BIGちゃんが、ダブル
自分が通う沼津魚市場は、基本的に土曜日が休みですが、築地、静岡などの中央市場が、開いていることもあり、荷物が送られてきます。
そんな今日ですが、昨日お話ししたように、三重県から、
この2本のとらふぐ(天然)が送られて来ることになっていたので、
魚市場に行って来ました。
着くと、
到着した荷物を確認している人もいましたが、隅のほうに、
自分宛ての発泡スチロールがあり、
中を確認すると、
2本とも無事で、ひと安心すると共に、萌え燃え・・・
先程お話ししたように、魚市場は休みですので、このまま帰ることにし、『佳肴 季凛』に戻ると、
取り出し、
締め、
血抜きのため、海水を入れておきました。
普段なら、この後、卸すことにするのですが、
今日は、昼ふぐのご予約を頂いていたこともあり、昼だけでなく、夜お出しするふぐちりも、盛り付けておきました。
その他の準備も出来たので、卸すことにしたのですが、その前に、それぞれの目方を量ると、
1本が、
2,85キロで、
もう1本が、
2,6キロで、どちらも、BIGちゃんと呼んでいる特大サイズでした。
ということで、両手に花ならぬ、
両手にBIGちゃん・・・
BIGちゃんとは、2,5キロ以上4,0キロ未満のもので、それ以上の超特大サイズのものが、ジャンボちゃんで、どちらも、“ふぐに魅せられし料理人”の自分の萌え燃え・・・の想いを込めて、勝手に名付けているもので、さらに言うと、0,5キロ以下のものを、チビとらと呼んでいます。
それ以外のものは、普通のサイズですので、特に、呼び名はありませんが、あえて言うなら、並とらということになるでしょうか・・・。
その後、卸すことにしたのですが、最初の1本(2,85キロ)は、メスでしたので、
真子と呼ばれる卵巣が入っており、真子は猛毒なので、食べることは出来ませんが、食べると、痺れてしまいます。
もう1本(2,6キロ)は、
オスでしたので、十分に成長した白子(精巣)が入っており、BIGちゃんだけに、白子も特大でした。
白子は真子と違い、無毒なので、食べることが出来、その美味しさから、白いダイヤとも言われ、美食の極みとも言うべき食材です。
卸し終えたら、いつものように、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、
水洗いしてくれ、
それを、
自分が手直しし、
2本のBIGちゃんの仕込みが、終わりました。
久々に大きな白子でしたので、
それぞれの目方を量ると、
片方の白子が、
240グラムで、
もう片方は、
300グラムでした。
両方の合計が540グラムということになり、全体重の2,6キロの2割強ですので、まさに”泳ぐ生殖腺”です。
その後、“昼ふぐ”のご予約用のふぐ刺を引き、
冷蔵庫へ。
このふぐ刺のふぐは、今日のBIGちゃんではありません。というのも、天然のとらふぐは、卸してから、最低でも2日、場合によっては、4日ぐらい経たないと、まともな刺身に仕立てることが出来ないからです。
程なくすると、お昼の営業時間となり、
先程のふぐ刺をお出しし、昼の営業を終えると、午後になって頂いたふぐ料理のお客様の
ふぐちりを盛り付け、
ふぐ刺を引き、夜の営業時間となりました。
ところで、今日は、
米国で、トランプ氏が、大統領に就任しましたが、そんな日にちなみ、自称“ふぐ大統領”を名乗らせて頂くことにしました。
となれば、【星条旗よ永遠なれ】ならぬ【萌え燃え・・・よ永遠なれ】が、『佳肴 季凛』の国歌ということになるかもしれません。(笑)
案の定の撃沈
今朝は、
沼津の魚市場に、仕入れに行って来ました。
最強寒波の影響で、魚の入荷も少ないと思っていたにもかかわらず、思いの外、入荷があり、
この売場の生簀には、これまた思いの外、
1本だけでしたが、静岡県焼津産の天然のとらふぐ(1,3キロ)が、入荷していました。
先程もお話ししたように、最強寒波の影響で、とらふぐの水揚げも少なく、入荷があっても、手も足も出ない相場が続いており、途方に暮れかかっていたので、一筋の光が差したような気分になりました。
ただ、築地、下関、三重、静岡など、とらふぐの仕入れ先の相場からして、ほぼ無理だと思っていとは言え、番狂わせも無いとは言えないので、仲買人と作戦を立てたものの、案の定の撃沈となり、やはり手も足も出ない相場でした。
そんな結果に終わり、魚市場を後にしたのですが、仕入れ先の一つでもある三重県の魚屋さんから、
水揚げがあるという連絡があったので、ダメ元のつもりでいたのですが、この2本を、
セリ落としてもらうことが出来、
明日、入荷することになり、まさに、捨てる神あれば、拾う神ありとは、このことで、ひと安心すると共に、萌え燃え・・・とはいえ、明日、無事到着するまでは、やはり気が気でなりません。
そして、後片付けが終わったら、
まな板周りを、新聞紙で、養生しておきました。
ということで、明日は休市ですが、魚市場に、この2本のとらふぐを仕入れというより、受け取りに行って来ます。
アフロでもかどは痛いんじゃ
先週の土曜日から、大学入試センター試験が始まり、
いよいよ、受験シーズンとなりました。
ところで、受験生と言えば、暗記物を語呂合わせで覚えることも多いかもしれませんが、先日の『朝日新聞』の一面にある【折々のことば】という連載記事に、
こんな言葉というか、語呂が、
載っており、その語呂とは、“アフロでもかどは痛いんじゃ”というものでした。
この語呂が、意味するのは、
G8と呼ばれる主要8ヵ国で、(ア)がアメリカ、(フ)がフランス、(ロ)がロシア、(か)がカナダ、(ど)がドイツ、(痛)がイタリア、(い)がイギリス、(じゃ)が日本です。
語呂と言えば、歴史の年号を覚えるのに、色々とありましたが、高校時代、世界史を選択したので、日本史のそれとは、縁遠いものがあり、この文面の最後に、
本能寺の変の年号(1582年)の語呂の“苺パンツの明智光秀”も、載っていました。
何はともあれ、受験生の皆さん、身体に気をつけて、頑張って下さい。
薪の差し入れ
月曜日の夕方のことです。
富士宮市に住んでいる実父が、
薪ストーブ用の薪を、持って来てくれたのですが、この薪は、実家の近所のお宅の柿の木です。
これを、女将兼愛妻(!?)の真由美さんと、
下の娘が、
運んでから、
軒下の薪置き場に、運んでくれました。
先日もらって来た半端材も沢山あるだけでなく、
乾いていないようなので、しばらくこのままにしておくことにしました。
薪ストーブユーザーにとっては、何よりで、さらに安心して、薪ストーブを使うことが出来ます。
今夜のふぐ料理のふぐ
今夜は、ふぐ料理のご予約を頂いていたので、休憩前に、
ふぐちりを盛り付け、冷蔵庫へ。
どちらのふぐも、天然のとらふぐですが、先週仕入れたジャンボちゃん(静岡県清水産 4,9キロ)と、BIGちゃん(三重県熊野産 3,4キロ)のあらの部分を使っているので、その旨味は格別で、特に、
くちばしの部分は、
加熱すると、ゼラチン質のとろけるような美味しさは、たまりませんし、お客様になりたい気分で、盛り付けをしていました。
これまでにお話ししていますが、ジャンボちゃんは、4,0キロ以上のもので、BIGちゃんは、2,5キロ以上、4,0キロ未満のもので、自分が、天然のとらふぐへの萌え燃え・・・の想いを込めて、勝手に名付けたものです。
夜の営業時間となり、ご予約のお客様がお見えになる頃、別のお客様が、ご予約なしで来店し、ふぐ料理をご注文をされたので、
分量のふぐちり用のあらを準備し、
盛り付けましたが、これも、ジャンボちゃんとBIGちゃんのもので、そのまま、厨房のガス台に乗せ、
火にかけました。
先程お話ししたように、冬季は、基本的にご予約なしでも、ふぐ料理をお召し上がり頂けるのですが、ご予約をお勧め致しておりますので、ご理解頂けると、幸いです。
また、今夜のふぐ刺は、
例のBIGちゃんのもので、
卸してから、5日目ですので、水分も程よく抜け、甘味と歯応えの黄金比率に達した状態でした。
ふぐ刺を美味しく召し上がれる状態は、大きさにもよりますが、卸してから、3日目から、5日目ぐらいが、理想的で、大きいものほど、美味しく召し上がれる期間も長いので、明日あたりも、良さそうな感じでした。
また、お出ししたふぐの唐揚げですが、3名のお客様には、
例のジャンボちゃんのほっぺの部分をお出しし、2名のお客様には、
同じジャンボちゃんのかまの部分で、別の2名のお客様には、
例のBIGちゃんのほっぺとかまの部分を、お出ししましたが、ふぐちり同様、大きいサイズのとらふぐですので、その味わいは格別です。
ジャンボちゃんやBIGちゃんは、入荷量も少ないので、これらを召し上がれることが出来るお客様は、ラッキーとも言え、“ふぐで、福を呼ぶ”とは、まさにこのことかもしれません。
運転免許証の更新
定休日でしたが、今日は、
7時前に厨房に行き、仕込みをしました。
仕込みは、
先付の南京豆腐(南瓜で作った豆腐)と、
米を研いだだけで、
20分程度で、仕込みとは言えない仕込みが、終わりました。
その後、運転免許証を更新するため、
沼津市にある『静岡県警察東部運転免許センター』に、
行きました。
4年前に、
運転中の携帯電話の使用の違反をしているので、5年の有効期間があるにもかかわらず、ゴールド免許とはならず・・・・・。(半泣)
ということもあり、
1時間の講習を受けました。
1時間ですので、睡魔には襲われることなく、
無事に終了し、新しい免許証を受け取り、
『静岡県警察東部運転免許センター』を、後にしたのでした。
次回の更新の際には、ゴールド・ドライバーとなれるよう、これまで以上に、安全運転に努めたいものです。
薪ストーブ用の半端材の調達
最強の寒波が襲来ということで、“熱血料理人”の自分としても、如何ともしがたく、当店の薪ストーブもフル回転しており、先日、
知り合いの建材屋さんに出向き、薪ストーブ用の半端材をもらって来ました。
薪スト-ブユーザーにとっては、まさに宝の山で、
コンテナに登り、
手当たり次第に、積み込みました。
最初は、上着を着ていたのですが、すぐに汗ばむくらいになってしまい、
上着を脱いで、作業をしました。
その後、『佳肴 季凛』に戻り、
女将兼愛妻(!?)の真由美さん達に、
薪を整理してもらったり、
運んでもらいました。
これで、しばらくの間、心置きなく、薪を使うことが出来そうです。
ふぐ料理をメインにした『特別会席』
今日は、『特別会席』のご予約を頂いたのですが、
『特別会席』は、
要予約となっているだけでなく、献立も、お客様のご希望を伺った上で、決めさせて頂いていることもあり、
お値段も、8500円よりとなっているように、料理内容によって、変化がございます。
また、時季ということもあり、今日の『特別会席』の献立は、ふぐ料理をメインにしたものでしたが、ふぐは、もちろん、天然のとらふぐです。
先付は、
南京豆腐(南瓜で作った豆腐)でした。
この次が、刺身の第一弾ということで、
生の本鮪(銚子)を、お出ししましたが、手前が中とろで、奥が赤身でした。
揚物が、
ふぐの唐揚げで、愛知県一色産のとらふぐの胴体の部分を、ぶつ切りにしてから、下味をつけてあるので、十分な食べ応えがあります。
ここからは、ふぐ料理がメインということで、
ふぐ刺、
ふぐちり、
焼白子と、続きました。
ふぐ刺は、三重県産のもので、 ふぐちりは、
厨房で、温めてから、お出ししました。
その後、
焼物の第二弾として、銀鱈の西京焼をお出しし、締めのふぐ雑炊の前に、
酢の物の温牛(おんぎゅう)を、お出ししました。
温牛とは、ローストビーフのような料理で、今日は、宮崎県産の和牛の外ももを、
使いました。
温牛をお出ししたら、雑炊の取り皿と、
お新香をお出し、その頃には、
ふぐ雑炊も仕上がり、お客様のもとへ。
お食事も終わり、最後のデザートは、
マスカットのアイスでした。
冒頭にもお話ししたように、料理内容は、全てお客様のご用望によるものですので、色々と仰って頂ければ、可能な限り対応致します。詳細については、直接お問い合わせ下さい。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
次回は、2月2日(木)の予定です。
放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
新年初の生の本鮪は、千葉県銚子産
今朝、宅配便で、
築地から、鮪が届きました。
先週も仕入れたのですが、その時は、冷凍もので、今日は、生の本鮪でしたので、中を開けると、
袋詰めされた氷が、入っていました。
そして、取り出したのが、
千葉県銚子産の本鮪でした。
また、生の本鮪を仕入れたのは、暮れの12月23日以来ですので、ちょうど3週間振りのことです。その時も、銚子と同じ千葉県の勝浦産のものでした。
血合いを外し、
使う分を柵取りしたのですが、なかなかのものでしたので、否が応でも、モチベーションが上がりますし、素材こそが全てであり、それ以上は、語るまでもありません。
そして、久々に、生の本鮪が入荷しただけでなく、寒波の影響もあり、魚全体の入荷が心配されますが、その邪気を払うため、
その手くずで、今夜は、”お疲れちゃん♪”と、相成りました。
少ないながらも、滞りなく入荷があるだけでなく、漁師の方達が、無事に、漁から戻ってこれるのを、祈るばかりですし、彼らがいないと、どうやっても、料理が出来ませんし、食を根底で支えてくれる以上、感謝せずにはいられません。
さらに言えば、一次産業に携わる人達を、何らかの形で、優遇というか、メリットがあるようにしてあげないと、食というものが、成り立たなくなることを、もっと沢山の人が、気付くべきです。
一介の料理人である自分の声なんぞ、たかが知れていますが、自分は、声を出し続けていきます。
久々に、三重県産のとらふぐ(天然)
今日は、沼津の魚市場に、
仕入れに行って来ましたが、
今季最大とも言われる寒波の影響で、全国的に魚の水揚げが少なく、陸送便の荷物も、半分以下で、
この売場の生簀は空っぽで、
活魚売場の生簀は、いくらかあったものの、淋しい限でした。
そんな様子を尻目に、
この売場に行くと、
三重県から届くことになっていた発泡スチロールがあり、
中には、
天然のとらふぐが、3本入っており、全て無事でしたので、萌え燃え・・・
三重県から入荷してくるのは、暮れの12月19日以来のことですの、3週間振りということになります。その時の様子については、こちらをお読み下さい。
ブクブクの泡で、見にくいかもしれませんが、
発送前は、このような状態でした。
その後、ひととおりの仕入れを終え、『佳肴 季凛』に戻り、
取り出して、
締めておき、
放血。
3本のうち1本は、
3,4キロのBIGちゃんと呼んでいるサイズで、ちなみに、BIGちゃんとは、2,5キロ以上4,0キロ未満のものです。
卸し終えたら、
女将兼愛妻(!?)の真由美さんが水洗いをしてくれ、それを手直しする流れで、
拭き上げ、ふぐの仕込みは終わったのですが、今日は、3本ともメスでしたので、3打数ノーヒットの3タコに終わってしまいました。
悪天候ゆえ、今度の入荷が気になるばかりですが、無安打状態を、終わらせたいものです。
★☆★ 日本料理の匠 ★☆★
【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、
このように紹介されております。ご興味、ご関心のある方は、上の写真をクリックして、ご覧下さい。