グローバルナビゲーション
  • 昼席
  • 夕席
  • ふぐ料理
  • はも料理
  • 西京漬
  • 鰯の丸煮
  • マクロビオティック
  • ブログ

もっとおいしいお話し

HOME ≫ ブログ

作家物

 ”佳肴 季凛”開店まで、あとわずかです。準備も滞りなく(!?)進んでいます。食材、道具類の納品もほとんど、終了しましたが、一つだけ”まだ”のものが、ありました。
 それが、今日の夕方に、納品されました。
 s-画像 001.jpg
 これらの器です。季凛のための、季凛だけの器です。いわゆるオリジナルです。
 もっと言うと、作家物です。これらの器を作ってくれたのが、室伏さんです。
 室伏さんの工房は、季凛から徒歩5分のところにあります。そちらへは、何度もお邪魔したことがあり、いろんなお話しをしたことがあります。”ものつくり”に関することになると、お互い共鳴する部分も多いので、時間を忘れてつい話してしまいます。
 そして、結論はいつも一緒です。
 それはともかく、こちらが箸置きです。
s-画像 002.jpg
 室伏さんの、技法は”練りこみ”という特殊なものです。器というより、芸術作品のようです。
 さらに、こちらが、刺身用の小皿です。
s-画像 003.jpg
 バラをモチーフとした絵柄です。使うのがもったいないような気もします。
 最後がコーヒーカップです。
 s-画像 004.jpg
 以前から自分は、自らのスタイルで料理を作る舞台が、獲られたら、作家物の器を使うことを、望んでいました。
 また何よりも、今回の室伏さんのように、不肖・志村の料理を好んでくれる方に作ってもらえたことが、とにかくうれしいのです。
 料理人にとっては、ある意味夢のようなコラボともいえます。季凛に見えたら、料理同様、味わってみて下さい。
 ところで、今度は何を作ってもらおうかなぁ~。
     志村

フル回転

 ”佳肴 季凛”開店に備え、着々と準備が進んでいます。仕込みも同様です。前回お話ししたように、季凛では、八ツ時(やつどき)という、ティータイムを設け、アイスクリームなどのデザート類を出すので、特にその仕込みに追われています。
 メニューをご覧頂ければ、お分かりかと思いますが、アイスは5種類あります。そのため、今回のリニューアルにあわせ、伝家の宝刀とも言うべき、機械を入れました。
s-画像 005.jpg
 こちらが、その機械です。アイスクリームを作る専用の機械で、”アイスクリーム・マシン”といいます。
 羽がついているボールのところに、アイスクリームの”種”を入れ、周りが段々と冷えていきます。その時、羽がグルグル回転します。
s-画像 006.jpg
 
 その時の”種”の温度、気温によって、差がありますが、固まるのに、30分程度かかります。一度には、出来ないので何回かに分けるのですが、それでも2時間もあれば出来ます。
 以前は、ボールに”種”を入れたまま、冷凍庫に入れ、固まってきたら、ハンドミキサーでかき混ぜ、また入れて、かき混ぜての繰り返しでした。この作業を5回くらいしていました。仕上がるのに、最低でも3時間はかかっていました。
 それに比べれば、今は、楽チンそのものです。自分の代わりをしてくれ、人一人分の仕事をしてくれます。
 アイスクリームをはじめ、季凛の料理は全て手作り、自家製です。「今は既製品でも、良いものがあるから、そこまでしなくても。」と言う人もいます。
 けれども、自分に言わせてもらえれば、沢山あるお店の中から、季凛を選んできたくれたお客さんに、自分が作った料理を食べて、喜んでもらうのが、何よりの喜びです。
 そうして、お金を頂くのが、料理人のあるべき姿だと思っていますし、それをするために、季凛をやるのです。自分の納得いく食材で料理して、自分が美味しいと思うものを、お客さんに食べてもらうのが、自分の生命線です。
 今日もこれから、アイスを仕込みます。今日は1種類しかつくりませんが、昨日までは、それこそフル回転でした。
 ところで、肝心のアイスの写真ですが、実物は季凛に来て、見て、食べて下さい。
      志村
 

こちらも進行中

 ”佳肴 季凛”(かこう きりん)の開店準備も、着々と進んでいます。内外装のお話しについては、ここ最近何度かしていますが、料理人志村にとって、それ以上に神経を使うのが、厨房に関することです。
 今回の改装では、厨房については、一切しませんでした。とはいっても、厨房の道具類も、2階に置いたりしていたので、それらを、元の場所に戻さなくてはなりません。しかも、これがなかなかの重労働です。
 ここ2日間で、半分以上片付けることが、出来たので、気分も落ち着いています。
 
s-画像 027.jpg
 器も、棚に無事収まりました。こういう時に、割ったりしがちですが、幸いにも、そのようなことにもならず、一安心です。また、今回の改装にともなって、新しい器も新調しました。
 今回に限らず、新しい器を選ぶのは、食材選びと同じくらい、ワクワクします。
 ただ、自分が「良いな。これ欲しい。」と思う器に限って、結構な値段で、心の中で、「もっと安くならないのかなぁ~。」と、つい思ってしまいます。
 器と料理は、切っても切れぬ関係で、美味しい料理には、やはり良い器が似合います。”器は料理の着物”とは、よく言ったものです。
 また、道具類も、もとの場所に収まりました。
s-画像 028.jpg
 器同様、道具類も新調します。今回はじめて、購入するものもいくつかあります。これまた、楽しみです。近々、納品されますので、またお話ししたいと思います。
 こういう準備が進んでくると、実際に料理を作っていなくても、新しい料理や、ヒントが浮かんでくることも、しばしばです。
 厨房にいると、料理人としての、”勘”が、働くのかもしれません。ある意味、慣れとはすごいものです。
 また料理から離れていると、「ちゃんと今までのように、作れるのかどうか。」と、不安になったりもしましたが、そんな不安も、今では全くなく、今日から少しずつ、仕込みを始めていきます。
 ”まだ”なのか、”もう”なのか。”佳肴 季凛”開店まで、2週間を切りました。
  志村

このページの上へ戻る