大きい葉血引(はちびき)ばかり
今朝、沼津魚市場に行くと、

沼津近郊で水揚げされた、いわゆる地物を扱う売場には、

伊豆・土肥(とい)産の葉血引が、

並んでいました。
シートがはがされ、

既に目方は確認してあったものの、 どれもこれも大きく、

一番大きいものは、

6,6キロで、その次が、

5,5キロ、その下が、

2本で8キロで、ほぼ同じ感じでしたので、4キロということになります。
その下が、

3,9キロ、もっとも小さいものでも、3,2キロでした。
自然相手のものゆえ、大きさ以前に、水揚げそのものも分からないのですが、普段だと、1,5キロから3キロ台のものが一番多いような気がします。
ただ、今朝は、

長崎産の葉血引が別の売場に並んでおり、

1ケースが5本入で、

8キロ台であっただけでなく、腹の辺りも柔らかかったので、選り抜くことはせず、3,2キロのものをセリ落としてもらうことが出来、

他の仕入れも済ませ、魚市場から帰ることにしました。
葉血引の下処理は、

一般的な魚同様、鱗を取るのが最初で、鱗を取り終えたら、

頭を落とし、はらわたを抜くのですが、内臓にも脂が乗っており、まさにメタボ状態。
水洗いをしたら、

卸すことにし、

半身は骨付きのまま、腹の部分にキッチンペーパーを詰め、

全体をキッチンペーパーで包んだら、弱めの真空包装をして、

氷詰めにして、冷蔵庫へ。
地物の葉血引は、金目鯛(きんめだい)、目鯛(めだい)、黒鯥(くろむつ)の外道ゆえ、おまけみたいな存在ですが、水揚げ後の手当てが、これらと同じということもあり、その身質は、先程の長崎産のようなものとは別物と言っても、過言ではありません。
卸し終えた身は、皮目に包丁をし、

バーナーで炙り、すぐに返し、粗熱が取れたら、

キッチンペーパーで水分を拭き取ると、脂が残っていることがお分かり頂けると思います。
そして、今夜の『特別会席』の刺身で、

小肌(佐賀産)、湯葉と共にお出し、殆どの場合『特別会席』は、通常の刺身とは別に、

ふぐ刺をお出ししており、今夜のふぐは、三重県安乗(あのり)産の天然のとらふぐでした。
葉血引の入荷、水揚げは、その時次第で、お約束は出来ませんが、機会があれば、その美味しさを堪能して欲しいものです。
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さば、鯖、サバにして、Ça va?(サ ヴァ)
今朝も沼津魚市場に仕入れに行って来たのですが、


構内の売場には、

桜海老で有名な静岡県由比産のさばふぐが並んでおり、

荷主でもある由比の問屋さんが、「季凛さん、勉強するけど、どう?」と声を掛けてくれたので、

7,0キロのものを仕入れることにしましたが、“ふぐに魅せられし料理人”の自分にとってのふぐは、天然のとらふぐですので、座右の銘とも言うべき萌え燃え・・・がないのは、あしからず。
その次に向かった売場には、

『佳肴 季凛』を出る前に、入荷を確認しておいた伊豆・土肥産の葉血引(はちびき)が並んでおり、

葉血引はセリで、

この2,3キロのものを買うことが出来たのですが、葉血引は、 スズキ目ハチビキに分類されているのにも関わらず、 沼津魚市場というか、伊豆半島周辺では、赤鯖(あかさば)と呼ばれています。
葉血引という名前しか知らなかった自分は、初めて買う時に、売場の担当者や仲買人に「葉血引って、いくらくらいして、どんな感じで水揚げがあったり、入荷してくるもの?」と訊いたら、「???」の表情。
葉血引を指差し、「あの赤い魚なんだけど・・・。」と言うと、「あぁ、赤鯖のことね。」と言われたことがあるので、魚市場では、自分も赤鯖と呼ぶことにしています。
さばふぐと、

葉血引を、

発泡スチロールに移し替え、

車に戻ると、『西京漬』用の冷凍の鯖(ノルウェー産)が積んであり、魚市場から帰ることにし、お気付きかもしれませんが、今日仕入れた魚は、さばふぐ、赤鯖こと葉血引、鯖と、さばがつく3種類の魚だけでした。
全く以ての余談ですが、さばと耳にすると、フランス語の Ça va?(サ ヴァ)を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、自分にとってのフランス語と言えば、大学1年、2年次の第二外国語で選択し、1年生の前期の試験で、100点満点中5点を取り、結果として、3年次の再履修が即決定した苦い経験があり、それ以来、フランス語だけは、金輪際、近寄りたくない存在でもあります。
さらに言うと、3年次の再履修の最初の授業で、担当の教官から、「皆さんは再履修ですので、無欠席、試験で100点満点を取っても、可の成績しか出してあげることしか出来ませんが、最低限の点数を取り、普通に出席してくれれば、可可ということで、卒業には差し支えがないので、一年間宜しくお願いします。」と言われ、どうにかこうにかクリアしました。
さて、本題に戻っただけでなく、『佳肴 季凛』に戻ったら、

冷凍庫から、『西京漬』に仕込むため、

解凍することにし、

在庫の残りと今日仕入れてきたものは、冷凍庫へしまっておきました。
ところで、ノルウェー産の鯖は、

国産の真鯖(まさば)や、

胡麻鯖(ごまさば)とは異なる種類で、

大西洋鯖(たいせいようさば)というのが標準和名で、にしま鯖とも呼ばれていたことがあり、これら3枚の写真は、魚はもとより、海産物のバイブルとも言うべき『ぼうずコンニャク』のサイトから拝借したものです。
鯖の仕込みの準備を終えたら、

葉血引の下処理に取り掛かり、片身だけ卸したら、

残りの片身は骨付のまま、

弱めの真空包装をし、

氷詰めしておきました。
卸した身は、柵取りしてから、皮に包丁目を入れ、

バーナーで炙り、粗熱が取れたら、キッチンペーパーで水分を拭き取り、冷蔵庫へしまい、頭などのあらは、出汁を取るため、焼いておきました。
葉血引の次は、鯖の下拵えに取り掛かることにし、

腹骨をすき取ったのですが、この部分は苦玉とも呼ばれる胆のうの跡が残っていることもあり、食味を損ねないように取るようにしています。
そして、上(かみ)と下(しも)に分けたら、

脱水シートに挟み、冷蔵庫へしまった、最後のさばということで、

さばふぐの下処理をすることにし、さばふぐのような小型のふぐは、

背びれと尻びれを切り落とし、頭の付根に包丁を入れたら、

ぐる剥きという方法で、頭、内臓、皮を取り除き、この役目は十中八九、女将兼愛妻(!?)の真由美さんの役目で、むき身にしたら、

水洗いしてもらったら、自分が手直しをし、

洗い上げ、

拭き上げたら、

唐揚用に包丁し、

ランチの営業時間も近づいていたので、

♬ お片付け~

さぁさ二人で お片付け・・・♬
ランチの営業の合間を見ながら、

有機JAS認証の西京味噌をベースにしたお手製の西京味噌と共に鯖だけでなく、さばふぐも、

真空パックし、ランチの営業が終わり、お昼ごはんを食べることにしたのですが、これだけ鯖のお話しをした以上、鯖をおかずにしないわけにはいかずというより、鯖モードでしたので、

粗目に卸した本山葵を添えた鯖の塩焼をメインにし、

さば、鯖、サバにして、 Ça va?(サ ヴァ) の締めは、鯖だったのでした。
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葉血引(はちびき)の西京焼
GW中ということもあり、沼津魚市場も変則的な休みですが、土曜日の今日は、普段通り休市日だったので、昨日、仕入れに行って来たのですが、一昨日から昨日にかけての悪天候の影響にはじまり、

各地の休市などの暦の関係もあり、少なめでしたが、自分の仕入れには、

さほど影響がなく、

神津島産の葉血引(はちびき)にはじまり、

鹿児島産の鯵などを仕入れ、この時点でも、悪天候の影響も残っており、

風も強く吹いていました。
刺身用に仕入れている葉血引ですが、先週の金曜日は2本仕入れ、その時に西京漬に仕込み、

仕上ったので、西京焼に仕立てることにしました。
西京漬は、西京味噌を拭き取るだけで焼いてしまう方が多いようですが、西京味噌を洗ってから焼かないと、焦げてしまい、見た目も悪いので、必ず洗い流す必要があります。
袋から、

葉血引の西京漬を取り出したら、

水をはったボウルに、

切身を入れ、

西京味噌を洗い流したら、

串を打ち、

両面が焼き上がったら、

照りをつけるため、

味醂を塗ること3回、

仕上ったら、器に盛り付け、隠元の含め煮と玉子焼をあしらい、お客様の元へ。
ちなみに、

かまや血合い骨などのあらの部分は、

切身同様の流れで、

焼き上げ、

自分と女将兼愛妻(!?)のお昼ごはんのおかずとなり、

その美味しさを堪能したのでした。
葉血引の西京焼は、葉血引そのものが水揚げの少ない魚ということもあり、常に御用意することは出来ませんが、機会があったら、是非召し上がって欲しいものです。
特大の天然とらふぐ&超特大の蛸(たこ)
沼津魚市場に着くと、仕入れるものがあろうと無かろうと、十中八九、一番最初に向かうのが、


活魚売場で、今朝も然りでした。
生簀を覗くと、

福島県産のとらふぐ(天然)が2本入荷しており、

それぞれの目方は3,4キロと、

2,7キロで、“ふぐに魅せられし料理人”の自分が、天然のとらふぐへの想いを込めて、BIGちゃんと呼んでいる特大サイズのもので、BIGちゃんは、2,5キロ以上4キロ未満のものです。
ちなみに、4キロ以上のものがジャンボちゃんで、0,6キロ以上2,5キロ未満のものが並とらで、0,5キロ以下のものがチビとらで、これら全ても、自分が名付けたもので、一般的な呼び名かどうかは知る由もありません。
他の売場に行く前に、仲買人と作戦を立て、セリに臨むと、

2,7キロの方を、その前には、

愛知県産の蛸(たこ)もセリ落としてもらうことが出来、

目方は、

4,2キロで、一般的な蛸のサイズは、1~2キロですので、規格外の超特大で、ここまで大きいサイズの蛸を仕入れたのは初めてのことです。
そして、

蛸の発泡スチロールにとらふぐを入れ、持ち帰ることにしました。
『佳肴 季凛』に戻ったら、

とらふぐを取り出し、

その姿に萌え燃え・・・となるや否や、

締め、

放血のため、海水へ。
次なる蛸も締め、

折角ですので、

異種格闘技戦の仕切りを模したのですが、どちらも虫の息とは言え、息を吹き返すと、一大事ですので、蛸は、

ボウルに入れておき、

とらふぐの下拵えから始めることにし、 蛸が入ったボウルには、

大根卸しと、

炭酸を入れておき、このようにするのは、ぬめりを取るためで、それについては、『真空調理で仕込む蛸(たこ)・前編』としてお話ししたことがあるので、そちらをお読み下さい。
蛸の仕込みの下準備を終えたら、

とらふぐを卸すと、

オスでした。
魚体の割に小さいのは、春先の産卵のため、活躍した白子(精巣)だからで、包丁すると、

白子特有の柔らかみを帯びた感はないものの、次世代を育む、旬の保存の労に感謝し、その美食は、次世代に託せば、良いだけのことです。
卸し終えた後の水洗いは、

いつものように、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんで、

自分が手直しをし、

とらふぐの仕込みが終わり、隣では、

真由美さんが、まな板周りの掃除を始めてくれ、自分は、蛸のぬめり取りをすることにしたのですが、如何せん大きすぎるので、

頭と足を切り分け、

二人でぬめり取りを始めたのですが、このようにするのは初めてのことで、これも4キロオーバーゆえのことです。
ぬめりを取ったら、

きれいに水洗いしたら、

足を並べ、

根元と先端を切り落とし、包丁の長さが9寸(約27センチ)ですので、

大体の長さがお分かり頂けると思います。
この後、軽く下茹でしてから、真空調理で仕込んだのですが、その仕込み方は、『真空調理で仕込む蛸(たこ)・後編』でお話ししているので、そちらをお読み下さい。
仕上った蛸は、

一気に冷まし、

そのまま冷凍しておきました。
急な御予約や天候不順に備えての冷凍保存で、 冷凍しても、歯応えと旨味は変わることはありません。
大きいからと言って大味ということは全くありませんし、むしろ大きい方が、旨味が強く、魚、肉、野菜を含め、一部の食材を除き、基本的に食材は大きい方が、味が良いもので、先程のBIGちゃんこと、特大ふぐも然りです。
また、大きい食材、中でも天然の魚の場合、更にワイルド感が増し、料理人魂が燃え盛りますし、中でも、超特大とらふぐのジャンボちゃんは、

燃え盛る前に、萌え燃え・・・
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仕入れは、一斗缶の塩もずく(沖縄産)などの海藻類&法事用のお弁当の折

焼津産の鯵(あじ)、

地物の葉血引(はちびき)などを仕入れただけでなく、魚市場の帰りに、

食遊市場で、

野菜などの食材を仕入れたので、

今日は、沼津方面に仕入れに来る予定はありませんでした。
あくまでも、予定は予定にして、未定ゆえ、仕入れ忘れたものも幾つかあったので、結果的に魚市場に来たのですが、地物の水揚げがあったものの、

“送り”と呼ばれ、

他所の産地から送られてくる魚も少なめで、昨日の時点で週末用の仕入れをしていたことが、功を奏し、どこの売場を覗いても、物見遊山気分でした。
とは言え、来た以上、色々を物色するのは当然のことで、

貝類などを扱う売場に行くと、

愛媛県産の生の若布(わかめ)が入荷しており、

それこそ“今が旬”ですので、仕入れることにしました。
そして、

別棟の売場に行き、

仕入れ忘れたものの一つの出汁用の昆布(北海道産)を仕入れたのですが、

在庫はあったものの、仕入れたものの数が少ないと、費用対効果が下がるのは宜しくないので、乾物ゆえ仕入れることにし、隣の売場に行き、

先程お話しし、仕入れ忘れた時点で発注しておいたものがあり、

発泡スチロールがメイン、段ボールが少々の魚市場では珍しい一斗缶があり、中身は沖縄県産の塩漬のもずくで、一斗缶がロットゆえ、目方を確認したことはありませんが、ググったところ、17キロや18キロとのことです。
魚市場での仕入れを終えたら、近郊にある折屋に立ち寄り、

お弁当の折を受け取り、折屋とは包装資材店のことで、日本料理では、そのような呼び方をしています。
法事用の折ですので、

紐は紫と白の仏事用で、鮮魚無しの仕入れを終え、『佳肴 季凛』に戻りました。
一斗缶のもずくは、

このような状態で入っており、

タイトルにもあるように、塩もずく、つまり塩蔵品で、使う時は、

ボウルに移し、

水を入れ、塩抜きをし、合わせ酢に漬け、もずく酢にするのが一般的ですが、

短めに包丁し、

マクロビオティックを基本に据えた身体に優しい、美味しい日本料理を看板の一つに据えている当店の定番の小鍋に使っており、小鍋には、20種類近い食材が入っています。
また、出汁は、一番出汁を取った後の鰹節、宗田節、昆布、干し椎茸の足、その時に使っている魚のあらをこんがり焼いたもの、野菜の皮などを煮立たせることなく、長時間煮出したものに味を調えたもので、

今日の魚は、鯵でした。
ところで、地球温暖化に伴う海水温の上昇により、海藻類の生育にも影響があり、かつての値段とは比べようもなく、海水温と同じく上昇し、もずくに到っては、数倍になってしまい、多くの海産物についても当てはまります。
一介の料理人の自分に出来ることは限度がありますが、枯渇する水産資源を大事に扱う姿勢を失うわけにはいきません。
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2021.4.16|お弁当 魚 野菜・果物(フルーツ) |permalink|コメントはまだありません
岩手県大船渡産の真鰯(まいわし)と鹿児島県産の鯵(あじ)
今朝は、

沼津魚市場で、

鹿児島県産の鯵(あじ)を、

仕入れたのですが、定休日前ということもあり、仕入れは鯵だけで、1ケース(3キロ入)に約30本尾、入っています。
鱗を取り、頭を落とし、はらわたを抜いた鯵の水洗いを、

いつものように、

女将兼愛妻(!?)の真由美さんに任せたら、

【鰯の丸煮】用の真鰯の下処理に取り掛かり、

真鰯は、

冷凍のもので、

1ケース(10キロ入)に、

70尾入っているので、1本あたり150グラム弱と、かなり大きめです。
ところで、ここ最近、 沼津魚市場に入荷している真鰯は、

千葉県銚子産のものが殆どで、

かなり痩せており、

中には、昆虫のとんぼを思わせるようなものもあり、ここまで痩せている真鰯を見るのは、珍しいくらいで、自分の記憶の中では、初めてかもしれません。
真鰯も鯵同様の下処理をしたら、

これまた同様に、

真由美さんが水洗いしてくれ、

鯵も真鰯の頭も掃除してもらい、そうこうしていると、ランチの営業時間も近づいていたので、

♬ お片付け~ お片付け~ さぁさ二人でお片付け・・・♬
そして、ランチの営業の合間を見ながら、

真鰯を並べてもらい、並べる時に、

最終確認をしながら、中骨を洗い流し、

水と酢を入れ、蓋をし、水をはったボウルを重石(おもし)にし、超々弱火で火に掛け、

その頃、真由美さんは、

卸した鯵の中骨を掃除してくれており、

天と書いてあるのは、

来週の持ち帰り(テイクアウト)の天重用です。
鯵と鰯のあらは、

出汁を取るため、焼いておき、合計で約100本の青魚というか小魚祭りとも言うべき半日が終わったのでした。
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伊豆・戸田(へだ)産の平目(ひらめ)と舞鯛(ぶだい)
昨日、Facebookで知り合いになった同業の方から、

伊豆・戸田(へだ)産の平目(ひらめ)と舞鯛(ぶだい)をもらいました。
平目は3キロ弱のものが1枚で、

舞鯛は1キロぐらいのものが3本で、舞鯛と書くのは、泳いでいる姿が、舞っているように見えることに由来し、不細工な顔付きから不鯛、武張ったそれから武鯛とも書かれたりもします。
また、基本的に、魚の名前を漢字や平仮名で書くことにしているのは、料理に仕立てるがための魚だからで、片仮名で書くと、魚そのものつまり、生き物になってしまい、食材でなくなってしまうからです。
この状態というか、はらわたを抜かずに、明くる日の今日まで冷蔵庫にしまっておくと、鮮度が落ちるので、

鱗を取り、頭を落としてから、水洗いと最低限の下処理だけをしておきました。
そして、今日、

平目は5枚に卸し、手前の4本の細いものは鰭(ひれ)を動かすための筋肉である縁側で、刺身にするため、皮も引いておき、一方の舞鯛は、

卸してから、血合い骨を抜き、

柵取りしたら、

適宜包丁したら、薄塩をし、片栗粉を付け、揚げてから、油抜きをしたのち、

南蛮漬に仕込み、冷蔵庫へ。
平目は、

近所の常連さんに、

器を持参して頂き、刺身に仕立てて差し上げました。
そして、今日の自分と女将兼愛妻(!?)の真由美さんの昼御飯は、

もちろん平目丼で、その美味しさを堪能したのは言うまでもありません。
頭や中骨のあらは、出汁を取るために、

焼いておき、頂き物の平目と舞鯛は、めでたしめでたしとなったのでした。
二日連続で、鰹丼
昨日、『鰹(かつお)の恵方巻』について、お話ししたように、今日の昼ごはんは、

予定というか、決定通り、鰹丼でした。
参考までに、昨日の鰹丼を並べてみると、

間違い探しのレベルとしか・・・。
昼ごはんは、女将兼愛妻(!?)の真由美さんも一緒に食べるのですが、「飽きないね~。ここまで、鰹が好きなら、鰹も本望だと思うよ。」と言う始末。
鰹に限らず、素材をぞんざいに扱うのだけは、出来ない性分ゆえ、頭や中骨などのあらは、

出汁を取るために、

焼いておき、血合いの部分は、

醤油に漬けてから天日干しをし、焼くと、つまみにもおかずにもなります。
写真はないものの、内臓は、鰹の塩辛にすることも可能ですが、今回は、節分の明くる日ということで、心を鬼にして、ごみ箱行きとなったものの、心臓だけは、きれいに洗ってから、賄いのカレー鍋に。
ところで、鰹が好きな理由は、それこそ美味しいからなのですが、鰹という魚は、 他の魚同様、時季と産地で味が大きく異なり、 他の魚では、あんまりないような気がします。
結果として 、朝食を基本的に食べないので、昨日の昼、夜、今日の昼と3色連続で鰹となり 、鰹好きとしては、百点満点の二日間でした。
★☆★ 日本料理の匠 ★☆★
【佳肴 季凛】店主兼熱血料理人の自分が、

このように紹介されております。ご興味、ご関心のある方は、上の写真をクリックして、ご覧下さい。
鰹(かつお)の恵方巻
2月2日の今日は、


節分で、ご存知の方も多いかもしれませんが、2月2日が節分になるのは、124年振りとのことで、今日の新聞の折り込みちらしは、

今や節分の代名詞ともなった恵方巻の文字と共に、その写真だらけでした。
そんな今日、

宅配便で届いたのが、

三重県熊野灘産の鰹(かつお)でした。
鰹を仕入れたのは、かねてから、鰹好きの自分としては、やってみたことがあったからで、ついに、その日がやって来たのですが、自分の鰹愛ぶりについては、こちらをお読み下さい。
鰹を含め、サバ科の魚は、鱗(うろこ)が無いように思われていますが、

有鱗域(ゆうりんいき)と呼ばれているように、鱗があり、それを取ったら、頭を落とし、水洗いします。
水洗いを終えたら、

三枚に卸し、

背と腹の節に分けたら、

炙った時に縮まぬよう、

金串で、

穴を開けたら、

氷を敷いたバットに並べ、バーナーで炙ったら、

皮目を氷で冷まし、しばらく冷蔵庫にしまっておきます。
その後、

血合いをめくるように、取り除いたら、

キッチンぺーパーで包み、冷蔵庫へ。
鰹の下拵えが終わったら、

薬味用の茗荷とアーリーレッド、

胡瓜、貝割、大葉を立塩(たてじお)と呼ばれる海水程度の塩水に浸け、しんなりさせておきます。
ようやく準備が整い、嬉々としながら、ランチの営業時間を過ごしたら、ついにプロジェクト決行となり、

巻簾(まきす)の上に、海苔、酢飯を乗せ、酢飯に色がついているのは、黒米を入れて炊き、黒米のアントシアニン色素と酢が反応したからです。
そこに、

棒状に包丁した鰹と、

土佐酢で洗い、絞った野菜を乗せるのですが、土佐酢で洗うことで、野菜の水っぽさがなくなり、酢飯となじみやすくなり、土佐酢については、こちらをお読み下さい。
これを巻き、

左右をきっちり締めたら、

酢飯が入っていないところに詰め、

6つに包丁したら、

盛り付け、

卸し生姜、紅蓼(べにたで)、葱をあしらったら、出来上がりです。
結果として、巻いたのは、この1本だけで、予定通り、

鰹丼にし、

先ずは鰹の恵方巻から食べ、完食し、

晩酌用に刺身も作り、背の一節が残り、

明日のお昼の鰹丼行きとなりました。
ところで、自分だけ楽しむわけにはいかないので、

恵方巻を作ったのですが、

1本は、次女の希望で、そのままにしておき、こちらの恵方巻は、

鰻(うなぎ)、海老、玉子焼、先ほどの野菜(胡瓜、貝割、大葉)を入れて巻きました。
そして、女将兼愛妻(!?)の真由美さんが、

豆まきグッズも用意をし 、中には、

隠し玉もあったり・・・。
こうして、節分の日の半日が終わったのでした。
☆★☆ ラジオエフ 『うまいラジオ』に出演中 ★☆★
毎月第一木曜日 昼2時頃から、ローカルFM局ラジオエフの番組『うまいラジオ』で、旬の魚について、店主兼“熱血料理人”の自分が、熱く語ります。
次回は、2月4日(木)の予定です。


放送エリアは限られますが、お時間のある方は、是非、お聴き下さい。
2本と1本に分けた静岡県御前崎産の葉血引(はちびき)
今朝、

沼津魚市場に行くと、

静岡県・御前崎産の葉血引が入荷していました。
昨日お話しした色持ちの良い葉血引(はちびき)では、定休日前の3日間を乗り切るには無理があるので、仕入れようと思ったのですが、入り数と目方のバランスが不都合だったものの、沼津市の居酒屋【きえい】さんと分けることにし、セリに臨んだところ、

無事にGET!
窓口になっている仲買も同じこともあり、

仕分けてからの事務処理も容易で、3本とも、ほぼ同じような状態で、

この1本を持ち帰ることにし、

口のところには、釣針が刺さっており、産地にもよりますが、静岡県内で水揚げされる葉血引は、

鯥(むつ)や金目鯛(きんめだい)など深海の魚の外道であることが多く、今日のものは、

鯥のそれでした。
『佳肴 季凛』に戻ったら、半身だけ卸し、半身は骨付のまま、軽めの真空パックをし、

氷詰めにしておきました。
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