るの?」
「いやぁ、それが
門外不出のレシピで
限られた人しか知らないレシピなんだよ。」
「へぇ~。」
「ただ、腐乳のことだけは
教えてくれたんだよ。
あと、胡麻だれって
作る人によって色々だし
その店の特徴が出るから
ぽん酢以上に
覚える価値はあると思うよ。」
「ふぅ~ん。
その店の特徴って
他にもあるの?」
「そりゃ、あるさ。
別の機会に話してあげるから
今日は、この辺にしておくよ。」
「はぁ~い。」
“昼特”とは言っても
贅沢ランチにして
お昼ごはんなので
食事(ご飯もの)をお出ししました。
◆食事
筍御飯
※男性と女性で
器の大きさを変えています。
◆焼物
鰤(ぶり)の西京焼
◆蒸し物
鰯(いわし)つみれ錦糸蒸し
◆デザート
桃のアイス
※黄色いのは
黄桃の果肉です。
デザートをお出しすると
「無事に出し終えたね。」
と、ミニふぐ。
「そうだね。
昼特みたいな予約があると
どうしても仕込みが
出来なくなるから
仕入れるものが
冷凍もののになっちゃうんだよ。」
「そうなんだぁ。」
ところで、これまで
お話ししているように
【特別会席】は
お客様とのご相談の上で
献立を決めさせて頂いております。
なので、お決まりの献立はなく
色々と載っているので
ご参考にして下さい。
また、『夕席』のページにもあるように
ご予算などに応じて
色々と御用意が可能なので
お気軽にお申し付け下さい。
「明日は休みだね。
そんじゃ、また」 by ゆるキャラ一同
バージョンアップしたすっぽん鍋入りの【特別会席】
Vol.3956
いらっしゃいませ
マクロビオティック(玄米菜食)を
基本に据えた
“身体に優しい美味しい日本料理”
を信条とし
天然のとらふぐ、西京漬(西京焼)を
こよなく愛す
【佳肴 季凛】の店主兼熱血料理人の
志村弘信です。
今日(3月9日)も
逸品の数々を味わって下さい。
今朝は、ホームグランドの
沼津魚市場には行きませんでした。
というか、行けませんでした。
はい、起きたけど
眠かったので、予定変更。
「仕入れには
問題ないの?」と
思われるかもしれませんが
平気です。
でないと、サボりません。(笑)
そんなこともあり
仕込みも少なかったので
女将兼愛妻(!?)の真由美さんは
駐車場の草むしりをしてくれました。
「おはよう、親方&真由美さん」と
熱血君。
「おはよう♬」と返すと
「一応、親方もやるんだね。」
「当たり前じゃん。
真由美さんに訊いてみなよ。」
「そうなの。真由美さん?」
「仕込みが無い時は
親方もやるよ。」
「安心した。じゃあ
仲良し子吉で
頑張ってね~♬」
「はいよ~。」
疲れていたのかどうか
分かりませんが
タイムスリップしてしまい
時計の針は、昨日の夕方に。
その時間、個室にいたのは
熱血君でした。
「今日の予約の料理は?」
「【特別会席】だよ。」
「ガスコンロがセットしてあるってことは
ふぐちり用なの?」
「いや、すっぽん鍋だよ。」
「へぇ~。離れて見ているね。」
「はいよ~。」
これまでにもお話ししているように
【特別会席】は
献立を決めさせて頂いています。
12,100円~となっていますが
【夕席】のページの冒頭にもあるように
ご予算などに応じて
ご用意が可能です。
ここからは
順を追って
料理の流れを
お話ししていきます。
・先付(さきづけ)
グリンピース豆腐
・蒸し物
鰯つみれ錦糸蒸し
・刺身
ふぐ刺
※遠州灘産とらふぐ(天然)
・揚物
ふぐの唐揚
※三重県産とらふぐ(天然)
・焼物①
焼白子
※下関産とらふぐ(天然)
・鍋
すっぽん鍋
・焼物②
伊勢海老の具足(ぐそく)焼
※具足(ぐそく)とは
甲冑(かっちゅう)=よろいのこと。
見た目がよろいのように見えるので
具足焼と呼んでいます。
・食事
すっぽん雑炊
※すっぽん鍋を下げ
その出汁で仕立ててあります。
雑炊を仕立てている間に
お新香と
茶碗を御席に。
・デザート
マスクメロンのアイス
すると
「今日のコースって
初めての?」と、熱血君。
「そうだよ。」
「伊勢海老を出す時に
仕上げに掛けた醤油の香りが
たまんなく、良かったよぉ~」
「あの香りは
食欲がそそられるよね。」
「うんうん」
焼物にした伊勢海老は
沼津魚市場で仕入れたもので
御覧のように活きています。
これを
半分に割った時も
熱血君は見ていました。
「ねぇ、熱血君。
伊勢海老のオスとメスの
区別って知ってる?」
「え~っ、そんなの知らないよ。」
「じゃあ、教えてあげるよ。」
「わぁ~い。」
この伊勢海老は
オスです。
オスの爪の先は
このように尖っています。
ここには、メスがいないので
ネットから拝借すると
メスの爪は分かれています。
このような違いがあるのは
メスは卵を大量に抱えるからです。
お腹のひれの部分の大きさや
身の色でも
区別がつきます。
あと、伊勢海老の値段が高いのは
養殖が出来ないからです。
「こんなところで
伊勢海老の説明は
いいかな?」
「うん、有難う。
また教えてね~。」
タイトルにもあるように
今日のメインは
すっぽん鍋で
そこに伊勢海老
ふぐの白子と
豪華そのものでした。
キワモノのような
イメージのすっぽんですが
その姿からは想像できない
美味しさがあります。
日本料理の中でも
すっぽん、ふぐ、鱧(はも)は
他の食材には無い
唯一無二の味わいです。
日本料理の道に転がり
それらを扱うことが出来ることに
感謝しながら
精進続けます。
そして、日本料理の魅力と
伝統を紡(つむ)ぐ姿勢を
忘れるわけにはいきません。
そうこうしていると
再びタイムスリップし
一日が終わったのでした。
「お疲れ様、親方。
明日は、ちゃんと起きないとね」 by ミニふぐ
伊勢海老の具足焼&鮑(あわび)の天ぷら入の贅沢ランチ
Vol.3931
生涯、一料理人を貫くためが想いを
『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の
志村弘信が
今日(2月12日)も
認(したた)めます。
昨日、今日と
沼津魚市場は連休なので
今朝は
フライヤーや
その周りの掃除から
一日が始まりました。
女将兼愛妻(!?)の
真由美さんだけでなく
ちゃんと自分も
掃除をしているので
ご心配なく。
この様子を見ていたふぐとらが
「おはよう、親方、真由美さん♬」
「おはよう。」
「結構、油使ったみたいだね。」
「そうだよ。
まめに濾してはいるけど
ここまでになると
限界だからね。」
「油とは思えないね。」
「そうだね。
だから、今日でおしまいだよ。」
「ふぅ~ん。」
きれいになったフライヤーに
油を注ぐと
「気分爽快だね。」
「真新しいと
使うのをやめようかと
思うよ。」
「あはは・・・。
それはそうと
昨日のあわびの天ぷら
んまそうだったね。」
「鮑の料理の中で、一番。
悶絶級の美味しさだよ。」
「すげぇ~。あと
伊勢海老も。」
「これも最高!
活きている伊勢海老だから
プリップリ」
「今日のブログは
昨日の贅沢ランチのことを
話してくれるんでしょ?」
「そうだよ。」
「早く~。」
「そんなに慌てなさんな。
じゃあ、いってみよう!」
「パチパチパチ・・・♬」
昨日のコース料理は
ランチメニュー“凛”を
バージョンアップというか
アレンジしたものです。
なので、品数は同じで
一部はランチメニューと
変わりありません。
ただし、食後のお飲み物は
お出ししませんでした。
◆先附(さきづけ)
グリンピース豆腐
※赤いのは、枸杞(くこ)の実です
◆小鍋
浅蜊(あさり)と野菜の
小鍋仕立て
入っているのは
浅蜊、玉ねぎ、えのき
人参、水菜、くずきり、豆腐です。
◆揚物
鮑の天ぷら
小皿に入っているのは
肝醤油です。
肝を蒸してから
裏漉し、土佐醤油で
味を調えてあります。
なお、詳しい説明はこちらを
お読み下さい。
◆蒸し物
さつま芋饅頭(まんじゅう)
饅頭とは言っても
小豆のあんこは
入っていません。
入っているのは雑穀で
こちらが、詳しい説明です。
※雑穀(9種類)
玄米、押麦、もち麦
黒米、小豆、黒豆
あわ、ひえ、きび
◆刺身
三種盛
葉血引(はちびき)、目鯛(めだい)
湯葉で、2種類の魚は
沼津魚市場で仕入れた地物です。
◆食事
昆布御飯
◆焼物
伊勢海老の具足焼
活きた伊勢海老を
半分に割ってから
230度のオーブンで
10分程度焼いたものです。
仕上げに、日本酒と濃口醤油を
同割にしたものを掛けてあります。
※具足
武士の甲冑(かっちゅう)。
鎧(よろい)と兜(かぶとい)のこと。
◆デザート
マスクメロンのアイス
昨日のように
ランチメニューの一部を差し替え
バージョンアップさせるのも良し
それこそ贅沢ランチとして
豪華なものにするのも良し
はたまた・・・・・
思い浮かびません。(笑)
お決まりのメニューはあっても
ご予算、ご要望をお申し付け下されば
可能な限り、対応させて頂きますので
お気軽に、お問い合わせ下さい。
その際
参考にしてみて下さい。
「今日はここまで。
じゃ、また明日」 by ミニふぐ
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
投稿して下さっています。
ご興味、ご関心がある方は
是非、御覧下さい。
酒肴としてのおひとり様の【特別会席】
Vol.3927
生涯、一料理人を貫くためが想いを
『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の
志村弘信が
今日(2月8日)も
認(したた)めます。
夕べのことです。
カウンターに御席を用意すると
熱血君が
「今夜のカウンターの予約は
一人なの?」と
声を掛けてきました。
「おひとり様の予約だよ。」
「へぇ~。どんな料理なの?」
「そのことを
今日のブログに書くんだよ。」
「ブログに書くくらいだから
特別でしょ?」
「そうだよ。
それこそ【特別会席】!」
「楽しみだな。早く早く!」
「まぁまぁ、慌てなさんな。」
「はぁ~い。」
ということで
昨日の御席の献立は
以下の通りです。
◆先付:グリンピース豆腐
※天盛は枸杞(くこ)の実
◆ふぐ刺
※天然とらふぐ(静岡・遠州灘産)
◆揚物:とらふぐの唐揚
※天然とらふぐ(福島産)
◆刺身替:真鰯(まいわし)のなめろう
※なめろう
魚のたたきの一種で
味噌、薬味のみじん切りなどを
合わせたもの。
元々は、房総半島発祥の
料理料理。
今日のものは
軽く酢〆にした真鰯と
長ねぎ、味噌を合わせ
叩いたものです。
◆焼物①:焼白子
※とらふぐ(天然)の白子
◆小鍋:国産牛の小鍋仕立て
※お出しする時は、小鍋に
熱々の出汁をはってから
お出しします。
出汁は一番出汁に
日本酒、塩を少し加えたものです。
小鍋の具材は
玉ねぎ、えのき、人参
くずきり、豆腐です。
◆焼物②:鰆(さわら)の西京焼
◆蒸し物:鰯つみれ錦糸蒸し
以上、8品でした。
食事(ごはんもの)も
デザートも無いのは
お客様のご要望によるもので
【特別会席】は
お客様とのご相談の上で
献立を決めているからです。
そのため、お決まりの献立はなく
そちらをご覧下さい。
「どれもこれも
美味しそうだけど
しゃぶしゃぶがいいなぁ~」
と、熱血君。
「今度、どう?」
「そうだね。
一人の方が気楽だしね。」
「実際、そういうお客さんも
結構いるよ。」
「そうなんだぁ。」
「熱血君と同じで
友達を誘っても
タイミングが合わないと
来れずじまいに
なるからなんだって。」
「分かる、分かる!
美味しいものが
食べたくなったら
予約を入れようっと。」
「かしこまりました。
熱烈歓迎でお待ちしています。(笑)」
先ほどお話ししたように
【特別会席】は
お客様次第で
如何様にも御用意が可能ですので
詳細については
お気軽にお問い合わせ下さい。
「じゃ
また明日」 by ふぐとら
顔合わせの御席の『特別会席』
Vol.3916
生涯、一料理人を貫くためが想いを
『佳肴 季凛』店主兼熱血料理人の
志村弘信が認(したた)めます。
「親方、今日のふぐ刺は
2種類なの?」 と
ふぐとら。
「そうだよ。
縞々の器の方が
『ふぐ料理』のコースの刺身で
周りに穴が開いている器は
『特別会席』のだよ。」
「ふぅ~ん。
ってことは、今日のブログは
『特別会席』のことを話すの?」
「よく分かったね。
ってことで、今日の献立
について話すね。」
「はぁ~い♬
」
これまでにも
お話ししているように
『特別会席』というコースは
お客様とのご相談の上で
献立を決めさせて頂いています。
また、特に決まった献立や
お品書きもなく
あえて言うなら
それにあたるかもしれません。
そんな今日の特別会席の献立は
以下の通りです。
◆先付:南京豆腐
※かぼちゃの豆腐
天盛は枸杞(くこの)の実です。
◆刺身(その1):ふぐ刺
※静岡県遠州灘産のとらふぐ(天然)
◆揚物: とらふぐ(天然)の唐揚
◆小鍋: 国産牛の小鍋仕立て
薬味:ぽん酢、もみじ卸し、ねぎ
熱々の出汁をはってから
お出しします。
具材は、玉ねぎ、えのき
人参、くずきり、豆腐です。
◆刺身(その2):三種盛
※目鯛、〆尾赤鯵、湯葉
◆焼物:鰆(さわら)の西京焼
◆食事:赤飯(香の物付)
◆蒸し物:鰯つみれ錦糸蒸し
◆デザート:マスクメロンのアイス
食事(ご飯もの)は
顔合わせの御席だったので
赤飯にしました。
女性の茶碗は
当店オリジナルの茶碗です。
最初にお話ししたように
『特別会席』に限らず
他の料理についても
ご予算、ご要望に応じて
対応させて頂いております。
ですので、お気軽に
お問い合わせ下さい。
☆★☆ 【コエタス】 ★☆★
当店のお取り寄せや
通販の商品などを
召し上がった方々が
投稿して下さっています。
ご興味、ご関心がある方は
是非、御覧下さい。
ふぐ料理“凛”をベースにした【特別会席】
Vol.3873
“身体に優しい、美味しい日本料理”を、
信条とする『佳肴 季凛』店主兼
熱血料理人の志村弘信です。
「おはよう、親方♬
これって、夕べのふぐ刺?」と
熱血君。
「そうだよ。どうして?」
「器はいつものと同じだけど
ふぐ刺の量が多いような・・・。」
「【特別会席】のだから
大盛だよ。
っていうか
アレンジしたコースだよ。」
「へぇ~。ってことは
今日のブログは
昨日の料理のことかな?」
「ほぉ~い
BINGO!」
「やったぁ~!
で、景品は・・・?」
「・・・・・。
先を急ぐから、始めるよ。」
「こりゃ、無しだな・・・。」
というわけで、今日は
夕べの【特別会席】について
お話しします。
◆先付(さきづけ)
南京豆腐(かぼちゃの豆腐)
◆刺身①
鰆(さわら)の刺身
◆蒸し物
鰯つみれ錦糸蒸し
◆刺身②
ふぐ刺
※静岡・清水産ののとらふぐ(天然)
◆揚物
ふぐの唐揚
※刺身同様、清水産のとらふぐですが
2,5キロUPの大きいとらふぐの頬と
かまの部分を
下味をつけてから
揚げてあります。
◆ふぐちり
※唐揚同様、大きめのふぐで
仕立てました。
◆焼物
鰤(ぶり)の西京焼
※鰤の腹=大とろの部分
◆酢の物
牡蛎のドレッシング掛け
※ドレッシングは
◆食事
※ふぐ雑炊
お新香添え
◆デザート
シャインマスカットのアイス
唐揚とふぐちりのふぐは
大きめのとらふぐ(天然)なので
その旨味は別次元の味わいです。
大きいからと言って
大味ということはありません。
当然、雑炊の味わいも
繊細かつ濃厚にして
繊細さを束ねた感じです。
これまでお話ししているように
【特別会席】の献立は
お客様のご希望、ご予算を伺った上で
御用意しているコースです。
決まった献立も無く
カテゴリーがそれにあたります。
また、【特別会席】のような予算でなくても
※夕席のページより
色々とアレンジが可能です。
詳細については
お気軽にお問い合わせ下さい。
★☆★大晦日・お持ち帰り料理『言祝ぎ』☆★☆
焼物と揚物の盛り込み料理
『言祝ぎ』(おひとつ 6,264円)を
ご用意しております。
お引き渡しの時間は
31日の11時から13時です。
ご注文、心より
お待ちしております。
快気祝の『特別会席』
Vol.3858
“身体に優しい、美味しい日本料理”を、
信条とする『佳肴 季凛』
店主兼熱血料理人の志村弘信です。
今朝
沼津魚市場に着いたのは
普段より30分近く早い
4時半過ぎでした。
構内をひと通り
眺めてから
冷凍もの売場のバックヤード行くと
アラスカ産の銀鱈(ぎんだら)が
用意されてあり
《47ー9》というのは
自分の買い番です。
その後に向かった問屋で
ノルウェー産の鯖(さば)を仕入れ
銀鱈も鯖も
『西京漬』に仕込みます。
【佳肴 季凛】に戻ると
ふぐネットがやって来て
「親方、おはようございます♬」
「おはよう。」
「6時過ぎだけど
戻って来るのが
かなり早くね?」
「早いよ。仕入れたのは
銀鱈と鯖だけだしね。」
「そうなんだぁ~。
器が沢山あるけど、これは?」
「これは、お昼の予約のだよ。」
「結構な数だね。」
「それなりの人数で
しかも『特別会席』だから
かなりハードだよ。」
「時々、ブログで書いている
“昼特”ってやつ?」
「そうだよ。
始めるから、下がっていて。」
「はぁ~い。
料理の内容が気になるなぁ。」
「ブログに書くから
あとで読んでね。」
「楽しみにしているよ。
親方、FIGHT!」
その後、料理を盛付け
御席の準備が完了です。
御席には
小鍋をセットしてあり
今日の小鍋は
国産牛のしゃぶしゃぶでした。
小鍋の具材は
玉ねぎ、えのき 人参
くずきり、豆腐です。
出汁は、一番出汁に
日本酒、塩、薄口醤油を
加えてあります。
ぽん酢と薬味で召し上がって頂くため
かなり薄めの味付です。
また、御席には
赤飯と
お新香もセットしておきました。
赤飯!
となれば、今日の“昼特”は
お祝(快気祝)の御席です。
乾杯をされたら
先付の南京豆腐(かぼちゃの豆腐)
ふぐ刺を
お出ししました。
ふぐは、静岡県清水産の
とらふぐ(天然)です。
ふぐ刺の次が
天然のとらふぐの唐揚で
こちらは、愛知県産。
ぶつ切りした骨付の身に
下味を付けたもので
食べ応えがあります。
その頃には、小鍋も温まり
しゃぶしゃぶを召し上がっていました。
揚物の次が
刺身の三種盛です。
・三種
葉血引(はちびき)
〆鯵(しめあじ)
湯葉
そして、焼物が
サーモンの西京焼です。
サーモンにしたのは
御祝ということで
「明るい色で。」と
望まれたからでした。
“昼特”の最後は
ココナッツミルクのムースです。
“昼特”に限らず、料理に関しては
御予算、御要望に可能な限り
対応させて頂いておりますので
お気軽にお申し付け下さい。