一対でない天然トラフグの精巣(白子)
今朝は、沼津の魚市場に行き、
この中から、
8本の天然のとらふぐ(静岡県焼津産)を、仕入れました。となれば、萌え燃え・・・
すぐに、締めてから、血抜きのため、
海水を注ぎました。
しばらく、このままにしてから、海水から取り出し、
お互いが噛み付き合わないように、
新聞紙で包みました。
それそれの目方は、1キロ前後でしたが、
このような内訳で、合計で、7,3キロで、〇の中の数字が、本数です。
その後、ひととおりの仕入れを終え、【佳肴 季凛】に戻り、中を開けると、
暴れた痕跡があり、新聞紙を取り除いてから、きれいに洗うと、
麗しき姿が現れ、再び、萌え燃え・・・
そのまま卸したら、
いつものように、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが水洗いをしてくれたのですが、本数も多く、寒くなってきたこともあり、
気合いの長靴。
また、寒さも増してきたこともあり、
オスの生殖腺の白子(精巣)も、段々と成長してきました。
そんな白子ですが、最後の8本目のとらふぐにも、白子が入っていたのですが、
2個で、一対ではなく、
一対半とも言うべき、3個の精巣がありました。
明らかな生殖腺異常で、とらふぐは、精巣(白子)と卵巣(真子)が一対になっている雌雄同体のものもあり、これまでにも、何度か見たことがあり、それについては、こちらをご覧下さい。
そして、それぞれを、
包丁してみると、白子そのものの形状をしており、卵巣が隠れているような形跡は、一切なく、自分が懇意にしているふぐの専門家の方に訊いてみたところ、このとらふぐは、オスとのことでした。
結果的に、今日の8本のうち、
2本に、
成長した白子が入っていましたが、先ほどの白子は、異常ゆえ、処分することにしました。
先日お話しした判別不能の白子もそうですが、一年を通じ、200本以上卸していることもあり、今日のような珍しい事例に出くわすこともあります。
これ以外の珍しい事例は、想像だに出来ませんが、機会があれば、出くわしたいものですし、“ふぐに魅せられし料理人”である以上、ふぐというより、天然のとらふぐについては、とことん知り尽くしたいものです。
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