急遽、お弁当の仕込み
月曜日が定休日の当店にとって、日曜日の夜の終わりは、一日というより、一週間の終わりで、片付けが終わると、全てとまではいかなくても、一気に緊張感がほぐれる時でもあります。
そんな時でも、お問い合せや御予約などのお電話を頂くこともしばしばで、昨日も、そんな時間に電話が鳴り、その電話は、明日の火曜日のお弁当のご注文で、仕込みは出来なかったので、
バットなどを洗っておき、この時点で、明日の休日出勤が決まりました。
明くる日の今日、仕込みを始めることにし、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、仕込んだものを入れるため、昨日洗っておいた道具類を拭いておいてくれ、その後、真由美さんは、
揚物の鯵に打粉をしてくれました。
一方の自分は、
煮物を仕込んだり、
焼物のサーモンの西京漬に串を打ったり、
煮物用の隠元を包丁しておき、仕込んだものを、
冷蔵庫にしまいました。
そして、真由美さんは、テーブル席に、
折を並べた後、洗い物をしてくれ、
ここで、真由美さんは撤収。
ここまでくれば、仕込みは終わったも同然で、お新香やはじかみを用意し、
米を研ぎ、
使った包丁を砥いだら、
仕込みというか、休日出勤が終わりました。
今日のように、真由美さんが手伝ってくれる休日出勤は、洗い物などの雑用もしてくれ、かなり気が楽というよるも、有難い限りです。
ただ、完全に一人の時は、親方無しの子分無しの一人仕事ゆえのたいへんさを感じます。
これも、自ら選んだ道ゆえ、楽しむというか、面白がるように努めるのですが、なかなかその境地まではいかないのは未熟であることの証で、まだまだ修業の余地だらけかもしれません。
2500回目
今回のお話しで、当ブログ『もっと美味しいお話し』は、2500回目の更新となりました。
ここまで、約10年半かかりましたが、我ながら、感心すると共に、自らの奇特ぶりに、言葉が見つかりません。
また、ここ3,4年の間、遅れることはあっても、一日も欠かさずに更新しており、これまた然りです。
そんな記念日ということで、今日のお昼は、
生の本鮪(銚子産)と〆鯵(富山産)のハーフ&ハーフ丼を賄いに作り、お昼に食しました。
これからも、お付き合いは勿論のこと、料理人ブログ界のイチローを目指しておりますので、くれぐれも宜しくお願いします。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
次回は、4月4日(木)の予定です。
放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
今日も、法事用のお弁当
今日は法事の御席の御予約があっただけでなく、その御客様から、陰膳用のお弁当のご注文も頂いていたので、
7時前から仕事を始め、昨日同様、早めの始動でした。
以前お話ししたことがあるように、通常お弁当のご注文は、5個以上から承っているのですが、法事の御予約を頂いたお客様の場合、お弁当は、1個からでも、御用意させて頂いております。
そんな今日も、
1個のご注文で、カウンターで、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが盛り付けてくれ、
このように仕上がりました。
お弁当の内容ですが、
昆布御飯、
鶏肉の照焼、
口取り(玉子焼、サーモンの西京焼、海老の酒煮、真梶木の南蛮漬)、
揚物(鯵の新挽揚げ、さばふぐの唐揚げ)、
煮物(人参、牛蒡、椎茸、白滝、隠元)の合計5種類です。
ところで、お弁当に使っている南蛮漬は、これまで、生の本鮪、鱧、真鰯などでしたが、今回真梶木(まかじき)を使ってみたのですが、機会を見て、真梶木の南蛮漬についてお話しさせて頂きます。
5時半スタートで、法事用のお弁当
昨日お話ししたように、今日は、法事用のお弁当のご注文を頂いていたのですが、8時半に引き渡すことになっていたので、
5時半前から、仕事に取り掛かりました。
仕上がり時間が早いということもあり、出汁を引くなどのルーチンの段取りはせず、
銀鱈の西京焼、
玉子焼、
揚物のさばふぐの唐揚げ(写真 左)、鯵の新挽(しんびき)揚げ(同 右)などを仕上げました。
そうこうしていると、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが盛り付けをしてくれ、このように、
お弁当が、
仕上がりました。
その後、
上下二段を重ね、法事用の紐をかけたら、
紐同様、法事用の風呂敷で包み、箱詰めをし、お客様が取りに見えるのを待つばばかりとなり、普段の日常が始まったのでした。
また、明日は、法事の御席があり、お客様がお寺にお持ちになるお弁当を御用意することになっており、今日ほどではないものの、早めの始動となります。
仕入れあり、バスあり、お弁当の仕込みあり
今日は、沼津魚市場に仕入れに行ってきたのですが、昨日お話ししたように、バスツアーの団体のお客様がお見えになるので、
仕入れも、
鯵(富山産)をはじめ、最小限に留め、この他の仕入れを終えたら、魚市場から帰ることにしました。
【佳肴 季凛】に戻ったら、
仕入れてきた魚を冷蔵庫にしまい、出汁を引くなどのルーチンの段取りを終えたら、
バスツアーの御客様の料理の盛り付けを始めたのですが、今日のお客様は、人数が多いので、
料理によっては、
分かりやすくするため、テーブル席と、
盛り付けの目安がついたら、
魚の仕込みをすることにした自分に対し、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんは、
小鍋の盛り付けをしてくれ、今日の小鍋は、ひじきと野菜の小鍋仕立てで、雑穀(玄米、押麦、黒米、小豆、あわ、ひえ、きび、)をはじめ、約20種類の食材が入っています。
この小鍋は、マクロビオティック(玄米菜食)を基本に据えた“身体に優しい、美味しい日本料理”を信条とする当店のマストアイテムとも言うべき料理の一つでもあります。
そして、自分は、小肌(佐賀産)を仕込んだら、
鯵の下拵えをし、その鯵を、
真由美さんが水洗いと、
まな板周りの掃除をしてくれ、その後、
カウンターの御席のセットをしてくれました。
そうこうしていると、御来店時間も近づき、
御座敷、
テーブル席、
カウンターと、 全てのセットが整い、このような状況ゆえ、
玄関先には、
“お詫び”を掲げておき、
ご到着を待つばかりとなりました。
そして、バスのご到着と共に、店内は、一気にバタバタモードとなったものの、
全ての料理を無事にお出しし、ご出発時間となり、
いつものように、お見送りをした後は、
♬お片付け~、
お片付け~、
さぁさ、皆でお片付け・・・♬
その合間に、自分は、第一木曜日ということもあり、
2時過ぎからは、地元のローカルFM局による、旬の魚に関する電話インタビューがあり、今日は、黄肌鮪(きはだまぐろ)についてお話ししました。
片付けが終わったら、明日、明後日の法事用のお弁当の仕込みをすることにし、
真由美さんには、煮物用の野菜の皮剥きや、
揚物などを仕込んでもらったり、
自分は、真梶木(まかじき)の南蛮漬などをカップに盛り付けたり、
焼物用の銀鱈の西京漬に串を打ったりしておき、殆どの準備が終わりました。
そして、夜の営業が終わったら、真由美さんが、
テーブル席に折を並べてくれ、自分は、
玉子焼の鍋などを用意しておきました。
ようやく、長い一日が終わったのですが、明日のお弁当の仕上がり時間が早いので、この辺りでお暇(いとま)させて頂きます。
明日のバスツアーの仕込みと準備
山掛け用の大和芋を卸してくれている間に、
小鍋用の野菜(玉葱、長葱、えのき、人参)を包丁しておきました。
その後、
出汁で大和芋を伸ばしたら、
バットに移しておき、
サラダ素麺の野菜を包丁したのですのが、野菜は、長葱、茗荷、ピーマン(赤、青)、パプリカ(黄)、人参(赤、黄)、紅芯大根、レッドキャベツ、アーリーレッドで、全部で10種類です。
その間に、真由美さんが、揚物用の海老と鯵に、
打粉をしてくれていました。
そうこうしていると、ランチの営業時間が近づいたので、仕込みを一時中断し、営業時間も終わりに近づいたら、
先付の南京豆腐(南瓜で作った豆腐)と、
デザートの苺のムースを仕込み、
これで、全ての仕込みが終わりました。
そして、夜の営業が終わったら、真由美さんが、
テーブル席と、
御座敷のセットをしてくれました。
カウンターにもお席を御用意するのですが、明日の仕入れと仕込みの都合もあるので、
セットは、明日の予定です。
仕入れとお話ししたように、明日は市場に行くだけでなく、色々と予定があるので、この辺りで、失礼させて頂きます。
2週連続で、共通点多きとらふぐ(天然)
月曜日が定休日の【佳肴 季凛】ですので、火曜日の今日が、一週間の始まりです。
そんな今朝は、沼津魚市場に仕入れに行って来ましたが、
一番最初にこの売場に向かいました。
この売場に向かったのは、
自分宛の天然のとらふぐ(三重県熊野産)が届くことになっていたからで、
それと思しき発泡スチロールを目にし、
延着、破損がないことに、ひと安心。
中を確認するまでは、安心は出来ないのはいつものことで、気が気でなく、
無事にスイスイとなれば、お決まりの萌え燃え・・・
その後、構内を物色したのところ、
全国的に時化がらみだったようで、
売場には魚も並んでいなかったこともあり、
赤い服を着ている市場の職員も手持ち無沙汰というより、魚というより、油を売っているというのが、妥当かもしれません。(笑)
また、構内の反対側の状況も、
同様で、
突き当たりにある活魚売場の生簀には、
地物の平目(ひらめ)が中心で、少なめの入荷状況だったものの、自分の仕入れには、さほど影響がなく、ひととおりの仕入れを終えることが出来ました。
そして、【佳肴 季凛】に戻り、ひととおりの段取り終えたら、魚の仕込みに取り掛かることにし、
先ずは、
とらふぐを締めたら、
血抜きのため、海水へ。
とらふぐの前に、鯵(島根産)の下拵えに取り掛かり、
鯵の水洗いを、女将兼愛妻(!?)の真由美さんに任せたら、
とらふぐを卸すことにし、卸し終えたら、
鯵同様、真由美さんが水洗いしてくれ、
自分が手直しをし、
拭き上げたら、
とらふぐの仕込みが終わったのですが、今日のとらふぐがオスでしたので、十分なほど成長した白子も入っていました。
その頃、真由美さんは、
まな板周りを掃除してくれ、ランチの営業の準備に取り掛かりました。
ところで、今日のとらふぐの目方は、
1,7キロでしたが、
ちょうど一週間前の定休日明けの火曜日に入荷したとらふぐも、三重県熊野産で、目方も全く同じ1,7キロで、
白子入りのオスでした。
2週連続で、全く同じ様なとらふぐが入荷したのですが、来週の火曜日はどうなることでしょう?
2019年2月の鮪(まぐろ)コレクション
3月になりましたが、今回のお話しは、月1恒例の鮪コレクションについてです。
2月のトップバッターは、
島根県出雲産の生の本鮪で、定置網で水揚げされたものですが、定置網のものとは思えないほど身質が良かっただけでなく、延縄や釣のものと全く変わらないどころか、それ以上のものでした。
それほどまで良かったのは、個体差によるものですが、仕入れ先の豊洲の鮪屋に社長によれば、海水温も低いのも、その理由かもしれないとのことで、本鮪に限らずマグロ類は、色んな意味で、難しいというか、奥深い魚なのは確かです。
その次に入荷したのは、
千葉県銚子産の生の本鮪で、前回同様、豊洲からでした。
年間ランキング入りは必至レベルで、文句のつけようもなく、マグロ類に限らず、魚全体の入荷が芳しくない2月にしては、予想外とも言っても過言ではありません。
この次は、
川崎北部市場から入荷した千葉県勝浦産の真梶木(まかじき)でした。
真梶木に限らず、カジキ類は、“カジキマグロ”など呼ばれているものの、マグロ類とは縁もゆかりもありませんが、鮪屋が扱う魚ということもあり、当ブログでは、鮪(まぐろ)のカテゴリーに入れています。
真梶木は、時季的には、そろそろ終わりですが、この時の真梶木はかなり良く、仕入れてから10日以上経った今でも、全く問題ありません。
真梶木は、鮪ランキングでは、オープン参加ではありますが、魚の美味しさという点で言うならば、この真梶木は、滅多に目にすることが出来ないほどでした。
また、今回お話しした本鮪と真梶木は大当たりで、大満足の一言に尽きます。
自然相手ゆえ、3月の入荷はどうなるかは分かりませんが、2月のようになってくれるのを期待するばかりでなりません。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
3月は、7日(木)の予定です。
放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
真梶木(まかじき)と〆鯵(しめあじ)のハーフ&ハーフ丼
3月3日の今日は、
ひな祭りですが、
そんなこともあり、昨日の新聞の折り込み広告に入っていたスーパーマーケットのちらしには、
ひな祭りの字が、満載でした。
どのちらしにも、
ちらし寿司の写真が載っており、
それに刺激されたわけなのか、
そうでないのかはさておき、昨日は、
銚子産の真梶木(まかじき)と島根産の鯵で、
ハーフ&ハーフ丼を作り、
お昼の賄いにしましたが、鯵は生ではなく、〆鯵にしたものです。
問答無用の美味しさで、今更ながら、魚の美味しさを改めて感じました。
かんぴんたんにすべくガードの強化
先日、秋刀魚の丸干しをさらに乾燥させた“かんぴんたん”に再挑戦していることをお話ししましたが、
先日は烏(からす)の餌食でしたが、今日は猫の餌食になってしまいました。リスクは承知とは言え、悲しいというか、悔しいというか・・・。
そんなこともあり、
網を上下、各2枚にし、
完全防備のカードを施してから、再び干すことにしたように、これなら無事に、仕上がることが出来そうです。
とは言え、油断は禁物ゆえ、注視も必要ですし、これからの時季は、雨の日も増え、ただ干すだけのことですが、美味しいものを作るためには、手間暇を惜しむわけにはいきません。
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